三重県尾鷲市にある尾鷲神社では、毎年2月1日から5日まで「奇祭尾鷲ヤーヤ祭り」が行われます。期間中毎夜各町の若者衆が、町を練る行事「ヤーヤ」が通称となったもので、この「ヤーヤ」の名称は、戦国時代武士の立合いの名乗り(やあやあ我こそは、・・・)に由来するといわれています。白装束の男たちが喧嘩さながらの勇壮な練りをすることで知られています。
1日の午前0時から宮司さんによる「扉開き神事」から祭りが始まります。これは、練や踊りを神さんにも楽しんでいただこうという中世からの伝統儀式だそうです。
2日の夜から3連夜、練りのヤーヤが始まります。上半身シャツ姿、下半身は体操ズボンとなり、各町の若者衆は小頭の振る提灯の合図に従って一糸乱れぬ押し合いを当屋の町に仕掛けます。三回押し合った後は、当屋の町に合流して次に来る町の手伝いを待ちます。押し合いの時の掛け声は「チョウサじゃ」です。そして、各当務町のショードがヤーヤを従えて毎夜神社にお参りし、その際必ず海岸に立ち寄って当人・汐撫・弓射など主だった役人が身を清める意味で海水に飛び込む垢離(こり)をかく習わしとなっています。これは、真裸で泳ぐことになるようです。
尾鷲神社の創基は、大宝年間(701?703)と伝えられる。牛頭親王(素盞鳴尊)を祭り、大宝天王といって尊崇されています。
2月5日のお祭りの最終日は、尾鷲市内各所で、大名行列や道中手踊りが行われ、夕方からは神社の境内で弓を射る大弓の儀が行われた後、神宝獅子頭の出御(しゅつぎょ)、祷渡しの儀式があり、五日間にわたる祭りの幕を閉じます。
そして東紀州に春が訪れるということになります。
大楠伝説が残る尾鷲神社。鳥居の前に張り出したような二本対になっている楠があります。「夫婦楠」と書いてありましたが、夫婦とも巨大です。そして境内にも一本のクスノキ。幾分小さめですが、根でふさがれた空洞が何カ所もあり、まるで何かを隠しているかのようです。そして、社殿の裏にもクスノキが見えました。遠目に見てこれが一番大きく見えますが、残念ながら近づくことは出来ません。樹齢千年と書かれていますが、大迫力の夫婦楠で、夫婦円満に導いていただけるのと、こぶの部分を触ると安産が約束されるそうです。
拝殿前になぜか観光地などにある記念写真をどうぞと尾鷲節、ヤーヤ祭りの立札と顔が出せるパネルが置いてありました。お祭りの時だけのサービスかも…。
全国有数のサンマやかつおの水揚げを誇る尾鷲港でしたが、近年は漁獲高は減少しているようです。市場内では、2月から12月の第1土曜には、「尾鷲イタダキ市」と呼ばれる朝市が開かれ大勢の人でにぎわいます。早起きして、新鮮な美味しいさかなや干物を買いたいですね。
尾鷲湾には、中部電力三田火力発電所の大きな煙突の鉄塔がそびえてランドマークとなっています。尾鷲は明治以来三重県東紀州地域の中心とされ、大正10年(1921年)より本格的な港湾事業が実施された。昭和42年(1967年)に重要港湾の指定を受けている。最近は、遠洋漁業や地場産業の輸送拠点、インドネシア、ベトナム等からの原油輸入拠点としての機能を持つ。また、三重県の「三重サンベルトゾーン構想」の重要拠点としても位置づけられている。
尾鷲港には第4管区海上保安本部尾鷲海上保安部が置かれ、沿岸警備・海洋情報収集の他、尾鷲港における日出没・潮汐が常時観測されています。
また、日本で最も雨の多い市で「雨の都、尾鷲」と言われています。
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