咲き誇るヤマザクラ


  「日本さくら名所百選」として知られる津市美杉町三多気(みたけ)でヤマザクラが満開となっっています。この山里は、奈良県御杖村まで直線で300mくらいの県境にある日本昔話に出てくるような奥深いところですが、この時期は多くの人でにぎわいます。

  旧美杉村杉平地区の伊勢本街道から山の中腹にある真福院への参道約1.5kmにわたって、二千本といわれる山桜(実際400本くらい)の古木の並木道が見事に保存され、桜のトンネルを作りだして坂道を登るのも楽しませてくれます。


  雲出川と名張川の分水する室生火山群の麗峯大洞山の懐にいだかれた三多気は、南北朝時代に伊勢国司であった北畠氏の祈願所として、手厚い保護を受け今に残っています。
 「日本の桜名所百選」だけでなく「全国ふれあいの並木道三十選」にも選ばれ、1998年には「三重県平成文化賞」を受賞しているまさに桜の里です。


  桜は日本人の象徴ですね。これから桜前線が北上して厳しい生活をしている方たちが、少しでも癒されることを祈っています。東北の震災地にもきれいな桜が咲きだすと一歩一歩前へ進んでいくことになりますね。

  桜とお茶と三峰山のガスがかかった風景が印象的です。

  今朝は、予定があったので、ずっと先にある真福院まで行けず、全部を見てくることができなかったですが、お弁当持ってゆっくり散策して花見したいので再見ポイントです。本当にここの桜は一見の価値があるヒーリングスポットですね。元気をいただいて仕事ができましたことに感謝です!

  平日の朝早くでも駐車場には車がいっぱいでビックリでした。

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神島の祭り


  人口500人ほどの小さな島に、元旦未明の奇祭として知られるゲーター祭がある。「天に二つの日輪なく、地に二皇あるときは世に災いを招く。若し日輪二つある時は、神に誓って偽りの日輪は是の如く突き落とす」の古き由縁を表したとも言われていて、諸悪を払い、無事平穏な1年になるよう願いを込めた祭りです。
 アワが高く上がれば上がるほどその年は豊漁だという。最後にアワは打ち落とされ八代神社に奉納されます。

「宮持」と言われるものと関係者30人ほどが集合し、大晦日夜にアワと呼ばれる輪作りからはじまり、グミの枝を束ねて荒縄で縛り、直径約2mの輪ができます。そして、その上へ上へと半紙、障子紙を幾重に巻き付けてアワが完成すのです。

  200段を超える高い石段の上に鎮座する八代神社。社宝の中には、中国の鏡など興味深いものがあり、宝物の銅鏡などが伊勢神島祭祀遺物として国の重要有形文化財・考古資料に、また鉄獅噛文金銅象嵌鍬形が、国の重要有形文化財・工芸品に指定されています。考古学的に貴重なものが大切に保存されている神社です。

  綿津見の神は「聞け、わだつみの声」などという本でも名前が通っていますが、海の神様です。山の神様である大山祇の神と対になっています。

  神社へ上がってくる途中には、保育所があり桜が満開です。園児たちは、毎日この急な階段を昇って降りて通園しているのでしょう。ここまで来るだけで息切れしそうでしたが、途中で前を歩いていたワカメを採ってきたおばあちゃんと話しながらのゆっくり楽しく来れました。島の人は穏やかです。


  定期船のりば前から伸びた道をまっすぐ進むと、時計台跡が見えてきます。昭和4年、監的哨の設置された記念に作られたもので、当時は唯一の時計台として貴重なものだったようですが、今は動物の絵が入った時計がはめこまれていて故障中でした。


  「潮騒」の取材で1か月ほど神島に滞在した三島由紀夫は、当時の漁協の組合長だった寺田さんの家で生活したそうです。その前にある洗濯場は、各家に水道がなかったためここで洗濯をしていたのです。小説にも生活感豊かに表現されていて、今でも憩いの場になっているようです。

