内宮の神馬


  伊勢神宮には、神馬といわれる神様に仕える馬が、内宮と外宮にそれぞれ2頭ずつ飼育されることになっています。空勇号(そらいさむごう)は、今年の9月27日に御馬牽進(みうまけんしん)式を行い、宮内庁御料牧場より天皇陛下によって奉納された18歳の牡馬です。

  神馬は、日本で神社に奉納された馬、あるいは祭事の際に使用される馬のことをいい、馬の種類には特に決まりはなく、神が乗るとされています。
  奈良時代から祈願のために馬を奉納する習わしがあり、奉納者は一般の民間人から皇族まで様々ですが、小規模な神社ではその世話などが大変なことと、高価であり献納する側にとっても大きな負担となることから、絵馬などに置き換わっていった。また、等身大の馬の像をもって神馬とする所も多いようです。
  実際に神馬を飼っている神社は、伊勢神宮や多度大社、住吉大社、日光東照宮など十社ほどです。

  内宮では、毎月、1日、十一日、二十一日の朝の八時頃に正宮下で神馬が参拝をします。雨の日は行われないことがあります。


  神職さんに合わせて天照大神様にお辞儀をする姿は、神々しいですね。



  雨を願うときには黒毛の馬を、晴れを願うときには白毛馬をそれぞれ献納するという風習があったようです。中世の武士は戦争での勝利を祈願するために神馬を奉納したものです。古くからの神社の中に「神馬舎」・「神厩舎」が馬の存在如何を問わずに設置されている所があるのは、神馬の風習の名残でしょう。

    参拝の後、厩に入った「空勇号」は、落ち着いていました。

  もう一頭の神馬の「国春号」は、厩の中をずっと歩き回っていました。

   毎月初めは、伊勢の人たちも早朝より神宮へお参りに出かけます。


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津 結城神社


  津市藤方にある結城神社は、後醍醐天皇を奉じて「建武新政」の樹立に貢献した‘結城宗広公‘を祀ってあります。ここは古くから結城の森と伝えられ市民の憩いの場として公園があります。また応神天皇を祭神とする八幡宮も森の中に祀られていて、伊勢湾に面した阿漕浦にもほど近いところです。

  結城宗広公は、後醍醐天皇の鎌倉幕府討幕運動に参加し、建武の新政以後の南北朝時代にも南朝方として北畠親房・北畠顕家親子に従っていました。親房らが伊勢国から義良親王(後村上天皇)を奉じて陸奥国へ航行途中に難破し、伊勢国で没しています。


  結城神社といえば、しだれ梅で有名です。丹精込めて育てられた梅の木が約300本ほど境内にあります。2月から3月にかけて華麗な花を咲かすと大勢の見物客がいらっしゃりにぎわいます。


      しだれ梅の開花時は、500円の入場料がかかります。

 眺梅亭で食事をしながら梅を観覧するといい感じですし、入場料不要です。

   来年には、春の訪れを感じるしだれ梅を見に行きたいですね。


  今日も近所のお年寄りが参拝にいらっしゃいました。

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極上の会津「みしらず柿」


  松阪での氏郷まつりに、蒲生氏郷公のご縁で会津若松観光物産協会の郡司さん、斎藤さんが特産の「みしらず柿」を販売しに遠方からわざわざ来ていただきました。

  会津には、お酒をはじめ色々な特産品がありますが、協会が秋のお奨めとして、松阪では売られることのない極上の柿を持ってきていただきました。会津みしらず柿は皇室へ毎年献上していて、身のしまって甘く美味しい柿が育つのは、寒暖差のある気候と日光がとても重要だそうです。会津御山は、この条件に適した所で、地元会津では、会津みしらず柿といったら「御山の柿」言われています。

  会津みしらず柿は元々渋柿なので、収穫してそのままでは渋くて食べることが出来ません。柿に焼酎(アルコール)を吹きかけ密封して渋抜きしたら柿を食べることができます。タンニンという渋みが取れると甘くて美味しい品のいいまろやかな味わいが楽しめます。

  会津みしらず柿は、別名「西念寺柿」とも言われています。500年程前、西念寺の住職が中国に留学した際に、苗木を持ち帰ったという伝説があり、会津地方で古くから栽培されていて、当時の藩主がこの柿を将軍に献上したところ、そのあまりの美味しさに「このような美味しい柿を今までに見知ったことがない」と感嘆されたことから、「身不知柿」という別名になったとも言われています。
 他の名前の由来としては、「我が身を知らないほど大きく実をつけ、その重さに自分の枝を折ってしまうため」や、「あまりの美味しさに我が身も考えずに食べ過ぎてしまうから」という説もあるようです。


