宣長十講その4


  宣長十講の今年のテーマは、場所です。宣長翁にとって松阪だけでなく特別な場所がいくつもあります。少年の頃から憧れた京都、賀茂真淵先生が活躍した江戸や遠州と互いに研鑽した谷川士清の住む津もあります。また『古事記』や『万葉集』の舞台となった出雲や大和そして九州でしょう。

  今回の講師は、千葉大学で風土記の研究をされている兼岡理恵先生で、講義は、「宣長と神話世界のトポス(場所)をよみとく方法」でした。受講者は、年配の方が多く100人以上もいらっしゃったのに少し驚きました。

  神話・伝承世界における場所について、実際に存在するところ(伊勢、出雲、日向など)と日常・現実世界には存在しない場所(黄泉国、高天原など)について宣長翁はどのように読み解こうとしたかをお話し下さいました。

  宣長翁の古事記伝を書くことに対する姿勢は、第一に従来の伝習の見解に盲従することなく、自由にかつ、根本的に、古代そのものの本義を明らかにしようとしました。第二は、あくまで主観的成心を挿むことを排して、空理、空論を斥けて、一切の古典における事実を基礎とし、根拠としてありのままに古代を理解しようとしました。実証主義もしくは客観主義と言えるでしょう。

  現存する日本最古の歴史書『古事記』を研究し、35年をかけて『古事記伝』44巻を執筆した本居宣長翁「享保15年5月7日(1730.6.21)?享和元年9月29日(1801.11.5) 」


  宣長翁のシンボルは桜と鈴である。桜は一人の人としての象徴であり(宣長翁は吉野水分神社の申し子として生まれ、墓の上には桜が植えられています)、鈴は書斎名「鈴屋」に象徴されるように学者としてのシンボルでありました。


  宣長十講は、今年で22回目を迎える勉強会で、年間十回の講座が松阪公民館三階で行われていまので、今後の日程をご紹介します。
10月15日(土)『古事記伝』の出版 皇學館大学 速水 香織
11月19日(土) 尾張における宣長学の展開 名古屋芸術大学 岸野 俊彦
12月17日(土) 宣長の見た京都 京都学園大学 山崎 芙紗子
1月21日(土) 谷川士清と稲垣定殻の蔵書 帝塚山大学 中川 豊
2月18日(土) 宣長と大和 皇學館大学 大島 信生
3月17日(土) 蝦夷から肥後まで鈴屋社中の広がり 本居宣長記念館 浦野綾子
1回の費用は、資料代の100円だけですから参加しやすいですね。

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彼岸花「曼珠沙華」


  秋のお彼岸が近づくと咲く「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、彼岸花としても知られています。「曼珠沙華」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。

  開花期間が1週間ほどなのに、秋の彼岸と時を同じくするかのように開花する彼岸花は、あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花といえますね。

  彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと呼ばれれることがあります。その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能で、毒は水にさらすと抜けるため、昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、飢饉に備えて植えたという説もあり、危険を覚悟してまで口にしなければならなかった昔の苦労がしのばれます。

  真っ赤な彼岸花が咲き乱れると「何だか不気味」という人もいれば、「あの妖艶さが好き」「この花を見ると癒される」という人もいます。いずれにしても彼岸花ってとても“妖しい”と思いませんか。

  お彼岸に咲き、土葬をモグラや野ネズミなどから守る意味もあって墓地などによく植えられているため、「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」のようなちょっと怖い呼び名もついています。


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角屋七郎兵衛のご縁


  ベトナム中部のホイアン市は、人口12万人ほどの世界遺産に登録されている歴史と文化のある観光都市です。現在の街づくりをされてきた元市長のSU氏が、松阪市を訪問されました。

  最初に訪問されたのは、白粉町の来迎寺にある角屋七郎兵衛のお墓参りです。それは、17世紀前半の30余年間が、徳川幕府の政策として、東南アジア各地との朱印船貿易を奨励し、日本人が海外との活発な交流を持った時代があった時、松阪商人の角屋七郎兵衛が22歳の時に長崎から御朱印船八幡丸に乗って安南(ベトナム)に渡り、貿易商を行っていました。しかし鎖国令で帰国を禁じられ、ホイアンに日本人約200人と共にとどまり、日本人町の長として活躍したご縁があるからです。

  松阪市役所の山中市長を表敬訪問し、ホイアン市の街づくりの政策や苦労話しをされました。また、ホイアンが世界遺産に登録できたのは、日本人の築いてくれた街や人々との交流によるものがあったからと感謝してくださいました。

  山中市長から、松阪市民は鈴の音で癒されていますとプレゼントされました。SU氏は、市役所の玄関横にある「借金時計」に大変興味を示されました。
 市長は、市の財政運営について市民により関心を持ってもらうとともに、市職員に、次世代に対して借金を背負わせて市政が運営されていることを常に実感してもらうことで、緊張感をもった市政が行われることを期待していると説明しました。

  貿易家の角屋七郎兵衛の本姓は、松本で名を栄吉といいました。日本町の指導者として朱印船貿易に協力して活躍し、現地で結婚した妻は安南国王の一族阮(グエン)氏の娘でした。七郎兵衛には長崎,堺,松坂に兄弟や親類がいて彼らと連絡をとっていて、鎖国下に数通の書状をこれらの親類に送って、その実物を残しており、消息や生活必需物資を送らせたり、伊勢神宮をはじめ神社,仏閣への応分の奉納などを行っていました。ホイアンに松本寺を建立した、死後に現地松本寺と松坂来迎寺に葬られています。

