山茶花の森


   松阪市飯南町柏野に約150年前から咲く山茶花(さざんか)の大木がピンクの花をたくさんつけて、あたりをいい香りに包んでいます。

  大木は、市の天然記念物で、樹高が12メートル、幹回りが1.5メートル、枝は15メートルほどに広がっている。花が農道を覆い、トンネルのようになっているのがいいですね。もう満開ですが、これから代わるがわる花をつけていきます。

  サザンカは、花の無い時期に咲く貴重なツバキ科ツバキ属の耐寒性常緑高木です。花色にはピンク、赤、白等があり、同属同科の椿と似ており、見分け方がけっこう難しいです。サザンカは、葉縁がギザギザしており、花弁がバラバラに散るので、地面に落ちた花で確認するのも一つの方法です。山茶花も椿と同様に、実がなり、油の採取ができます。


  山茶花の大木の隣りに桜と銀杏の木があり、これから黄色く紅葉する銀杏と、お茶畑の緑、そしてピンクのコントラストが見ごたえあるわずかな時になります。

  名前の由来は、「和漢三才図会(わかんさんさいずえ・1713)」に、「山茶花は、南方に産す。高き者丈許り、枝幹交加し、葉頗る茶に似て厚く硬く、稜有り、中ひろく頭尖り、面緑にして、背淡し。茶に代へて飲と作すべし。故に茶の名を得た」という記述があります。このことから、山に生える茶から、山茶花(さざんか)の名になった ようですが、松阪市飯南町は、伊勢茶の産地で、品質が良いので評判です。

  朝の冷たい空気とピンクの花、そして茶畑が朝日に輝きをみせます。

    そばに祀られている氏神様のご神木と言われる山茶花です。

  周りの森の木々も紅葉し始めました。あと10日後が、1番の見ごろかな…

  そばにある、白い山茶花も見頃を迎え、青空にくっきりきれいですね。


  白い山茶花の木の下は、休憩所と物産販売の場所となっています。

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山の神祭り


  11月23日は、白粉町4丁目で山の神様をお祀りする日で、いつも事務所の一角で行事を行います。大人たちだけでなく子供たちも集まってきてにぎやかです。

  山の神は、高い山というより、人々の生活圏内にいる神であり、祭る立場によって性格が違ってくると思われます。町内でこのようなお祭りを継続していくところが少なくなってきていますね。

    日頃の健康や家内安全に感謝をこめてお供えをします。

  一般的には、山の神は、山やそこに棲む生き物を支配する神霊と意識されています。山の神は女の神であるとも、また一眼一脚の神であるという伝承があります。
  古事記に、大山津見神の娘の石長比売が、山の神の一員だったことが書かれることからも女神だと考えられます。

   プレゼントがあるので、子供たちに嬉しい行事になっています。


         近所に常教寺の山門があります。

        お隣の来迎寺の銀杏が色づいてきました!

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黄金に紅葉の金閣寺


 京都で真っ先に何を思い浮かべるかというアンケートを行うと、生八つ橋や千枚漬などといった食べ物関係が強い一方、たいていのアンケートで1位になるのが金閣寺です。

  金閣寺は「鹿苑寺」の一部で、足利義満によって建てられた、京都・北山文化の象徴として有名な寺院です。1994年には世界遺産に登録され、日本のみならず、世界を代表する歴史的建造物として、その名を知らしめています。

  金閣寺(鹿苑寺)の境内(約4万坪)の半分以上を占めるのが鏡湖池(きょうこち)をはじめとする庭園です。鏡湖池には池の中に葦原島、鶴島、亀島など大小の島があります。また室町時代には足利義満に取り入ろうとした諸大名が競って石を奉納したようです。金閣寺の西にある衣笠山を借景とした庭園は室町時代の代表的な池泉回遊式庭園で国の特別史跡、特別名勝にも指定されています。


  金閣寺を代表する建物である漆塗りに金箔を張った舎利殿は、足利義満が造営した北山山荘で唯一解体を逃れた建造物です。残念ながら1950年の失火で全焼しましたが、1955年にほぼ焼失前の状態に再建されました。上層の天井板は「楠天井の一枚板」であったと言われていますが焼失したため確認はされていません。金閣寺の失火については「三島由紀夫の金閣寺」や水上勉の「金閣炎上」など文芸作品の題材ともなりました。

  3層構造の豪華な造りの金閣(舎利殿)は2層目、3層目には漆に金箔が押されています。金閣は各層に別々の建築様式を採用した異色の造りになっています。屋根はこけら葺きで頂上には鳳凰が輝いています。

  1層(初層):寝殿造りで法水院(ほうすいいん)と呼ばれ、中央に宝冠釈迦如来像、向かって左に足利義満像が安置されています。
  2層:武家造りで潮音洞(ちょうおんどう)と呼ばれ、岩屋観音像と四天王像が安置されています。
  3層:禅宗仏殿造りで究竟頂(くっきょうちょう)とよばれます
  屋根:椹(さわら)の薄い板を重ねた柿葺(こけらぶき)で上には鳳凰が飾られています。