 大勢の方に試食いただき、2,000個用意した「みしらず柿」は完売しました。

  白虎隊舞踊を披露してくれた会津っ娘は、会津観光PRもしました。


  会津を代表する名物「赤べこ」の絵付体験が500円で行われ大好評でした。


             極上の会津を満喫できましたね。


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  まつりの翌日、会津若松から来ていただいた4人を伊勢神宮へご案内して、秋の伊勢路を満喫していただきました。お疲れ様でした。


伊賀忍者「阿修羅」参上


  氏郷まつりの朝、松坂城の本丸跡広場で、伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」の忍者実演ショーが行われ、会場を訪れた人たちを楽しませてくれました。

  阿修羅(戦闘の神)は伊賀流忍者博物館にて、年間1500回もの実演を行なっている忍者軍団です。世界中の観光客が訪れる博物館にて、正心・技・体を基に繰り広げられる実演は、そのスピード・迫力・テクニック全てが観客から賞賛されています。


伊賀流の真の伝統を受け継ぐハイレベルな忍者軍団のスペシャリストたちです。

    伊賀流忍者は、呪術を火術を得意としました。

  ピンチに陥った忍者が火薬玉を爆発させて煙とともに消えたり、火矢や狼煙、ほうり火矢や埋め火・さらには鉄砲など火を操るとされています。ミサイルなどが無かった時代には、火による攻撃は恐怖・ダメージも多かったでしょう。

  忍術を使う人を忍者と呼びますが、忍術の起源には多くの説があり、他の武術のように始祖などもはっきりしておりません。一説には、聖徳太子に仕えた大伴細入という人物が、その働きから最初の忍者であるともいわれていますが、史料が少ないために伝説の域を脱せないのが現状で、伊賀の場合は、鎌倉時代に荘園の中で発生した「悪党」が起源とされています。

  江戸時代、伊賀上野が藤堂藩の治世になると、忍びと呼ばれた人々の子孫は「伊賀者」として、参勤交代の際の藩主の護衛役や国内の情報収集にあたったり、または「無足人」という農兵として帯刀を許され、各村の自治を任されたりしました。服部半蔵は最も名の知れた伊賀忍者です。江戸で徳川将軍家を守る役割から住んでいた場所の半蔵門が今も残っています。

 大道芸で観客を楽しませてもくれるとても器用でユニークな人たちでした。

 阿修羅ショーは、伊賀市の上野公園にある「伊賀流忍者博物館」で見れます。

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「すし久」てこね寿司


  伊勢神宮の内宮おはらい町の中ほどにある「すし久」は、伊勢志摩地方の田舎料理のお店で、てこね寿司をはじめ、季節の食事のできる人気のお店です。

  てこね寿司御膳は、イカのお造りや野菜の炊合せ、てんぷら、茶碗蒸しにデザートまでついたボリュームのあるセットです。

  「てこね寿し」は、昔、鰹漁に出た志摩地方の漁師さんたちが、釣った鰹の身を、船上で醤油漬けにし、あらかじめ用意していた酢飯と混ぜあわせました。この時、手で豪快に混ぜて食べたことからこの名が付いたようです。今は、上品に桶に入れられ食べやすくスライスされた鰹が味わえます。

  伊勢の地ビール「伊勢角屋麦酒」は、15年前から醸造された新しい商品ですが、製造元の本業は、二軒茶屋餅という老舗のお菓子屋さんです。430年前の天正三年(1575年)、伊勢詣でのために舟で伊勢まで来航する、いわゆる舟参宮の舟着き場で、旅人にお茶を振る舞う小さな茶店として開店して、今も人気のきなこ餅を売っています。

  アメリカンタイプのペールエールは、人気商品で、さわやかな柑橘系が持ち味で、オーストラリア国際大会では、部門金賞と金賞の中のベストオブクラスウィナーズにも選ばれたほどです。

  すし久の創業は、参宮客で賑う江戸天保年間という歴史があります。現在の場所に初代森田久造がすし屋をはじめて以来、料理旅館として明治から昭和初期に最も繁栄をきわめ、勅使の宿をも努めていたようです。平成元年に現在の田舎料理店として開店しました。おはらい町には、平日でも多くの人が歩いていますね。


  すぐ近くには、赤福本店とおかげ横丁があり、いつも賑わっています。

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