皇女 倭姫命


  倭姫命(やまとひめのみこと)は、第11代天皇垂仁天皇第4皇女で、景行天皇の妹であり、日本武尊の叔母とされています。
 大和にご鎮座されていた天照大神の御杖代として大和国から伊勢にご鎮座奉り、伊勢神宮創祀した倭姫命はアマテラスをお祀りする最良の地をもとめ 伊賀 近江 美濃 尾張を旅し伊勢の国に入った ここでアマテラスから神託があり、ここに鎮座すると仰せられ”是神風伊勢國 則常世之浪重浪歸國也 傍國可怜國也 欲居是國
(この神風(かむかぜ)の伊勢の国は常世の浪の重浪(しきなみ)帰(よ)する国なり。傍国(かたくに)の可怜(うまし)国なり。この国に居(を)らむと欲(おも)ふ)

  倭姫宮は、大正時代に外宮と内宮の間の倉田山に創祀され、すぐ前に神宮徴古館・農業館・美術館・神宮文庫・皇学館大学等の学校があるところで、伊勢神宮に関係する施設が集約されている場所といえます。古代からの由緒ある神宮にあって新しい神社ですが、それほどまでに神宮関係者や市民から敬意を持たれていた神様なのでしょう。

  倭姫命の役割であった、「御杖代」とは皇大御神の御杖となって、ご神慮を体して仕えられるお方のことです。倭姫命から後、代々の天皇は未婚の皇女を伊勢に遣わして皇大御神に奉仕させられましたが、このお方を斎王(いつきのみこ)と申し上げます。倭姫命は皇大神宮ご鎮座ののち、神嘗祭をはじめとする年中の祭りを定め、神田並びに各種ご料品を奉る神領を選定し、禰宜(ねぎ)、大物忌(おおものいみ)以下の奉仕者の職掌を定め、斎戒(さいかい)や祓(はらえ)の法を示し、神宮所属の宮社を定められるなど、神宮の祭祀と経営の規模を確立されました。
 斎王の住まいは、伊勢から10?ほど離れたところで、年間に3度神宮へ出かけるだけで、斎宮で神祭りを中心に生活されていました。

  伊勢の神宮には125の社と年間1500回を越えるお祭りがあります。神宮徴古館では、祭典の関係資料や御装束神宝、 歴史や参宮についての史料を展示。農業館では、自給自足の伝統を守る神饌など、農林水産関係の標本・資料を展示。 通常の参拝だけではうかがい知ることのできない神宮の精神文化を体感していただけます。
 国の重要文化財11点を含む、歴史・考古・美術工芸品など約13,000点が収蔵展示されており、見ごたえがあります。
建物も、ルネッサンス様式の重厚で格調ある外観が素晴らしく、広々とした雰囲気でゆったりしています。倭姫宮に参拝してから訪問してください。

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  徴古館から御幸道路へ出る信号の正面に、御師「福島みさき太夫」屋敷から移築された通称黒門があります。しゃちほこが乗っかるりっぱなもので、数少ない御師遺構の1つです。この黒門は、安永9年(1780)に建築されたものです。また、伊勢市の指定文化財になっています。


富士の霊水?白糸の滝


  静岡県富士宮市の朝霧高原にある白糸の滝は、富士の雪解け水を大量に湧出する井の頭の水源から約10キロ下流にある滝です。数ある日本の滝の中でこれほど美しく、幅の広い大きな滝は見事です。
 滝の元となる川はそれほど大きなものではなく、 本滝の横にカーテンのように広がる滝は、高さ二十メートル幅はなんと、百メートルもあり、富士山の噴火で出来た地中の溶岩の層を流れ通ってきた水が、その岩の隙間から流れ落ちてるというもので、これも他ではあまり見る事がないとても珍しいものです。
 木々が生い茂った岩の間から落ちる水の様子は、とても不思議で新鮮な感じがします。広く大きな水のカーテンが、光りながらサラサラと爽やかな音を立て落ちるのです。虹がかかって夢のような雰囲気がしています。
 柔らかく光る水が絹の糸のようにも見えます。広く大きく豪快、それでいて繊細、そんな両面を見せくれる、白糸滝の名に相応しいとても優しく美しい滝です。