  来年、ホイアンで夏に行われている国際フェスティバルが10周年を迎えることから、山中市長にホイアン訪問を呼び掛けられ、市長も交流を深めていきたいと意欲をみせてみえました。
  市長の隣には、ホイアンの街並み保存を研究、協力されている昭和女子大学・国際文化研究所の友田先生とフェスティバルをフォローしているプランニング会社の堀口社長さんがいらっしゃいました。

 角屋の家があった湊町の近くのレストランにて、ウーロン茶で乾杯!生ものの「刺身」は苦手のようです。食も文化ですね。

  昨年は、角屋七郎兵衛の生誕400年を記念して、仲村館長さんのご尽力により歴史民俗資料館にて記念企画展が開催されていました。

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名古屋駅前の発展


JRセントラルタワーズから見た名古屋駅前の大名古屋ビルヂングは、隣接ホテルと一体的に再開発し、2015年度完成を目指して高さ190メートルの高層ビルを建設することが決まっています。

  名駅地区では、JR東海が首都圏―中京圏で2025年開業を目指しているリニア中央新幹線の新駅建設が予定され、将来的なオフィス需要の増加も期待できます。三菱地所は「再開発地は名駅前という得難い立地ということで、将来性を見込んで大規模開発に踏み切る」と発表しています。

  通りを挟んでJRセントラルタワーズと覇を競うように立っているのが、2006年に完成した「ミッドランドスクエア」。高さはタワーズよりさらに高い247mで、周辺では現在最も高い建物となっています。
 また、駅の北側には2007年に「名古屋ルーセントタワー」(高さ180m)、南東側には2008年に「モード学園スパイラルタワーズ」(高さ170m)が完成しました。いずれも、単純な直方体ではない、ユニークな形状が印象的です。


          名古屋駅セントラルタワーズ2階の様子。

  名古屋マリオットアソシアホテルのフロントは、商業区画(ジェイアール名古屋タカシマヤ)より上の15階にあり、774室ある客室の平均面積は37平方メートルとゆとりを持った設定になっています。

  名駅前では、大名古屋ビルヂングや名古屋ターミナルビルが建て替えられるなど既存ビルの再開発計画が進んでいて、新たに旧名古屋中央郵便局を、超高層ビルに再開発する計画があり、先月には、名鉄が名古屋駅や周辺の自社ビルについて、リニア中央新幹線東京―名古屋間が開通予定の2027年までに再開発する方針を明らかにしました。 近鉄など隣接のビル所有者や行政と協力して一体的に整備を図る考えのようです。15年、20年後の名古屋駅周辺は、西新宿に似ていることでしょう。

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飯田橋から神楽坂へ


  牛込橋は千代田区富士見二丁目から新宿区の神楽坂に通じている早稲田通りに架かっています。 江戸城外郭門の一つ牛込門のあった所で、今でも千代田区側に枡形の石垣の一部が残っています。

   橋の親柱の上に隅櫓(すみやぐら)の飾りがあり江戸を感じさせますね。

  橋の途中には、JR飯田橋西口があり前を走る 「神楽坂通り」 が 「外濠」 を渡る橋になっています。この牛込橋 から新見附橋までの外濠は 「牛込濠」 と呼ばれていますが、1636年の濠の完成までは、広大な草原であったといいます。

  飯田橋の駅を出て牛込橋をわたるとその先に緩やかな坂が延びていますこれが神楽坂です。神楽坂通りは、通称早稲田通りの起点ともなっています。

  牛込門は、本丸を中心とする江戸城の郭(曲輪・くるわ)が建てられた台地の端にあり、江戸時代には、牛込門まで、神田川や日本橋川を使って、東京湾から船が上がってきたといいます。

  飯田橋から四谷までの外堀沿いに作られた外濠公園は、約2kmの緑にあふれた散策路で、春には桜の名所ともなります。牛込橋で濠が終わっていて、飯田橋側は、濠が埋められセントラルプラザができています。

  今の神楽坂通りがそれらしくなったのは、江戸時代と言われています。寛永5年(1633年)に大老酒井氏が矢来に屋敷地を拝領しました。その後、大老の登城道路として整備が進み、今の神楽坂の原型ができたそうです。

  神楽坂の地名の由来は諸説ありますが筑土八幡神社で催された神楽がその由来だとする説が有力のようです。神楽坂には、表通りの商店街のほか、趣豊かな料亭街や、表通りとは一味違う横丁商店街や飲食店街がひかえています。

  昔からの花柳界で知られる神楽坂には、現在も5軒の料亭と約25人の芸者さんがいるようです。


  毘沙門天(善国寺)さんは、江戸中期の寛政4(1792)年に開山した日蓮宗池上本門寺の末寺で、神楽坂の中心として親しまれて続けています。江戸時代から後々まで、境内にある毘沙門天(寅の日)と出世稲荷(午の日)の2つの縁日で賑わい、年に4回寅の日に本尊の毘沙門天像(区文化財)が開帳(一般公開)され、新宿七福神のひとつです。

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