近江の古刹「西明寺」
滋賀県甲良町にある「西明寺」は、湖東三山の一つに数えられる天台宗の寺です。平安時代、仁明天皇の勅願により三修上人が開山したと伝えられます。戦国時代には兵火のため荒れ果てていましたが、江戸時代中期に再興されました。
西明寺本坊庭園は江戸時代中期に作庭したといわれる池泉回遊式蓬莱庭園であり、国指定の名勝庭園(史跡・名勝)になっていて、本堂までの登り道を楽しませてくれます。
本堂の右方に立つ三重塔は、総檜(そうひのき)の優美な姿の塔といわれ、初層内部に極彩色で金剛界の三十二菩薩など鎌倉時代の極楽浄土が描かれています。本堂と同じく釘を一本も使わない純和風建築で、国宝に指定されています。正面両脇に増長天(ぞうちょうてん)、持国天(じこくてん)を祀る二天門は、室町時代に建立され、重要文化財に指定されています。
本堂は、鎌倉時代初期に建立された建造物で、釘を一本も使わない純和風建築です。鎌倉の様式がよく保存され、国宝第一号に指定されています
三重塔は鎌倉時代後期に飛騨の匠の手で建立され、初層内部に極彩色で金剛界の三十二菩薩など鎌倉時代の極楽浄土が描かれています。国宝三重塔内壁画は、特別拝観料1,000円が必要ですが、一見の価値があります。
室町時代に建築された二天門は、国の重要文化財です。
紅葉で有名な西明寺ですが、新緑も素晴らしいです。癒されるだけでなくパワーもいただけます。
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高校生レストランの町
三重県多気町にある相可高等学校食物調理科の生徒を中心とする「調理クラブ」所属の高校生が実際に調理し、接客、販売、会計などすべての業務をこなす全国唯一の高校生レストラン「まごの店」を題材にしたドラマ「高校生レストラン」が5月7日21時から、日本テレビ系列の中京テレビで放送されました。
多気町では、高校生レストランの町として全国に広めていこうと町おこしをしていくようです。車で来る人のために看板を増やしたりわかりやすくしています。
相可高校のそばには櫛田川が悠然と流れていて、鮎などの川の幸、また山菜など山の幸にも恵まれています。農業が盛んで、米のほか名産の伊勢芋が有名です。
多気町役場では、高校生の活躍に刺激され町民サービスに努力しています。シャープ三重工場も近くにあります。
相可高校の前の道は、江戸時代のたくさんの人が歩いた旧伊勢本街道です。大阪や京都から伊勢神宮にお参りに行く人たちでにぎわったところで、古い街並みの残る相可は伊勢本街道・熊野街道・櫛田川水運とが交錯した、水陸交通の要地でありました。
まつかさ餅という黒砂糖のこしあんにご飯粒が乗った御餅の相性はばっちりです。一度味わったら忘れられません。旅人は餅を食べて元気を出して目的地へ出発していったのでしょう。
鮎の甘露煮の名店が二つあります。大切な方へのご贈答に最適です。
高校生レストランのますますの繁盛をお祈りします。
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竜神拝所に土器投げ
滋賀県、琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古来から信仰の対象となった島で、神の棲む島とも言われ、都久夫須麻神社(竹生島神社)、宝厳寺(西国三十三箇所三十番)があります。竹生島神社は、明治の神仏分離令に際して弁財天社から改称しました。竹生島は、長い年月の間、神仏習合の聖地であったことから、分離の際には、混乱があったようです。
宝厳寺から国宝に指定されている舟廊下を渡ると竹生島神社へとつながっています。
都久夫須麻神社(竹生島神社)の本堂は、国の重要文化財の国宝に指定されるほど、歴史的文化的に貴重なものです。もともと弁財天様をお祀りしていた宝厳寺の本堂で、伏見桃山城束力使殿を移建したと伝えられています。明治時代の神仏分離政策により、宝厳寺の取り壊しを伝えられましたが、全国の崇敬者の強い要望もあり、弁財天像を観音堂(のちに塔頭妙覚院座敷)に遷座、本堂を都久夫須麻神社本殿とし、一応の妥結がなされました。
本殿の先には、琵琶湖の湖面に向けて竜神拝所が鎮まっています。
2枚の素焼きの皿(かわらけ)を300円で購入して、1枚に自分の名前を書き、もう一つに願いを書き皿を琵琶湖に突き出た鳥居をくぐらすように投げます。うまくくぐると願いはかなうといわれています。結構、難しいかもしれませんが、大量の皿たちはどうなるのでしょうか。
竜神様に平和をお祈りしましょう!
