台風一過、朔日参り二見ヶ浦


  台風17号の爪痕で夫婦岩の大注連縄が波風で切れてしまいました。大注連縄は1本が35M、重さ40?、太さ10センチで計5本張られていたので、また近々に張られます。

  高潮と大波の影響で興玉神社境内の中まで水があふれて破壊されてしまっています。これから後かたずけが大変です。

  神だなまでは浸からなくてよかったですが、下方のものはほとんど流されました。賽銭箱もかな…!

   自然の驚異になすすべもないのでしょうが、感謝をすることが大切!

   西の空には、十五夜の満月が沈もうとして名残惜しい感じです。

  鳥居の役割といわれる夫婦岩の先、沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」が二見興玉神社のご神威なんです。

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十五夜の風情


  秋の夜長を楽しむ古来からの行事の十五夜を前に、お菓子やススキそれになんとも奥ゆかしい月見をする女性を描いた掛軸が素晴らしいです!

       彼岸花も上品に活けていただき趣が深くなりました。

               松阪もめんも彩りを添えてくれます。

    武家長屋もちょっとした工夫でとても優雅な建物になりますね!


   大勢の方に御寄りいただき、座敷に上がっていただきました。そして松阪もめんの小物やお菓子「城のあるまち」を買っていただけました。


       秋は、ぶらりまち歩きの松阪にぴったりの季節ですね。

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炎の祭典2012


  来迎寺の炎の祭典は、元三大師様とのご縁をいただき生きることの感謝と平和と厄除けを願う市民のためのお祈りの場となっています。

   9月28日、来迎寺では、毎年『炎の祭典』(元三大師会式=万灯会)が行なわれます。檀信徒より献灯されたローソクを境内に並べて文字を描く祈願法要がおこなわれ、今年の一文字は「鬼」でした。

  来迎寺は天台真盛宗に属し、永正年間(1505?1521)の創建と伝え、松ヶ島にあったものが、天正16年(1588)蒲生氏郷による松阪築城に伴い、城下の白粉町に寺地を拝領して現在に至っています。江戸時代の檀家には豪商三井家の他、安南貿易の角屋七郎兵衛一族や、豪商長井家があり、本居宣長翁もしばしば覚性院に遊び、桜や紅葉を楽しみ歌会を開いたようです。

  炎の祭典は、消失した元三大師堂が再建された昭和五十九年に始まり、文字は毎年、青木孝恵住職が選んでいます。

  広場に2000本近い大小のローソクをたて文字が一つ書かれます。日が暮れて、八雲神社で採灯された火で一斉に点火されると「祈願法要」されクライマックスへとなっていきます。

  元三大師は、比叡山延暦寺第十八代の座主として三千坊を復興された方で、名前は、慈恵大師良源といいますが、亡くなられたのがお正月の三日とういことから、「元三大師」と呼ばれているようです。

  昭和59年に元三大師堂が再現され、病気平癒や事業繁栄それに不思議なご利益をいただけたと参拝す方が多くいらっしゃるようです。ローソクを御灯を御仏前に献じて諸願成就を祈ります。

   普段は見ることのできない大師堂内が会式の時はオープンされます。

   こんばんは、本堂と松の間から見た十五夜直前の月が綺麗でした!

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松阪もめんを紡ぐ


  機殿神社の近くの多気郡明和町養川(旧下御糸村)に松阪もめんを紡績する工場がたった1軒残っているのが「御絲織物(株)」です。

   創業明治7年、糸の染めから機織りまで、一貫して行っています。

    工場は、かなり古びてきて大きな煙突は現在使われていません。

  藍の原料を北海道や徳島から仕入れここで溶かして糸を染めていきます。

         藍の色合いを調整するのが大変な作業なんです。


             染められた糸を色別に管理していきます。


               年代物の紡織機が頑張っています!

            松阪もめん独特の縞模様が紡がれています。

          反物をじっくり検査して出荷されていきます。

  松阪もめんの伝統技術を手織りだけでなく機械織りで守っています。

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松阪の一夜


  江戸時代の伊勢街道に面した松阪市日野町にあった旅籠・新上屋に宝暦13年(1763)5月25日泊まっていた賀茂真淵を魚町の町医者 本居宣長が訪ねました。紹介状もなかった宣長を真淵はあたたかく出迎え 彼の『古事記』研究の意志を励まし 自らの学問の全てを教示することを約束した夜のことを松阪の一夜といいます。

  宣長が「先生は『万葉集』しか研究なさらないのですか。私は『古事記』を読もうと思います。いかがでしょうか」
  真淵先生は、「よいことに気づかれた。私は『万葉集』だけで一生が終わるが、あなたは若い。まず、『古事記』を読むためにも『万葉集』を勉強しなさい。学問は基礎が大事。低いところを経て高きに登れるのです。」

  現在は、カリヨンビルという市民活動センターも入る複合ビルりですが、和歌山街道との分岐点に近いこのあたりには本陣・美濃屋や馬問屋を始め旅宿が何軒もあったところです。


  旅籠は既に無くなってしまいたが、場所は「新上屋跡」として、市の史跡指定を受け、現在は碑と山桜が植えられています。


   たった一度、会って話をして「この人しか、師とする人はない」と宣長は思います。 それは真淵も同じ。「この男は将来が楽しみだ」

  宣長は真淵の志を受けつぎ、三十五年の間努力に努力を続けて、つひに古事記の研究を大成しました。

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