松坂城跡の梅が遅い


  今年の梅の開花がとても遅いですね。松阪のこの冬の平均気温がここ10年で2番目に低いようで、2月初めに咲き始める城跡の梅がやっと咲こうとしています。

  松坂城梅林は、本丸跡の西の少し下がった「希代丸跡」に30本少し植えられています。主に紅梅と白梅で、満開になるといい匂いとめでたい雰囲気で癒されます。
 希代丸(きたいまる)は、3代目城主でありました古田重勝の子供の幼名にちなんで付けられたと伝えられています。各隅には櫓が配置されていました。

  数本の紅梅は、8分咲きになっていますが、ほとんどがつぼみの状態です。

       ピンクのかわいい花びらになっているのがあります。

  綺麗な青空に石垣から松がのびる風景に白梅のコントラストがいい感じでした。

  希代丸の石垣の下に本居宣長翁の旧宅が魚町から移設され、記念館が併設されていて、多くの観光客や国学の研究者が訪れます。

  昨年2月に松坂城跡が国の史跡に指定されてから、松坂城の場合に限り、坂の字が阝(こざとへん)から土(つちへん)に変更されました。この石碑の「阪」は彫直さないといけないのかもしれません。

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    この暖かさで、開花が進みそうです。桜も例年より遅でしょうね。
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3月朔日参り


  雨上りで暖かい弥生3月の朔日参りは、二見が浦の夫婦岩にある皇居遥拝所で感謝と平和の願いを込めて、お参りを始めました。この先の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」が二見興玉神社のご神威です。 

  古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしでありました。現代、それに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受けることで禊をしたのと同じとされ、浜参宮と言われます。。これに使う幣は、二見の海で採れる海草でできています。また、神宮式年遷宮のお木曳行事やお白石持ち行事への参加者は浜参宮を行う。

     朔日の社殿は、早朝から灯りが付けられています。

    古来より日の出の遥拝所とされてきた二見浦の夫婦岩。

  興玉神石が鎮まるところは、降臨する神の依り代であるといわれ、常世の国から神が寄りつく聖なる処であります。
この夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされているのです。

    朝いちばんの二見の空気は、心を洗ってくれるようです。

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豊川稲荷を参拝


蒲郡  竹島へ渡る


  愛知県蒲郡市にある竹島は、湘南の江の島を思わせ橋が架かっていて、市杵島姫命が御祭神であることから日本七大弁天の一つの竹島弁天といわれています。春の大潮の干潮時には歩いて渡れるます。

  昭和7年に総コンクリート製の橋がかけられましたが、昭和34年の伊勢湾台風で竹島側の橋脚が破壊され橋が落ちました。現在の橋は、昭和61年に全長は387mに再建されたもので、手すりは潮風に強い軽合金製になっています。

  竹島弁天の正式名は、八百富神社で、安徳天皇の養和元年(1181年)に、藤原俊成卿によって創建されたと伝えられています。

  竹島は小面積の割に草木が密生し常緑樹が多く、対岸のクロマツ林とは景観が異なります。この植物群を保護する目的で、昭和5年8月25日、国の天然記念物に指定されました。
 陸地に接近した島で、植物区系を異にする例は、東海地方では他にはなく、学術的価値が高いようです。


    開運・安産・縁結びのご利益があるとされる八百富神社の本殿。

  竹島という名の由来は藤原俊成卿が、三河守に在任中、琵琶湖の竹生島から市杵島姫命を歓請せられた事に始まるとされています。その他に、その際持ち込んだ島唯一の人口植栽と言われる2本のスホウチクの存在からという説もあり、本殿の右手に2本植えられていて、枝には元竹の札がかけられています。


  マキノキ(細葉)がこの様に巨大なものは大変珍しいそうで、温帯気候と人の手が入っていない事で育ったようです。竹島のご神木になっています。その奥にあるヤマツバキは、お札授与所を建てる際、屋根にぶつかるため建物の屋根に穴を開けて伸びています。

  竹島から眺めると山の上に経済産業省が認定する近代化産業遺産の一つ蒲郡プリンスホテルが美しいです。 小津安二郎監督の映画『彼岸花』のロケや華麗なる一族などたくさん撮影に使われています。
 1934年(昭和9年)に蒲郡ホテルとして建てられた由緒あるホテルであり、城郭風の建築で知られ蒲郡のランドマーク的存在である蒲郡プリンスホテルですが、平成24年3月30日からエースイン松阪などのビジネスホテルを手掛ける呉竹グループに売られ蒲郡クラシックホテルとしてオープンします。
 また、その真下に海辺の文学記念館があります。ここはかつて料亭常磐館があった場所で現在の建物は料亭では無く、蒲郡の歴史的建築物であった岡本医院の建物を再現したものです。

  常磐館の庭園越しに眺める竹島は素晴らしいものだったようで、菊池寛、志賀直哉、川端康成等、多くの文学作品に登場します。
 竹島へ渡る橋では、年末の落ちハゼシーズンにハゼ狙いの人たちの釣竿で一杯になるそうです。

  竹島周辺は、潮干狩り場ともして知られ、春には多くの人出でにぎわいます。


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殿町 同心町あたり


  松阪市殿町の旧同心町界隈といわれるところは、老舗旅館の八千代さんから400mほど続く武家屋敷があったところで、今も槇垣にはさまれた美しい通りで、とても風情あるところです。

  松坂奉行などの公職についていた侍の住まいがあり、江戸中期の1700年頃に在住していた侍は、約100人ほどで、同心は61人、鳥見役が3人そして与力が5人だったようです。

  屋敷は、200?240坪あったようで、それぞれ槙垣で囲まれていました。

  かつて、槇は水を呼ぶといい、防火の役目をしたので生垣によく使われていたそうです。いかめしい土塀や木塀が続くのではなく、柔らかい表情の槇垣がいいですね。

 祭日に国旗を掲げる御家が少なくなりましたが、感謝の気持ちが感じられます。

  同心町は、和歌山街道と平行に続くお城に仕える武士たちが住んだ町でした。松阪は、1588年に蒲生氏郷が、城を築き町割りをして、城を中心とした武家屋敷と楽市楽座を開いて町屋をひろげ、寺町を作りお寺を集めるという城下町です。当時、織田信長が作り上げた安土城下を手本に考えたといわれています。

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