行く年来る年


  平成22年=2010年も今日で終り明日から年号が変わります。
この一年間お世話になり本当にありがとうございます。

  「何事のおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」と西行法師は、伊勢でおっしゃいましたが、私も寺社仏閣を訪れるとやっと少し感謝の気持ちになれるようになりました。神様、仏様に近づくことは自分を全うな世界へと導いてくださってる気がします。


  朝熊山の金剛証寺は、弘法大師・空海が開祖とされていますが、現在は、臨済宗南禅寺派の別格本山です。伊勢神宮の鬼門を守る寺として、神宮の奥の院ともいわれ「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われ、参宮する人々は当寺に参詣するのが常でありました。
 本堂の前には、智慧の寅と福の神といわれる大黒様を頭に載せた福丑が鎮座しています。ありがたいのでさわる人がたくさんいて、変色してしまいましたね。

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  三重県松阪市白粉町357-5
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伊勢志摩の旅について等、お問い合わせありましたらお気軽にご連絡ください。 highlandybb@ybb.ne.jp TEL 0598-23-0663


お正月を迎える神社



  松阪市日野町にある八雲神社は、7月の祇園祭りで神輿を繰り出す神社でしたが、今年から見れないのは残念です。みんなでよく相談して早い復活を切望しています。
 八雲神社は、牛頭天王・スサノオを祭神とする祇園信仰の神社で全国に十数個所あり、三重県には、津と松阪にあります。社名の由来は、日本神話においてスサノオが詠んだ歌「八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を」の八雲に因むもので、総本社は京都の八坂神社です。


  神社内は、新年を迎える準備がすすんでいました。綺麗に掃き清められ、新しい注連縄が飾られて氏子たちの町名の提燈が飾られています。白粉町は、古くから伊勢白粉を製造していた店が3軒ほどあったので付いた名前で昭和28年頃まで1軒はあったようです。現在は白粉を作っているところはありませんが、私の事務所があります。
 皇大神宮と猿田彦神社とともに八雲神社の神札を御祭りして、朝夕感謝のお祈りを捧げているお蔭で、今年も大きな事故や事件なく無事終えられことができます。

 境内内部には、神馬や巫女さんの絵が奉納されています。神聖で厳かな雰囲気がただよう気がいいところです。宝殿・拝殿の建て替えの際、本居宣長と門人たちが秦納した二巻の百首歌が近年になって発見されています。

  門前町は、蒲生氏郷公によって転入した近江商人たちが、神社を中心としたコミュニティーを形成して強い結束で商売とともに町を繁栄させていきました。江戸時代は、伊勢参宮の客と江戸に出て活躍した人たちのおかげで全盛を迎えましたが、今は静かな佇まいとなっています。とても年配の方を多く見かけられる町ですので、これからは、バリアフリーや思いやりで人に優しい町に変わっていってもらいたいです。
 大晦日から正月の間は、全国の神社仏閣に多くの人でにぎわうことでしょうが、良い年が迎えられることを心から願っています。

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日本の三大遊郭 古市


  伊勢市の古市は、江戸時代に江戸の吉原、京都の島原と並んで三大遊郭、あるいはさらに大阪の新町、長崎の丸山をたして五大遊郭の一つに数えられていました。
 遊郭70軒、遊女1000人、浄瑠璃小屋も数軒、というにぎやかさで、「伊勢参り 大神宮にもちょっと寄り」という川柳があるほどに活気に溢れていたといいいます。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場したほど名をはせていました。
 明治期に古市丘陵を迂回する道路が整備され衰退し、現在は麻吉が旅館として1軒残るのみです。麻吉は古市丘陵の斜面に位置し、階段状の木造6階建ての風情の残る建物で、宮崎駿監督作「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルの一つになったようです。


  江戸時代の名前は、「花月楼 麻吉」で当時の様子をそのまま残す旅館として唯一現役旅館として営業しております。この坂道を「手振り坂」といって、名残惜しさで旅立つ人、送りだす人がたくさん手が振られたことなんでしょう。

