「川の参詣道」熊野川


   紀伊半島を縦断する熊野川は、深く険しい山々が幾重にも連なる山間を縫って幾筋もの支川を集めながら近畿地方最長の川です。流れのそばには、聖地、熊野の神様が鎮座されています。近寄り難い厳しい大自然のこの地に、人々は神々を見いだしました。
 平安時代以降、日本全国から様々な人々が惹きつけられた熊野三山。「蟻の熊野詣」と呼ばれるほどの多くの人々が訪れたのは、熊野の神が悩みや苦しみから人々を解放し、さまざまな願いをかなえてくれると信じられてきたからです。また、老若男女、身分や貧富の差などを問わずあらゆる人々を受け入れる包容力に魅力を感じたからではないでしょうか。その包容力は自然崇拝、浄土信仰、密教、修験道といった多神教的な性格によるものと思われ、それらを融合しながら独自の宗教世界を生み出してきたといえます。

かつての熊野川流域では、切り出された木材は筏に組まれ、また山地で焼かれた木炭などは、三反帆と呼ばれる団平船に積まれ、河口に位置する新宮まで運ばれました。
大正時代になると、水深の浅い熊野川においても舟航可能な全国でも珍しいプロペラ船が開発され、新宮?十津川間や新宮?瀞峡間で利用されました。しかしこれらの舟運は、昭和30年代以降のダムの建設に伴う道路の整備により次第に衰退し、現在ではプロペラ船がウォータージェット船に変わり、唯一瀞峡をめぐる観光船となってその姿を留めています。また、北山川においては、急流を活用した観光筏下りやラフティングが、熊野川においては、世界遺産への登録を契機に始められた川舟下りが行われており、毎年多くの人々に楽しまれています。


  山々と清流そして奇岩のパワースポット瀞八丁を楽しむなら、スピード感あふれるウォータージェット船がおすすめです。定員50人のスマートな船体が、水を切り裂くように進んでいく。船底から水を吸い上げ噴出する方法で進むため、揺れも少なく快適。志古発着場を出発して瀞峡の田戸で下船休憩の後、上瀞まで行って引き返えします。


  和歌山県、三重県、奈良県に接する熊野川の支流、北山川に瀞峡が位置して、流域の生活と密接にかかわり支えてきました。北山村は、和歌山県に属する飛び地になっています。
  熊野川流域は、そのほとんどが急峻な山地であり、近畿の屋根と呼ばれる標高2000mに及ぶ高地から温暖な熊野灘に至る流域には、亜寒帯、冷温帯、暖温帯の3つの気候帯が存在し、変化に富んだ自然環境となっていて吉野熊野国立公園に指定されている風光明媚なところでもあります。

  熊野三山は熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称であり、全国にある熊野神社の総本社です。平安時代以降に行われた熊野詣においては「蟻の熊野詣」と呼ばれるほどのにぎわいを見せ、皇族・貴族を始め多くの人々が熊野三山を訪れ、当時の逸話は様々な形で現在にも伝えられています。熊野川は熊野本宮大社と河口の熊野速玉大社を舟で結ぶ主要な参詣道であり、本宮大社にたどり着いた参詣者の多くはここから舟で熊野川を下り、新宮の速玉大社に参詣しました。このため、熊野川は「川の参詣道」として世界遺産に登録されています。

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