お多賀さま


  滋賀県多賀町にある「多賀大社」は、通称お多賀さまと呼ばれ多くの信仰を集めています。
 多賀の語義は、高地だと言われています。伊勢神宮、外宮の豊受大神をお祀りする正宮に次いで尊いとされる荒御魂をお祀りする別宮を多賀宮と言います。正宮から石段を98段登った丘の上の檜尾山にご鎮座しています。
 鎌倉以降は、多賀神社と称されていましたが、昭和22年、多賀大社と改称し、現在に至っています。

  室町時代中期の明応3年(1494年)には、神仏習合が推し進められ、多賀大社には神宮寺として不動院(天台宗)が建立され、多賀大明神として全国にお札を配って信仰を広めていきました。
 中世から近世にかけて伊勢・熊野とともに庶民の参詣で大いに賑い 「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」、「お伊勢七度熊野へ三度 お多賀さまへは月参り」との俗謡もあたったほどで、「お多賀の子」とは、伊勢神宮祭神である天照大神が伊邪那岐命・伊邪那美命両神の御子である神話体系を歌詞に映したものでしょう。


  お多賀さまは、長寿祈願の宮として、年配の方が多く参拝に来ていらっしゃいます。


  神殿にある「延命石」は、鎌倉時代の初頭、東大寺再建を発念してはや20年にならんとする齢61の俊乗坊重源が、着工にあたり成就祈願のため伊勢神宮にて17日間の参籠(さんろう)を行ったところ、夢の中に天照大神が現れ、「事業を成功させるために寿命を延ばしたいのなら、多賀神に祈願せよ」と告げた。 重源が取り急ぎ多賀社に参拝すると、眼の前にひとひらの柏の葉が舞い落ちてきた。 見ればその葉は「莚」の字の形に虫食い跡の残るものであった。 「莚」は「廿」と「延」に分けられ、「廿」は「二十」の意であるから、すなわちこれは「(寿命が)二十年延びる」と読み解ける。 神の意を得て大いに歓喜し奮い立った重源は以後さらに20年にわたる努力を続け、見事、東大寺の再建を成し遂げている。 全てを終えた重源は報恩謝徳のため当社に赴き、そうして、境内の石に座り込むとそのまま眠るように亡くなったと伝えられる。


   「延喜式」によれば、近江国には五社があり、その中に”多何ノ神二座”とあります。 その二柱とは「伊邪那岐命」「伊邪那美命」であります。 この二柱によって「国生み」の大業がおこなわれ、日本国の生々発展の源となったので縁結びの神、生命の親神という信仰が生まれました。


  神殿の奥には、心落ち着く御庭がありとても癒されます。

  大鳥居と神門前の間を流れる車戸川に架橋されている太鼓橋は、相当急な傾斜の神橋なのですが、参拝者も実際に渡る事ができます。古例大祭時の御神輿は、この橋を渡るそうです。
 太閤秀吉が生母・大政所の病気平癒を同社に依頼した際の1万石によって築造されたたため「太閤橋」と呼ばれるようになったそうですが、現在の太閤橋は寛永の大造営によって寛永15年に再築されたものだそうです。

  「お多賀杓子(お-たが-じゃくし)」と称し、お守りとして杓子(しゃもじ)を授ける慣わしがあります。 これは「お玉杓子」や「おたまじゃくし」の名の由来とされているようです。

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