日本一・二高い石垣


  伊賀・伊勢両国の領主となった藤堂高虎は、徳川家康の秘命を受けて慶長16年(1611年)の春、上野城と津城の大改修に着手しました。これは、大阪城の豊臣家討滅戦に備えるためのもので、上野城の西側(大阪方)に日本一高いといわれる高さ15間の高石垣を構築しました。その景観はとても見事なものです。


  「本城の西の空地を築挙げ広め、西に幅十五間の深溝を掘り、高さ根石より十五間の高塁、南北押廻して百八十六間の石塁を築き、南北の両隅に櫓台を制し、是までの本城と合せて新に本丸とし、南面にして南北に二口を開く南側の東西百三十間とし、北側の東西百三十一間とす。東側は乾堀共旧きを用い、西側は幾度新に南北百三十九間とす。比高塁摂坂の城塁より見事なり」と大阪城よりもいいと評価しています。

  伊賀上野城は、上野盆地のほぼ中央にある上野台地の北部にある標高184メートルほどの丘に建てられた平山城です。北には服部川と柘植川、南には久米川、西側には木津川の本流が流れ、城と城下町を取り巻く要害の地にあります。


  現在の天守は、昭和10年(1935)、地元の名士であった川崎克氏が私財を投じて純木造の復興天守を再建して、伊賀文化産業城と称したそうです。城跡は昭和42年(1967)に国史跡に、天守は昭和60年(1985)に伊賀市の文化財に指定されています。

  打込接(うちこみは)ぎによる高石垣は、大坂城に並ぶともいわれる。藤堂高虎の石垣は、名築城家といわれた加藤清正の石垣にくらべ、反りが少ないのが特徴です。


  柵が全くない石垣ですので、下をのぞくとそのままずーっと下に堀が見え、立っていると思わず足がすくみそうになるくらいです。本当に恐怖の臨場感をたっぷり味わうことができます。



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だるまや「ホルモン」に「鶏汁鍋」


   松阪駅近くで東横インホテルとエースインホテルの向かいにある「だるまや」は、駅周辺で一番おすすめのグルメ店の一つです。開店してまだ2年経っていない新しいお店ですが、味もボリュームも満足の繁盛店です。


  1階はカウンター数席と2テーブルだけで満席となりますが、2階は座敷になっていて4テーブルあります。メニューは、焼肉とだけでなく手羽先やサラダなどの居酒屋風の食べ物もいただけるのが嬉しいです。

    牛ホルモンは、ぷりぷりでしっかりした味が楽しめます。



  豚バラは、脂がのっていてジューシーです。せせりは、さっぱりしっとり感がしていくらでも食べられそうです。カルビに若どりもおすすめですよ。


  なといっても一番のおすすめは、鶏汁鍋です。白菜いっぱいの鶏スープで、鶏の出汁がよく出ていて鶏肉と白菜の絶妙のコラボが最高です。

お店の裏手は、昔からの飲食店が並ぶ長屋通りになっていて風情があります。

  夜の帳が下りると新宿、歌舞伎町のゴールデン街を彷彿させます。

  「おくむら」はおふくろの味の店、「横綱」は、和田金のホルモンが食べれる焼肉屋で知られていますが、いつもあるとは限りませんので気を付けてください。

 路地を出ると松阪駅の前になっています。現在、歩道と屋根を改修しています。

  シェルターの瓦の裏面には、山中市長をはじめ、市民や子供たちのメッセージが書かれています。ロマンを感じながら松阪駅前の美味いもんをぜひ味わってください。

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美濃田の大仏様


  松阪ICからほど近い美濃田町の敏太神社(みぬだじんじゃ)の隣りに三重県には珍しい大仏様が建立されています。元々は、800年ほど前の鎌倉時代に本地仏として木造の大仏が作られ真楽寺の塔頭であった長楽寺に安置さていたそうですが、440年ほど前に織田信長の伊勢攻めで難攻不落であった大河内城との戦いの際、神社、お寺、大仏などすべて焼き払われてしまいました。


  現在の大仏様は、江戸時代の1737年紀州粉河に住む蜂屋平右衛門正勝が製作したものです。この大仏は、隣接地の敏太神社の八幡宮の本地仏として真楽寺の三世静室素住と地元の中川清左衛門とが協力して造立のために資金集めに奔走して苦難の末、13年がかりで高さ3mで鋳造の阿弥陀如来として再建されました。

  苦労した造像資金を集めるためには、享保14年(1729)より3年間、伊勢参りでにぎわう市場庄の参宮街道へ小屋を作り、そこに実物と同じ3m丈の絵像をかけ、真楽寺の弟子たちが詰めて、往来する旅人から援助をしてもらいました。その喜捨を得たい旨、関係筋へ願い出たそのときの文書が残っているそうです。