  現在の金閣は、1904年(明治37年)から1906年(明治39年)の解体修理の際に作成された旧建物の詳細な図面や写真・古文書・焼損材等の資料を基に、1952年(昭和27年)から3年を掛けて復元 再建されたもので、1955年(昭和30年)10月10日に落慶法要が営まれた。その後、再建から10年あまりで金箔が剥落して下地の黒漆が見えるようになり、その漆も紫外線で劣化するようになったため、1986年(昭和61年)2月から1987年(昭和62年)10月まで1年8ヶ月、総工費約7億4千万円(当時)を投じて「昭和大修復」が行われ、漆の塗り替えや金箔の張り替え、天井画の復元等の修復工事が行われました。

  秋になると周りの木々が紅葉に染まることから、とてつもなく色鮮やかな風景になります。金色と暖色のコントラストは、どちらの色も強調され、それでいて上品です。まさに日本が世界に誇る最高の風景と言えます。

紅葉シーズンは、人が多いのですが、外国からの訪問する人がよく目立ちます。

  ブータンの国王夫妻が、11月19日朝に金閣寺を参拝し、「穏やかな世界」を願って平和の鐘をつきました。200円で1回、鐘をつくことができます。

     赤く染まる木々の中での鐘の音は、心にしみますね。

         金閣寺は、門の入口前から紅葉が綺麗です。

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世界遺産 龍安寺の庭園と紅葉


  京都市右京区にある龍安寺(りょうあんじ)は、臨済宗妙心寺派の寺院ですが、枯山水の石庭でよく知られていて、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。

  石庭への入口の庫裡・社務所前の石段の紅葉には、少し早いようです。

  周りの紅葉は、一部でピークを迎えて鮮やかな色を見せてくれます。

  この地は円融天皇の勅願寺である円融寺があったところです。平安時代末期に藤原実能(徳大寺実能)がここに山荘を造り、1450(宝徳2)年に応仁の乱の東軍の大将である細川勝元が徳大寺家の山荘を譲り受けて、妙心寺の義天玄承を招いて建立したといわれるのが現在の龍安寺です。

  細川氏の庇護をうけたころには、塔頭は21院あったといわていますが、1797年の火災により、多くの建物を失ってしまい、いまは江戸時代の大寺の面影は感じられず西源院、大珠院、霊光院のみを現在に残しています。
 境内には細川勝元夫妻、政元、氏綱の墓のほか、大珠院の前に真田幸村の墓と伝える石塔があります。

  世界的に有名な枯山水の庭園は、三方向を柿葺き油土塀で囲まれており、長方形の庭には白砂が敷きつめられ、15個の石が向かって左から5.2.3.2.3に置かれている。方丈のどの位置から庭を見ても、全ての石を見ることはできないという。石をふちどる苔は美しいが、石庭内には草木類は一本も植えられていません。15個の石は、虎が子を連れて竜に向かっているさまを表わし、白砂は海あるいは大河を意味するとの事で、「虎の子渡し」とも呼ばれています。

  広がる白い砂地に気まぐれに置かれた石の数々が、好奇心を呼び起こし不思議な感じがします。いざ座って庭を眺めてみると、穏やかな、まったりとした気分にさせられる。昔の人は悟りの道を開こうとしたそうですが、私たちは、日ごろの疲れや煩わしさを、ひと時忘れて脳を活性化するのにいいところではないでしょうか。


  中国の山水の世界を日本人独特の感性を研ぎ澄まして写した「枯山水」の庭に、秋の風情を感じるモミジはとてもマッチしますね。

  方丈の北側の軒下に石造手水鉢「つくばい」が置かれています。徳川光圀(水戸黄門)の寄進といわれていますが、本物は、非公開の茶室「蔵六庵」に置かれてあり、ここにあるものは精確に作られた模造品です。
 「つくばい」の表面に書かれた字は、銭形の中心の「口」を共用すれば、「吾唯足知(われただたるをしる)」と読むことができる。これは、「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という教えを取り入れたものをうまく図案化、表現したものといわれています。

  寺の南側には広大な鏡容池(きょうようち)があり、周囲は回遊式庭園になっていて、国の名勝に指定されています。弁天島などの島が浮かび、周囲には松や常緑樹のほか、モミジなどの落葉樹も多数あり、石庭観賞後の紅葉を見ての散策が気持ちいいですね。


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来迎寺の紅葉


  白粉町の古刹、来迎寺のイチョウやモミジたちが色づき晩秋を感じさせてくれています。小春日和の境内は異空間のようで気持ちいいです。

     紅葉の赤と銀杏の黄色のコントラストが素晴らしいですね!



     川面の上の鮮やかな紅葉が心を和ませてくれます。


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