松阪の秀峰「堀坂山」の山頂は、太陽の道といわれる北緯34度32分上にあります。「太陽の道」とは、春分の日と秋分の日に太陽が通るラインのことで、このライン一帯には古墳、神社、寺が並んでいるというのです。東は、伊勢湾と太平洋の分水地の神島から西は、淡路島の伊勢の森といわれる舟木石神座まで約200キロのことをさしています。
太陽信仰と関係も注目されるスケールの大きい発見と思います。
日本の太陽信仰の成立には、稲作があるといいます。
稲は本来、日本には自生していない亜熱帯の植物です。稲を北限で栽培する日本では、稲作は春から秋の間の一定の期間内に行われなければなりません。
春分になると田起こしを始め、秋分になると収穫する。春分‐夏至‐秋分‐冬至という太陽の運行を知ることが、日本の太陽信仰のベースです。太陽の動きを読んで農業を指導する人を「日知り」と呼び、これが聖(ひじり)の語源です。
外国では国旗に星や月をシンボルとして描きますが、日本は日章旗・日の丸を掲げたり、日本人はお正月には初日の出、伊勢神宮には天照大神を祭って来ました。日本人の合意の形成は、星や月ではなくてお日様だけでした。
節分とは、季節の変わり目を意味します。立春・立夏・立秋・立冬の前日を一般的にさします。つまり年に4回あるうち、立春の前日の節分が平安期頃より特に重要視されております。天皇陛下の宮中祭祀でも、立春の節分の神事が執り行われます。
アジアの広い地域でも、節分の前後1ヶ月間ほどの間に、旧正月(きゅうしょうがつ)と言う、西暦の正月よりも盛大に祝う春の行事が古来からあります。
立春の節分は、太陽の位置を表す太陽横経(たいようおうけい)が約315度です。これが春分の太陽横経360度=0の起点に戻る訳です。つまり天文学的に節分は、太陽が最終コーナーを回った感じに成ります。ちなみに、夏至点の太陽は黄経90度、秋分点は黄経180度、冬至点は黄経270度となります。
つまり節分=太陽信仰だと言う事なのです。
神界でも重要な節目と切り替えの時が節分だと感じます。
冬至(12月23日頃)に生まれた太陽の体勢が整い、いよいよ本格的に活動をし始める時が節分です。節分を境に、自然界の植物も春分に向けて活動を実際に始めます。
神界では、隠れた「陰の正月」が冬至であり、作用を始める「陽の正月」が節分だと言えます。とても重要な時です。
そして現実界では、この神界の2つの正月の間に、現実の正月を祝う行事が転写されているのです。
古代の人間は、穀物の栽培と収穫から一日の生活のパターンのすべてを、太陽の動きに沿わせ従う事が幸福に繋がるとしていました。これは未だに霊的にも機能している事です。
だから、私たちも今日の節分から心機一転し、春の再生に向けて自分なりに出来る「目の前の事」を努力するのは非常に良い事です。
大きな事よりも、先ずは掃除から始めましょう。これが禊(みそぎ)と祓いと成り、霊的に助けます。節分の豆まきの心得は、その後の掃除に在ります。
まいた豆の回収時に、家内のホコリを発見する事と成ります。大晦日の年越し蕎麦の風習も、砂金を扱う職人が一年間の掃除をする時、取りにくい場所の落ちた砂金の回収に蕎麦団子を使用した事が起源だとも言われています。
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