  当時、伊勢国にも津を中心に活躍した辻氏という実力ある鋳物師がいました。梵鐘を中心にして、今も県内に多くの作品が残されていて、津市の天然寺や大門・観音寺には高さ約160Cm銅造の阿弥陀如来立像も残されています。すぐ近くに著名な鋳物師がいるのに、なぜわざわざ紀州の鋳物師に建造したのか?真楽寺に残っている書面によると、辻氏や何人かからも見積もりをもらったのですが、高かったようで、制作費が安く、また実績もあった蜂屋平右衛門に発注することになったようです。

  当時、江戸時代の松阪は、津の藤堂藩の中の飛地で、紀州徳川藩の領地でしたので、往来が多かった同じ紀州藩の粉河との関係は、問題なく作れたと思います。文書には、美濃田から粉河へ出向いて打合せをしている様子もわかりますし、大仏の頭部は粉河の方で特に入念に造って松阪まで運んでいます。松阪と和歌山は、櫛田川に沿って高見山を越え吉野そして紀ノ川で結ばれ、参勤交代や伊勢参りなど往来が盛んだったのでしょう。

  明治元年の神仏分離令により真楽寺と神社は大仏の北側に道路を作って分けられ長楽寺は廃寺となり、大仏様も真楽寺に移されました。しかし明治9年に有志が台座を新造して現在の場所へ大仏様をもどしています。

       道で隔てたところに禅寺の真楽寺があります。

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地祗猿田彦大本宮


 「天神地祇」という熟語がありますが、いずれも「カミ」として扱われています。大山祗は大山津見とも書かれる山のカミ。海祗は海神とも書かれる海のカミ。天のカミは「?」、山、海のカミは「祗」であって、明確にわけられていたようです。
  椿大神社は、地祗猿田彦大本宮として全国の猿田彦大神をお祀りする神社の総本社であることを、昭和10年に当時の内務省から認定されています。

  邇邇芸尊が天降りしようとしたとき、天の八衢(やちまた)に立って高天原から葦原中国までを照らしていた神が国津神の猿田彦で、邇邇芸尊らの先導をしようと迎えに来たのでありました。この国津神を「地祇」(ちぎ)とも言い、併せて「天神地祇」「神祇」と言います。

  椿大神社の社殿は千木と鰹木を棟に付けた切妻造。猿田彦大神をはじめ、配祀された祭神も含めて32柱が祀られています。


    早くも七五三のお参りに来ている家族にお会いしました。


   先週、椿大神社では、秋の例大祭が行われました。宵祭りの献灯まつりで提燈に火をともすことから始まります。神幸祭では、本宮の神輿が出されます。翌日の奉還祭は、別宮で椿踊りが披露されました。


  別宮・鈿女本宮(延喜式内椿岸神社)の祭神である天之鈿女命(天之宇受売命)は、 天孫降臨の際に、邇邇芸尊に従って天降られ、天孫一行を天の八衢に出迎えた猿田彦大神に最初に声掛けをしました。高千穂の峰に導かれた後、猿田彦大神と天之鈿女命は夫婦の契を結ばれ相共に伊勢国鈴鹿の里にお帰りになり、鎮祭されたと神社伝になっています。
 天之鈿女命は、「鎮魂の神」「芸能の祖神」として、俳優(わざおぎ)芸事をはじめ、あらゆる芸道の向上、また、 縁結び・夫婦円満の守護に霊験あらたかとして、古来より信仰されてきています。境内には、招福玉に扇塚、かなえ滝とパワーをいただけるものがいくつかあります。

「かなえ滝」については、4月11日をご覧ください。http://www.e-matsusaka.jp/hightland-travel/index.php?date=2011-04-11
 「招福玉」については、8月20日をご覧ください。
http://www.e-matsusaka.jp/hightland-travel/index.php?date=2011-08-20


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ゆるキャラまつりに行こう!


  今週末に彦根市で開催されるゆるキャラまつりに出場する松阪のゆるキャラ「ちゃちゃも」と「モータロー君」の壮行会が、松阪市観光協会前で行われました。

  全国の癒やし系キャラクター200体以上を一堂に集め、10月22日、23日の両日に彦根市で開催される「ゆるキャラまつりin彦根?キグるミさみっと2011?」が注目を集めています。今年4回目の同さみっとは、ゆるキャラの聖地・彦根での世界最大規模の祭典になりそうですね。

  初日の開会式は全キャラクターが通り(約350メートル)に並び、手をつないで「絆」をアピールし、来場者と東日本大震災の復興を願うようです。実行委は両日の人出を7万人以上と見込んでいるそうですが、天気がちょっと心配です。頑張ってきて下さい^ ^。


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