伊勢神宮・内宮において御正宮の次とされる、別宮(わけみや)第一位の「荒祭宮(あらまつりのみや)」は、天照大御神の荒御魂(あらみたま)をおまつりしています。祭事や供物も御正宮に準じて行われます。「皇太神宮儀式帳」によれば、創建は西暦804年以前で、神明造となっています。ご祭神は、「天照坐皇大御神荒御魂」(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)です。
伊勢神宮(正式名は神宮)は別宮、摂社など125の宮社がありますが、皇大神宮、御正宮を参拝したら第1の別宮である荒祭宮に必ずお参りしてください。外宮第1別宮の多賀宮(たかのみや)とともに14ある別宮のなかでも別格の扱いです。荒祭宮が別格である証拠になるのかわかりませんが、ここには、鳥居がないのです。
内宮の敷地は広大ですが、御正宮の参拝から参道をもどり、巨大な杉の大木の方へと右に入ると、御稲御倉(みしねのみくら)があり、ついでつきあたりの外幣殿(げへいでん)を過ぎると、正宮の裏側(北側)に出ます。さらに進むと左手に下りの石階があり、「踏まぬ石」を捜しながらここを降りると前方やや小高い場所に荒祭宮を仰ぎ見ることができます。少しアップダウンがありますが、この場所を通ると、大きな木々に圧倒されつつ玉砂利を歩く心地よさに深呼吸します。そして、清々しい空気につつまれながら、神様と自然への感謝をすることになります。
御正宮の裏側から、荒祭宮に向かって55段の下る階段がありますが、上から41段目中央のところに「踏まぬ石」があります。天という字に見えるので、天から降ってきたという説もありますが定かではありません。通常、神宮あるいは神社においては、中央は神様の通り道といわれていて、私たちは左右に避けて歩く事が望ましいとされていますので、踏むことはないと思います。すごくパワーがあるということはないのですが、気を付けて探してください。なにか得をした気分になります。
荒御魂は、御正宮に祀られている穏やかな「和御魂(にぎみたま)」に対し、活動的で積極的なはたらきをされる御魂です。新しいことを始める時や困ったことがある時に前向きな力や勇気をいただきたいと願い人がお参りするといいでしょう。御正宮では日々生かされていることに感謝をし、荒祭宮でお願いをするのがいいと思います。
日本独特の人と人の心を表現に、一霊四魂(いちれいしこん)があります。
一霊とは、「直霊」と書き「なおひ」と読みます。四魂とは、「荒魂・和魂・幸魂・奇魂」のことです。読み方はいろいろありますが、「あらみたま・にぎみたま・さきみたま・くしみたま」か「あらたま・にぎたま・さきたま・くしたま」でしょう。
「荒魂」は、「破壊」「創造」「再生」を現し、「新魂」とも通じる。
「和魂」は、「幸魂」と「奇魂」の性格を持ち表現される。
「幸魂」とは、運を導き幸に転ずる力・働きを表現される。
「奇魂」とは、人を奇跡で導き直接的に幸に転ずる力・働きを表現する。
これら四つの性格は、「荒魂=和魂=幸魂=奇魂」の並列の存在関係です。(これは性格が同等というのではなく、その位階が、価値が同等と云う意味です。
荒魂には「勇」、和魂には「親」、幸魂には「愛」、奇魂には「智」というそれぞれの魂の機能があり、それらを、直霊(なおひ)がコントロールしているとのことで、勇は、前に進む力、親は、人と親しく交わる力、愛は、人を愛し育てる力、智は、物事を観察し分析し、悟る力といことになります。
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