伊勢神宮の外宮は、正式には「豊受大神宮」といい、古くは豊受宮、度会宮とも称され、祭神は天照大神の御饌都神です。豊かな食物の神であることから衣食住、ひいては産業全般の守護神として広く崇められています。
ご鎮座について、「大神宮諸雑事記」によると、478年雄略天皇の夢に天照大神が現れ「丹波の国、比冶の真名井(京都府天橋立)にいます、わが御饌都神の等由気大神をわがもとへ迎えたい」と仰せられたので、今の地に御饌殿を設けたといわれています。皇大神宮の鎮座から500年後のことです。
外宮では、鎮座より現在まで1日も欠かすことなく、毎日朝夕の二度、大神をはじめとする神々に御饌を奉り、国家の安寧と皇室の弥栄を祈念する「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」と呼ばれる祭典が行われています。
和魂と荒魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れであり、実際別の神名が与えられたり、外宮の正宮(和魂)と多賀宮(荒魂)といったように、別に祀られていたりすることもある。人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、儀式や祭を行ってきた。この神の御魂の極端な二面性が、神道の信仰の源となっている。また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である新魂(あらたま、あらみたま)とも通じるとされている。
和魂は、雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面である。神の加護は和魂の表れであるのに対して、荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂である。天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働きである。神の祟りは荒魂の表れである。このことから、正宮でのお参りは、日々の生活や無事を感謝するようにして、お願い事や勇気をもらうことは、荒祭神でお参りするときに行うのがいいとされています。
外宮の正宮社殿は、内宮と同じ唯一神明造ですが、千木の先端が、内宮が水平であるのに対して、垂直に切られています。また、屋根にある鰹木の本数が内宮より1本少ないんです。
外宮の別宮、多賀宮(高宮)は、九十八段の石階を昇った丘の上に鎮座し、豊受大神の荒御魂をお祀りしています。内宮の荒祭宮と同様に正宮に続いて祭典が執り行われ、奉幣の儀には正宮と同様に勅使が参列し、式年遷宮の諸祭も正宮と同様に同じ年に行われています。「第一別宮」として特別扱いの格を持っています。
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