  昭和28年、三島由紀夫は川端康成宛ての手紙にこんなことを書いていました。「目下、神島という一孤島に来ております。映画館もパチンコ屋も呑み屋も、喫茶店も、すべて『よごれた』ものはなにもありません。この僕まで浄化されて…。ここには本当の人間の生活がありそうです」(『三島由紀夫書簡集』)。
 神宮を守る島で癒しとパワーをいただきましょう。

   松阪市出身の「田村元」元衆議院議長の銅像が港にあります。


  お昼ご飯に食べた定食のお刺身とさかなの煮つけが美味しかったのが忘れられません!聖地神島のゆったりと流れる時間の中でヒーリングツアーを体験してみてください。帰りの船の心地いい揺れに自然と自分でも船を漕いいたようで、鳥羽港に着いたら、心身ともすっきりです。


潮騒の島


  神島の南側にある、ニワの浜は、太平洋に面して波が豪快に打ち寄せてきますが、石灰岩が風化してできたカルスト地形になっているので、青い海と白い岩肌の景色は素晴らしいです。鳥羽市の天然記念物に指定されています。


  ニワの浜と神島灯台の間にある監的硝(かんてきしょう)は、急な坂を上っていくことになります。ここは、昭和4年に建てられた軍事施設で、伊良湖の試砲場から撃たれた砲弾の着弾点を確認するための場所だということです。しっかりしたコンクリート製の建物で部分的には出入口などの木枠が残っていたりもして、雰囲気があるところです。屋上の三階まで上がることができ、見晴しもよく、眼下の断崖に波が打ち寄せて砕ける模様も見えます。三階からの景色が神島で一番よかったです。ちなみに監的硝は同じ鳥羽市の菅島にも残されています。

  映画のクライマックスで、嵐の監的硝の中で二人が全裸になるシーンがありましたね。百恵ちゃんが監的硝の屋上で歌も歌っていました。


  ニワの浜の隣には、島で唯一の中学校があり、校舎の前を通ると校長先生が、どこから来たのと声をかけてくださり、運動場の前にある祝が浜もきれいだから見ていけばいいよと教えてくださいました。
 神島中学校の生徒は、今年3人の新入生が入って9人ということです。関係者の先生や給食担当の人のほうが多いそうで、島の人みんなで見守ってくれている環境はいいですが、現実は厳しいですね。



  祝が浜は、波も穏やかで、空も海も真っ青なヒーリングスポットです。大きな岩は、八畳ヶ岩といわれる大きなものです。


  鏡石は、漁から帰ってきた船をむかへに来た女の人が、身なりを整えるために、岩に油を塗って鏡にしたことからついて名前だそうです。

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恋人の聖地「神島」


  三重県鳥羽市になっている神島は、鳥羽港から14?もある離島で、伊良湖岬からは、5?ほどで渥美半島のある愛知県ほうが近いですが、江戸時代に鳥羽藩が管理していたため、三重県の行政地域になっています。
 この島が「恋人の聖地」に選ばれている理由は、NPO法人地域活性化支援センターが、「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした『観光地域の広域連携』を目的に「恋人の聖地プロジェクト」を展開していて、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを選定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信を図るとともに、地域間の連携による地域活性化を行っているからです。
 また、このプロジェクトでは「非婚化・未婚化の進行」を少子化問題のひとつとして捉え、若い人々のみならず地域社会に向けて「結婚」に対する明るい希望と空気の醸成を図るための活動をしています。過疎化の進む神島の特効薬となればいいのですが…。
  神島は、北緯34度32分にあり、「太陽の道」といわれる太陽信仰の東の始まりとされ、春分の日と秋分の日は、太陽が真上を通って行きます。
  元旦の夜明けには、太陽をたたき落とすとか、おてんとう様の虫下しともいわれる「ゲーター祭り」が行われ、年の初めに太陽を迎える儀式、すなわち迎旦であるとも言われています。


