勾玉池とせんぐう館


  外宮、表参道の手水舎のそばに建設中の「せんぐう館」が、お正月の間だけ休憩舎の一部が解放されています。「せんぐう館」は、幅三十?奥行五十?の規模で、面積は約千六百五十平方?あり、参拝者用の休憩舎三百五十平方?も併設し、平成二十四年春の開館を予定しています。

  式年遷宮に対する歴史や文化の認識を深めてもらうため「せんぐう館」を建設しているようですが、外宮は、内宮に比べて参拝者が少なく、おかげ横丁などの観光施設がほとんどないため、参拝者の喚起が大きな目的と思われます。

  勾玉池は、外宮の神域にある原始池で、周囲を歩いて15分ほどです。文字通り勾玉の形をしているから勾玉池と言うようです。

  朱色の奉納舞台では、9月に仲秋の名月を愛で、全国から応募のあった短歌と俳句の秀作を神宮の楽師が冷泉流の古式により披講する典雅な催しを行います。そして披講につづき、管絃と神宮舞楽が奏行されます。

  「せんぐう館」には、外宮ご正殿の1/6の精巧なジオラマを配置し遷宮にまつわるご神宝や装束儀式の様子などを展示するそうで、入館に300円が必要です。

   お正月は、1月9日まで勾玉池をゆっくり見ることができます。

  「せんぐう館」は、春のオープンで神宮の新しい名所になるでしょう。


  手水舎の反対側に木柵により囲まれた樹齢約800年の「清盛楠(きよもりぐす)」があります。
 平清盛が政治の中枢に入り権力を行使していた頃、天皇陛下の勅使として何度か伊勢神宮に参拝をしていましたが、その時に入口に在ったクスノキの枝に、清盛が被る頭巾が引っかかり落ちたそうです。この事が気に障った清盛は、部下に枝を折る様に指示したとの事でした。伝承では木の枝とされていますが、実際には木の幹から切断して倒したと感じます。切り株から芽を出し、現在のいびつな形状に成ったと思われます。

  神宮神域で、個人名のつくものは珍しいです。今年のNHK大河ドラマの主人公、平清盛は『平家物語』の中の中心人物であり、一介の武士から太政大臣にまで上り詰めた成り上がり者として、栄華を謳歌した人間の没落と悲惨さの象徴です。
 伊勢平氏の棟梁の息子である、清盛は、三重県津市で生まれています。

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豊受大神宮 初詣


  平成24年のお正月は、穏やかな日が続いて、初詣の参拝に訪れる人が、例年より多いように感じます。外宮といわれる、豊受大神宮は、衣食住そして産業の神様ですから、事業している方は、必ず参拝してご利益をいただきましょう。

  お正月の正宮は、参拝の後、左右に二か所の出口から出ることになります。

  来年秋の御遷宮に向けて、御敷地には、白い建屋で覆われた中で、唯一神明造りという建築様式による新しい社が建てられています。今年は、御遷宮に合わせた行事がいくつか執り行われます。

  式年遷宮は、1,300年ほど前の持統天皇の御世に第1回が執り行われ、途中戦乱などにより中断もありましたが、平成25年をもって62回目となります。20年に一度、全てを新しくする事によって大神様に若々しくよみがえっていただき、益々ご神威を発揮していただけるための神宮最大の祭儀です。

平成24年に行われる御遷宮の主な行事

■立柱祭(りっちゅうさい)
正殿の建築の初めに際し、御柱を立て奉る祭で、素襖烏帽子姿の小工が4組に分かれてそれぞれの御柱の木口を木槌で打ち固め新殿の安泰を祈ります。

御形祭(ごぎょうさい)
「御形」とは正殿東西の妻の束柱ある装飾の一種で、それをを穿つ祭儀。御形は「御鏡形」とも称し、円形の図様を穿つ秘祭である。立柱祭に続いて行われます。

