水神 丹生川上神社


 奈良県東吉野村小(おむら)にある丹生川上神社は、水を司る「罔象女神(みずはのめのかみ)」を祀った、歴史ある神社。地元では蟻通さんといわれています。今は上社・中社・下社の3つに分かれているため、それほど大きな規模ではありませんが、二十二社の一つで、近代も官幣大社に選ばれているお社なのです。神社の目の前を流れる高見川の自然ともども、色々と楽しめるところです。
  ところで、二十二社というのは国家の一大事(天変地異・戦乱)の祭に国から特別予算を割り当てられる22の神社の事です。成立時期は白河法皇の治世。摂関政治から脱却し、院政つまり天皇家主導の政治が行われるようになった時期です。

  丹生川神社は、応仁の乱以後、たとえば『親長卿記』明応五年(一四九六)には既に祈雨奉幣のための資力がないというような記事があり、丹生川上神社そのものの所在すら消息を失ってしまった。明治四年(一八七一)に、丹生大明神社(現下社)を官幣大社丹生川上神社としたが、これに対して寛平七年の太政官符にのる四至に適合しない、としてむしろ現、上社をあてるべきとする『大日本史』に従い、同七年、高靇神社を官幣大社丹生川上神社奥宮とした。が、これにも異義の生ずるところとなり、同二九年、丹生川上神社を下社、奥宮を上社とした。さらに東吉野村の蟻通神社が、その社辺をとおる高見川を古代の丹生川であるとして請願したことからこれを中社と認定するに至り、このとき中社の祭神を罔象女神、上社を罔象女神から高靇神へ、下社は高靇神から闇靇神へ改められたという経緯があります。

  この神木には「ふくろう」が住みついて境内の夜の番人となっているそうです。その事に因んで、奉納された木彫りのなでフクロウが置かれています。
 ふくろうは不苦労、福来朗、幸福ろうと読むことから縁起の良い鳥として、なでると福が来るとされています。

  「丹生の真名井」と呼ばれる湧水の採水場があります。本殿裏の乎牟漏岳からの地下水脈を水源とし、本殿地下を通り、この「丹生の真名井」にて湧出している御神水です。
 丹生川上神社は、「水の神様のみずみずしい清めのお水、生命のお水を戴いて活力ある日々をお過ごし下さい。」と呼びかけています。

  境内には、樹齢1000年を超えるとされる高さ51.5m、幹廻り7.1mの古杉が堂々と立っています。「叶えの大杉」と言われています。
 この幹に手を当てて祈ると願いが叶えられるそうです。

  拝殿・本殿などは、それほど大きなものではありませんが、とてもシンプルで質実剛健的な美しさがあります。

  すぐ隣に木材、林産業の守りの神の木霊神社があります。昭和57年に、小川郷の木材林産協同組合市場開設30周年を記念し、和歌山の伊太祁曽神社から勧請したということです。現在は、丹生川上神社の末社になっています。
 祭神の五十猛命は須佐之男命の御子神で、林業の神として信仰されています。

  神社の前には、綺麗な高見川の流れを見ることができます。少し上流には、「夢淵」と呼ばれる聖域があります。境内東にある「高見川」「日裏川」、そして「四郷川」が合流する深い淵。この「丹生川上の紺碧の深い淵」、「夢淵」は、古来より信仰の対象とされてきました。その風光明媚な景観には誰しもが心を奪われるほどです。古来より水神をまつる神社の聖域です。

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