  伊勢湾の入口に浮かぶ、周囲約4km、人口500人余の小さな神島は、標高170mの灯明(とうめ)山を中心として全体が山地状で、集落は季節風を避けるように北側斜面に集まっている。鳥羽港から710円の定期船で40分ほどの船旅ですが、遠く離れた島に来た気分にしてくれるのんびりした異空間のようです。そして、三島由紀夫の小説「潮騒」で歌島のモデルになったことで有名ですね。

  灯台へと坂道を登り、歩いていくと断崖絶壁になって海に落ち込むような細道を進んでいきますが、伊勢湾や向かいに伊良湖岬から渥美半島が見えて太平洋の景色がすばらしいです。この東側は、伊良湖水道で「阿波の鳴門か 音戸の瀬戸か 伊良湖度合が恐ろしや」と船頭歌に歌われ、狭くて潮の流れが速いので、日本三海門の一つと言われる昔から海の難所とされてきたところです。


  神島灯台は、1909年(明治42)に灯台の建設が始まり、翌1910年(明治43)5月1日に初点灯した歴史を持ち、「日本の灯台50選」にも選ばれています。小説「潮騒」の中では、新治、初江が灯台職員宿舎(退息所)を訪ねる印象的なシーンがありましたが、その退息所は無人化に伴い撤去されていて空き地となっています。その奥に白亜の灯台が立っていて、小説「潮騒」の案内板がありますが、そこからの眺望もとてもよくて、小説の場面を彷彿とさせるものです。また、灯台についての描写は、新治、初江の前途とも重ねて描かれていて特に秀逸でした。この小説は、青山京子、吉永小百合、山口百恵、堀ちえみ等の主演により5回にわたって映画化されていますので、みなさんこの地へ来ていらっしゃるのですね。



  灯台前の展望台から潮風を受けて、白波が踊る太平洋の海原を見ていると、小さなことなど吹き飛びそうな爽快感に癒されるパワースポットです。この灯台のところが、「恋人の聖地」でので、ここで愛の告白をして、カップルの写真を撮るというストーリーになっているのでしょう。親切にもカメラがセットできるようにスタンドが設置されているのが嬉しいですね。利用しない人には、景色を楽しむだけなので目障りかもしれません。

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空に鯉吹かし


  松阪市内を流れる阪内川に今年も鯉のぼりたちが元気に泳ぐ姿が見ることができます。いつもは散ってしまっている桜の花が残っていて珍しいコントラストに足を止めてしまいました。近鉄道路の橋から見ると堀坂山をバックに風を受け悠々と泳ぐ鯉のぼりに桜が花を添え川面が春の日差しにキラキラと光る景色は、優雅な気持ちにさせてくれるとともに、元気がいただけます。

  今年で11回目を迎えた「鯉吹かし」は、近くの殿町中学校の生徒たちの鯉吹かし実行委員会(生徒会と2・3年生の各クラス10人で構成するメンバー86人)と青少年育成会によって、鯉の準備をして4月12日からゴールでウィークまで川の上を泳いでいます。

  阪内川に渡された4本のワイヤーに合計68匹、公園内の堤防に取り付けられた鯉のぼりと合わせて合計約170匹の鯉が取り付けられいます。今年は、東北大震災があったので、「日本はひとつ 心から笑える日を目指して」などと書かれた吹き流しが登場して、被災した人たちへの思いもこもっているようです。

  親水公園内にもたくさんの鯉のぼりが泳いでいて、地面には、半分散ってしまった桜の花がじゅうたんとなっていてにぎやかで華やかな風情に春と初夏を同時に感じます。花吹雪が鯉たちを応援しています。


  恒例の環境教育の一環として全校生徒によって阪内川の川原の清掃活動をしていただきました。郷土愛を育んでいますね。


       鯉のぼりたちも外が好きなようです。

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