  富士山の雪解け水が流れてくる水量は毎秒1.5トン。幅200メートル、高さ20メートルの崖から絹糸を垂らしたように流れるるので、マイナスイオンたっぷりで、すごく浄化作用が強いパワースポットです。
 1936年に国の名勝と天然記念物に指定され、日本観光百選の滝の部門で1位になっています。1990年には、「日本の滝百選」にも選ばれている日本でもっとも有名な滝の一つです。日本三大名瀑は、「那智の滝」「華厳の滝」とこの「白糸の滝」か「袋田の滝」でしょうか。


  白糸の滝のすぐ上には岩窟があり、そこには「お鬢水(おびんすい)」という水が湧いている。このお鬢水で源頼朝は髪のほつれを直したと伝えられている。また、このお鬢水は富士講の霊場の1つでもあります。
 巻狩りに来た、源頼朝は、細く糸を垂らしたように流れる女性的な美しい滝に思いを寄せて「この上にいかなる姫やおはすらん おだまき流す白糸の滝」と詠んでいます。 おだまきとは、つむいだ麻糸を巻いて空洞の玉のようにしたものです。

  いつもたくさんの観光客やカメラマンが訪れています。天気や時間によっていろいろな表情を見せてくれる優美な滝ですね。


  白糸の滝に行く途中にある音止めの滝は、豪快な水しぶきとゴオーッと轟くような大音が印象的な男性らしい滝です。
 この滝の大きな音は、その昔曽我兄弟が父の仇を討つための密談をしてた時、あまりの音のうるささに思わず”黙れ”と言ったところ、滝の音が一瞬止まったという言い伝えがあり、それで音止めの滝となったそうです。
 この音止滝と白糸の滝の対照的なセットがこの場所を一層いいパワースポットにして癒してくれます。

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富岳風穴 富士山の神秘


  富士山の麓に広がる青木ケ原樹海の豊かな緑に囲まれた富岳風穴は、中に入るとひんやりとして、平均気温は3度なので長くいると寒く感じます。昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫としていたので、棚に一部残してあります。この風穴は、国の天然記念物にも指定されていて、総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。所要15分の見学コースでは、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見られます。

  溶岩洞窟である富岳風穴を訪れると、富士山の噴火による溶岩流の威力を改めて実感することができます。

  洞窟には、目に見えない微生物が生息しているようで、珪酸華(けいさんか)という微生物の餌になる苔(通称光り苔)が銀色に反射しているのが見れます。


  昭和4年に文部省(現・文部科学省)の天然記念物の指定を受けてから世界的に紹介され、地質学上、貴重な存在となっている。


  青木ヶ原樹海の冬は、寒さが厳しいのでしょう。まいた水がすぐ凍ってなかなか融けないので芸術作品のようになっています。札幌雪まつりに出品する価値がありそうです。

  青木ヶ原樹海は、貞観6年(864年)に、富士山の寄生火山・長尾山が噴火(貞観噴火)し、それまでは湖だった青木ヶ原の地は溶岩に覆い尽くされた。1200年の時を経て、ツガやヒノキを中心にハリモミ、ヒメコマツ、アカマツなどの針葉樹やミズナラなどの広葉樹の混合林である原始林が溶岩塊の上に形成されたまだ若い森と言えるでしょう。自殺者が多いので有名になりましたが、方位磁石が使えないとか、GPSが効かないというのは、風評のようですが、試してみるつもりはありません。ハイキングコースを反れずに行けば楽しいピクニックになるでしょう。

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富士山信仰 浅間大社


 富士山本宮浅間大社は、806年に現在の地に建立された、全国の浅間神社の総本宮です。富士山を御神山とする社で、奥宮は富士山の頂上にあります(富士山の頂上は富士山本宮浅間大社の境内になります)。浅間大神と木花之佐久夜毘売命を祀ります。
 落ち着いた朱の社殿は徳川家康の寄進によるもので、浅間造りと呼ばれる独特のものです。
 富士山からの水が湧く湧玉池がパワースポット。富士登山者が登山の前に禊をする慣わしだった湧水で、その清らかな御神水は飲むこともできます。心が鎮まるような感じがします。富士山自体のエネルギーが強く影響しているのですが、ここ浅間大社はその富士山のパワーにまっすぐにつながる場所です。