■上棟祭(じょうとうさい)
正殿の棟木を上げる祭儀。先ず正殿が古規通りの位置にあるかを測量する「丈量儀」があり、続いて大宮司以下が棟木から伸ばされた綱を引いて棟上げの所作をし、「千歳棟、万歳棟、曳々億棟」のかけ声と共に屋上の小工が御棟木を木槌で打ち固めます。

■檐付祭(のきつけさい)
新殿の御屋根の萱を葺き初める祭儀です。

■甍祭(いらかさい)
新殿の御屋根の葺き納めの祭儀で、甍覆などの金物を打ちます。

  正殿前の「三ツ石」は、丸石を三個を重ねた石積みですが、この石の上に手をかざすと温もりを感じて、力をいただけるパワースポットとなっています。ここは、式年遷宮の時、御装束神宝や奉仕員をお祓いをする川原大祓が行われる場所なのです。

  豊受大神の荒御魂をお祀りする多賀宮は、長蛇の列になっておりました。

  荒御魂は、御正宮に祀られている穏やかな「和御魂(にぎみたま)」に対し、活動的で積極的なはたらきをされる御魂です。新しいことを始める時や困ったことがある時に前向きな力や勇気をいただきたいと願い人がお参りするといいでしょう。
 正宮では日々生かされていることを感謝して、お願いは多賀宮でしましょう。

日本独特の人と人の心を表現する言葉に、一霊四魂(いちれいしこん)があります。

 一霊とは、「直霊」と書き「なおひ」と読みます。四魂とは、「荒魂・和魂・幸魂・奇魂」のことです。読み方はいろいろありますが、「あらみたま・にぎみたま・さきみたま・くしみたま」か「あらたま・にぎたま・さきたま・くしたま」でしょう。

 「荒魂」は、「破壊」「創造」「再生」を現し、「新魂」とも通じる。
 「和魂」は、「幸魂」と「奇魂」の性格を持ち表現される。
 「幸魂」とは、運を導き幸に転ずる力・働きを表現される。
 「奇魂」とは、人を奇跡で導き直接的に幸に転ずる力・働きを表現する。
 これら四つの性格は、「荒魂=和魂=幸魂=奇魂」の並列の存在関係です。(これは性格が同等というのではなく、その位階が、価値が同等と云う意味です。

 荒魂には「勇」、和魂には「親」、幸魂には「愛」、奇魂には「智」というそれぞれの魂の機能があり、それらを、直霊(なおひ)がコントロールしているとのことで、勇は、前に進む力、親は、人と親しく交わる力、愛は、人を愛し育てる力、智は、物事を観察し分析し、悟る力といことになります。

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年の瀬の神宮


  今日は、少し早起きをして神宮へ今年一年の感謝の参拝をしました。大晦日に一日早いですが、無事に過ごせたお礼と来年の神棚にお祀りするお札をいただきにお参りしました。師走らしいとても冷たい空気で身がしまりました。

  冬至の前後の日の出は、宇治橋の鳥居のあいだに出てくるので、多くの人がシャッターを押していました。太陽を撮るのは難しいですね。


  宇治橋は室町幕府6代将軍の足利義教(よしのり)により架けられて以降、幕府の勢力の衰退とともに、僧侶が人々から寄付を募る勧進(かんじん)によって造替が委ねられるようになりました。
 応仁の乱などによる混沌とした時代は、神宮にも大きな影響を及ぼし、式年遷宮が滞ったため、尼僧の守悦たちが荒廃がすすむのを憂い、造営の勧進を申し出ます。再三の申し出でようやく命じられたのが社殿ではなく宇治橋の架け替えでした。

  神域では、お正月を迎える準備が整えられています。

 大晦日からお正月の参道は、歩くのも大変なほどの混雑になることでしょう。


  今日は、ゆったりと拝殿前に出て、感謝を十分にさせていただけました。

  来る年は、世界が平和で自然災害の少ない年で、餓える人たちがないよう五穀豊穣になることをお祈りしました。

  

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ルーブル美術館の姉妹館


  津市白山町の近鉄大阪線、榊原温泉口駅のそばにあるルーブル彫刻美術館は、パリのルーブル美術館の姉妹館だとご存知ですか?