今、自分の願いをかなえることのできるとても強いパワーをいただける水の神様が棲む竹生島への巡礼にいい季節ですね。
水の神様が棲まう島
竹生島宝厳寺(ほうごんじ)は、神亀元年(724)聖武天皇が夢枕に立った天照皇大神より「江州(こうしゅう)の湖中に小島がある。その島は弁財天の聖地であるから、寺院を建立せよ。さすれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧の行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりです。
行基は早速、弁財天像を彫刻し、本尊として本堂に安置。翌年には観音堂を建立し、千手観音像を安置した。これが現在の西国三十三観音霊場第三十番札所の観音堂(重要文化財)とです。
観音堂の唐門は、慶長七年(1602年)には、太閤豊臣秀吉の遺命により、秀頼が豊国廟より移築された豪華絢爛といわれる桃山様式の唐門の代表的遺構で、内部は千手観世音菩薩を納めた観音堂です。
明治元年(1868年)に発布された『神仏分離令』により大津県庁は、この宝厳寺を廃寺とし神社に改めよという命令が下りましたが、全国数多くのご信者皆様の強い要望により廃寺は免れ、本堂の建物のみを神社に引き渡すこととなり本堂のないままに仮安置されていました。そして昭和17年、現在の弁財天本堂が再建され鎮座されています。
毎月15日は弁財天様のご縁日です。弁財天様は古来より「芸能向上」「商売繁盛」の御徳が大きいと言われています。又、ご縁日にご祈願をすれば、その願いはより成就すると伝えられています。
お堂の中には、お守りやお札とともに、願い事を書い紙をつめてある小さい「だるま」が奉納されているのが目に入ります。
弁財天本堂の前では、不動明王様がお守りされています。
本堂正面の石段を登ったところに三重塔と宝物殿があります。三重塔は、1484年に建立され、江戸時代初頭に落雷で焼失。約350年間にわたって不在であったが平成12年(2000年)に再建されたものです。宝物殿には、弁財天様や貴重な書物が展示されています。現在の大河ドラマでも紹介されたように、浅井家では弁財天を深く信仰しており、茶々や江は竹生島に度々、使者を派遣して祈願をさせたといいます。
空海や最澄も宝厳寺へ修行に訪れた記録があります。古来より多くの僧侶や武士など多くの人々が信仰の島として巡礼に訪れています。
宝厳寺本殿までは、港から「祈りの石段」と呼ばれる165段の長い石段が続いています。
この地で修行を積んだといわれる弘法大師直筆の書や、かつて長浜を領地とした豊臣秀吉が書いた書状など、見どころ満載です。
竹生島神社の神殿は、きらびやかな装飾が施された建物で、秀吉が当時の粋を集めて作ったと言われています。
日本三大弁財天の1つ大弁財天を祀る宝厳寺や、竹生島神社があり、かつて浅井家だけでなく織田信長や豊臣秀吉など、戦国大名も参拝したという霊験あらたかな島でもあります。
長浜、彦根、今津など船で30分ほどのクルージングを楽しみ、聖地、竹生島でパワーをいただきましょう。
<※入島料として、おとな400円、子ども300円が船代のほか必要です>
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