滋賀県、琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古来から信仰の対象となった島で、神の棲む島とも言われ、都久夫須麻神社(竹生島神社)、宝厳寺(西国三十三箇所三十番)があります。竹生島神社は、明治の神仏分離令に際して弁財天社から改称しました。竹生島は、長い年月の間、神仏習合の聖地であったことから、分離の際には、混乱があったようです。
宝厳寺から国宝に指定されている舟廊下を渡ると竹生島神社へとつながっています。
都久夫須麻神社(竹生島神社)の本堂は、国の重要文化財の国宝に指定されるほど、歴史的文化的に貴重なものです。もともと弁財天様をお祀りしていた宝厳寺の本堂で、伏見桃山城束力使殿を移建したと伝えられています。明治時代の神仏分離政策により、宝厳寺の取り壊しを伝えられましたが、全国の崇敬者の強い要望もあり、弁財天像を観音堂(のちに塔頭妙覚院座敷)に遷座、本堂を都久夫須麻神社本殿とし、一応の妥結がなされました。
本殿の先には、琵琶湖の湖面に向けて竜神拝所が鎮まっています。
2枚の素焼きの皿(かわらけ)を300円で購入して、1枚に自分の名前を書き、もう一つに願いを書き皿を琵琶湖に突き出た鳥居をくぐらすように投げます。うまくくぐると願いはかなうといわれています。結構、難しいかもしれませんが、大量の皿たちはどうなるのでしょうか。
竜神様に平和をお祈りしましょう!
今、自分の願いをかなえることのできるとても強いパワーをいただける水の神様が棲む竹生島への巡礼にいい季節ですね。