 

  浅間神社は、第11代垂仁天皇が、富士山の噴火を鎮めるため、浅間大神を富士山麓に祀られたことに始まります。その後、大同元年(806)に、平城天皇の勅命により、坂上田村麻呂が現在の地に社殿を造営し、浅間大神を山宮より遷し祀られました。以来、全国1300余社に及ぶ浅間神社の総本宮、駿河国一の宮として全国的な崇敬を集める東海最古の名社です。
 ご神徳は、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機械等の守護です。



  室町時代に始まった富士山信仰は、江戸時代に盛んとなり、多くの人が富士山に登るようになりましたが、その表口として浅間大社が賑ったようです。
 歴代武将も篤い崇敬を寄せたようで、源頼朝・北条義時・武田信玄勝頼親子・徳川家康が多くの寄進をしました。
 源頼朝公は、建久4年(1193)富士山麓において巻狩りを行った際、浅間大社に参拝し、流鏑馬を奉納されました。現在、流鏑馬祭としてとして伝えられています。そのほか社殿の修復なども行いました。


  浅間神社の境内は、富士宮市街地に位置する本宮境内と、富士山頂上に位置する奥宮境内の2つに分けられている。境内(私有地)は広大であり、本宮で約17000平方メートルのほか、富士山の8合目より上の部分(約400万平方メートル)のうち、登山道、旧富士山測候所を除く約385万平方メートルが、浅間大社の境内のようです。ただし、静岡県、山梨県の県境が未確定のため、土地登記はしていないそうです。

  境内の隣には、湧玉池があり湧出する富士山からの湧水によってできている。何層にも重なった溶岩の間から湧出しており、特別天然記念物に指定されている。水源の岩上には朱塗りの水屋神社が鎮座しています。

  ペットボトルも売られていますので、気軽にこのご神水を持ち帰れます。飲むときっとご利益があるでしょう。ご祭神のコノハナノサクヤ姫は桜のように美しい神様といわれてますが、火の神とも言われていて、強い美しい女性になれるかもしれません。

  休日は、本殿での参拝者がいらっしゃるようで、巫女さんもご案内や準備で忙しいようです。これからも富士山信仰は、日本人の心のふるさとであり続けるでしょう。富士山頂の奥宮を訪問したものですが、体力に自信のない方は、麓の浅間大社にお参りください。きっと力強いパワーをいただけます。


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雪化粧の富士山


  真冬の富士山は、雪化粧がされて絵になります。雄大さと美しさに自然と癒されています。日本の象徴ですし、日本人が誇れる山ですね。みんなの聖地の一つでしょう。

  静岡県富士宮市にある田貫湖からのビューは見事です。ここから穏やかな日は、湖面に富士が映る逆さ富士や、毎年4月20日と8月20日前後には、富士山の頂上から朝日が昇るダイヤモンド富士も見ることができます。湖畔には桜や各種ツツジのほか、北側には広葉樹林も広がり、春の桜から秋の紅葉まで、雄大な富士山をバックに美しい風景画が楽しむことができます。カレンダーの写真にもよく使われる絶景です。

  天気が良かったので、たくさん富士山を撮りました。湖を一周できるピクニックコーナーもありますので、お弁当を持って一日過ごすのも気持ちいいと思います。山や湖だけでなく、草花や木にもすごーく癒されパワーをもらえますね。

  富士登山の道、スバルラインは、雪によって4合目から先は通行止めになり、大沢駐車場で休憩することになりました。さすがに2千メートルを越えているので、とっても寒いです。もっと雪が積もると1合目までになるそうです。


  

  大沢駐車場は、観光バスが次から次へと登ってきます。お客さんはみんな外国の人たちで、いろんな言葉が飛び交い記念写真を撮って日本一の山を楽しんでいるようです。特に、現在、旧正月で長期の休みすになっている、中国やベトナムからのツアーが多いようですね。
 一年中暑いので、寒いのが苦手なベトナム人が楽しそうに雪と戯れていました。
 今頃、風邪をひいているかもしれませんね。富士登山は、夏がいいようです…。

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