  日本に居ながら”パリのルーブル美術館”の本物の雰囲気を多くの人々に味わって欲しい、 そんな願いで建てられたそうです。館内には、”ミロのビーナス”をはじめ”サモトラケのニケ”など実物から直接型を取った有名作品が 約1300点も展示されています。

  巨大なミロのビーナスとサモトラケのニケが並ぶ玄関前は、壮大な入口を演出しています。ルーブル美術館と姉妹館の契約を交わし、所蔵されている彫刻作品から直接型を取るという荒業で完全コピー品が並んでいますが、いくらかかったのか想像を絶するものです。


  彫刻美術館の中は撮影禁止ですので、下記ホームページアドレスで案内を見てください。ルーブル美術館とフランス国立美術館連盟より、特典を受け、フランスと日本の文化の絆を深めるのに貢献された当時のルーブル彫刻美術館・竹川館長や当時のルーブル美術館館長コメントやの写真も出ています。
  http://www.louvre-m.com/index.html

  ニューヨークの自由の女神様だけでなく、地上2階地下1階のフロアに、ミロのビーナスやらミケランジェロのモーゼやらツタンカーメン王の黄金のマスクやらロゼッタストーンなどという、大英博物館やエジプトにあるものまで並んでいるのはどういうことでしょうか。

  パリ・ルーブル美術館まで行かなくとも、古代から近代までの作品1,300点すべてが榊原の地で見ることができるとは奇跡に近いと思います。ぜひ、榊原温泉の湯とともに堪能してください。

  ルーブル彫刻美術館を出ると前に、同じ敷地にある大観音寺の高さ33メートルの本尊である「純金開運寶珠大観世音菩薩」が見えます。

  お宝蛙たちが、にぎやかに演奏している姿が楽しいです。


  全ての苦しみから救って下さる「六地蔵」さまや石が展示されています。

 ルーブル彫刻美術館・大観音寺エリアは、三重県内最大のB級スポットですね。

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活気ある珠海


  マカオと陸つながりの広東省珠海は、経済特区に指定され町がどんどん大きくなり珠海市は人口約150万人。静かな漁村から「経済特区」に指定されて一変、キャノンなど大手日系企業が続々と進出し、市内には約八千社が進出(日本企業は約200社)。マカオから中国への入国にあるイミグレーションの關閘 (クワンツァ)は、今は大きくモダンなチェックポイントですが、1849年に建てられたかつてのゲートは漆喰の飾りが施され、カモンエスの詩の引用が刻まれていす。

  中国側に入国するとおおきな広場があり、広大な土地を感じます。

  珠海のイミグレーションは、拱北(ゴンベイ)という地区にあります。毎日、マカオと20万以上の人が行き来しているというすごい活気のあるところです。

  1981年に深圳、汕頭、アモイ市とともに経済特区に指定され、多額の外国投資を集めて目覚しく発展してきました。マカオと隣接していることから、マカオ資本主体で開発が行われてきました。住民は中国内陸各地から移住しているようですが、湖南、湖北、四川から特に多いようです。

 今日も多くのビル建設がすすめれれていて、まだまだ巨大化していくようです。

  蓮花路は、珠海一番の繁華街で、朝から夜遅くまでにぎわいます。

  イミグレーション前の広場の下は、巨大なマーケットになっていて、何千ものお店が連なっていて、中国の人の多さが実感できます。

  珠海とマカオのイミグレは、朝7時から夜中12時までオープンしています。

  縮み始めた日本経済から見ると、中国の発展に目を見張る思いになり、将来の日本人が心配になります。縮小先進国としての経済創造をしていく必要があります。

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