 この旅館の創業は嘉永4(1851)年、創業150年余といわれていましたが、近年になって、1782年の古市街並図に「麻吉」の名があったり、東海道中膝栗毛に「麻吉へお供しよかいな」と登場することから、200年以上の歴史があると言われるようになりました。
 江戸時代には多くの芸妓を抱えたお茶屋で、斜面に建つ木造6階建ての楼閣になっています。その建築様式は、清水寺と同じ、急斜面独特の「懸崖造り」。その希少性や遊郭の地の宿という面白さも手伝ってか名建築の一つと言われていて、旅館は2004年に国の登録有形文化財に指定されています。

 この界隈は今、閑静な住宅街になっていますが、古市三座と呼ばれた芝居小屋の舞台では夜な夜な芸妓の伊勢音頭が披露され、参宮の無事の開放感を味わう旅人で賑っていたといわれています。
 五大妓楼の一軒「油屋」で起こった色恋沙汰は歌舞伎狂言「伊勢音頭恋寝刃」で有名で、歌舞伎ファンに「古市」はお馴染みですね。
 
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伊勢本街道 下茅原?津留


  松阪市茅原町と多気郡多気町津留の間には、櫛田川が流れていて、赤色の津留橋が架けられています。伊勢本街道を旅する人たちから最大の難所の一つにして恐れられていたのが「津留の渡し」でした。対岸に張られたロープを伝って小船で行かなくてはならなかったようです。
 川岸にあった常夜灯や大神宮と彫られた石柱は、茅広江公民館近くと茅広江神社へ移設されています。

 伊勢湾台風で破壊された道標が再建され新しくなりました。

 かつて川の水量を見るために置かれていた「はかり岩」の切り石が、約半世紀ぶりに復元された。地元の人たちの復活を願う熱意と歴史街道を語り継ぎたい気持ちがかなったようです。「はかり岩」を見ると、今は、水量が少なく穏やかな川の流れですが、台風などで増水すると幾日も川止めとなり、先を急ぐ人々を苦しめたことを思い出させてくれるでしょう。

    茅広江神社に移設された常夜灯と愛宕灯篭、浅間灯篭


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御城番屋敷は紀州藩士の長屋


  松坂城二の丸跡近くの櫓跡から見下ろすと南に延びる石畳の通りに面して両側に東側10戸、西側9戸からなる長さ約90mの2棟の長屋が連なる一画がみえる。通称御城番屋敷です。
 石畳通りを挟んで、前庭、家、後庭の構成で、整然と並んでいて、現在、東側がリニューアル工事中です。

 蒲生氏郷公によって開府された松坂城は、江戸時代に、紀州家の所管になり、御城番が置かれることになった。城づとめの武士達の組屋敷や長屋で、その家屋敷も含めてその一画が、略当初のまま現代まで残り維持されているというのは、全国でも珍しいことです。明治になり、武士階級が離散するなかにあって、合資会社苗秀社をつくり、ここに住んできた自分達の生活環境と気概を守り維持してきた人達にゆかりのある人達が今も生活している。一部は、市が買い取り公開されていますので、当時の暮らしぶりを見ることができます。国の指定重要文化財ですので、生きた文化財として大切に保存したいものです。

  お城跡の裏門から下りて御城番屋敷へくると江戸時代にタイムスリップした気分になれます。松阪を訪れる観光やウォーキングの人たちがたくさん見学に来るようになり、門跡を出た石畳の入口には、お休み処とお城の下には立派なトイレも作られました。天気のいい日にゆったりと散策できます。

  城の裏門の入り口に二つ立っている常夜灯の一つは、旧伊勢街道(参宮街道)の津市藤枝町にあったものを昭和初期に移転されました。これは、津の新玉講(伊勢参りのための講)が文政6年(1823年)にお伊勢参りをする人たちのために寄付したものです。

  もうひとつの常夜灯は、旧伊勢街道(参宮街道)の松阪市を流れる櫛田川の早馬瀬河原の渡し場にあったものです。書家の三井親和が書いて彫られているように、江戸干鰯問屋仲間が安永9年(1780年)に寄進したものです。

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