矢下小路と正円寺
松阪市本町にある正円寺の前の通りは、矢下小路と呼ばれています。嬉野町矢下(やおろし)の矢下谷にあった道場「矢下堂」が発祥とされる正円寺は、浄土真宗高田派のお寺ですが、蒲生氏郷公が、松ヶ島から城下を移した時に移転してきました。当時、矢下堂といわれいたので、前の道をこのように呼んだのでしょう。
蒲生氏郷公によって作られた町の一つで、戦国時代の名残を残す貴重な「隅違いの家並み」が見ることができます。敵と戦う時、隠れながら急襲できる戦法に使うのでしょうか。
本尊は阿弥陀如来立像で、昔、嬉野町矢下の阿弥陀が淵より、檀家さんが拾い上げ、正円寺に安置したと言い伝えがあるようです。
阿弥陀が淵は、堀坂山を源に中村川に流れ込んでいて、別名を雌淵ともいい、正円寺では、新しい住職が来た時や、得度を受けたときなど重要時には、霊験あらたかなこの淵へ参るしきたりがあります。
旧参宮街道から入る小道で、静かな佇まいの通りです。松阪には400年も前に作られた古い街並みや道が今も残されています。GWにゆっくり巡ってみてはいかがですか。
矢下小路の隣は、紺屋町という染物屋さんが立ち並んでいたところです。
石碑と新しい紺屋町の町名案内があります。この町も松阪城の移転とともに松ヶ島から移り住んだところです。
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石垣と藤棚の公園
1588年(天正16年)蒲生氏郷公が四五百森(よいほのもり)に築城し平山城であった松坂城は、主郭部の全域を石垣で固めた壮大な城です。城内の構造は蒲生氏郷築城時以来大きく手を加える事なく使われ続けていたため、建物は台風で倒壊、飛ばされたり、荒廃して朽ちてしまいましたが、400年以上も前の石垣は立派に残されているのが嬉しいです。
現在も石垣の保存状態は良好で、中世の自然石による「野面(のづら)積み」の石垣のほか、後世の修復で築かれた切石による「切り込みはぎ」など、さまざまな手法による石垣が残されています。日本の石垣を考える上で重要な遺構となっているほか、近世の城郭や政治、軍事を知る上で貴重な遺跡として、国の史跡に指定されることになったようです。
石垣のそばに楽市楽座と豪商の町を刻んだ案内表示があります。
松阪市の歴史民俗資料館が石垣と並んで公園内にあり、玄関前に江戸時代に一世風靡した松阪木綿を称える石碑があります。懐かしい郵便ポストや手押しポンプも展示されています。
旧家やお寺、小学校の屋根にあった鬼瓦が並んでいます。
松坂公園には、立派な藤棚があります。樹齢300年以上といわれていますが、以前に枝を切られたことから頑丈な柵がされています。遠足の子供たちが走り回るそばの藤は、3分くらいの咲き具合でGWの後半あたりが見頃となりそうです。
樹齢二百余年もの愛知県弥富町の森津の藤を明治23年に株分けしてもらって、現在も美しい花を咲かせます。昔も今も、見る人を和ませていい気持ちにさせてくれます。
門前の松2
職人町の中ほどには、曹洞宗のお寺である龍松山養泉寺があります。ここにも、龍のように立派な松があるといわれています。
養泉寺の前身も松ヶ島にあった天台宗のお寺だったそうで、松坂開府とともに職人町に移転され、曹洞宗に改宗されたそうです。このあたりには数多くのお寺が並んでたてられたようです。
曹洞宗で同じ名前のお寺は40ほどあるようで、「精神修行により、心を養い、泉のように満たす。」という由来があるようです。
いつも職人町の通りは、静かですが、3月の初午大祭は大勢の人出でにぎわいます。昔は、人がたくさん歩いたのでしょう。
門前の松
松阪で職人町といわれる界隈には、名刹がいくつもあります。いずれも、門前にはよく手入れされた松が並んでいるのが印象的です。
ベルタウンから職人町通りを入ると最初右にあるのが、本覚寺です。浄土真宗高田派で、松坂開府の時に松ヶ島から移築したと伝えられています。ここの墓地には本居宣長翁の孫・伊豆夫婦の墓があります。
本覚寺の前からベルタウン方面を望むと佛英堂さんや伊澤仏壇店といった仏具関係の名店を見ることができます。
少し進むと、浄土宗のお寺である三縁山信阿院清光寺があります。清光寺も松坂開府の時に松ヶ島から移転して、蒲生氏郷公の菩提所として厚遇されたようです。いつも掃除が行き届いていて清々しいですね。
清光寺とうなぎの大口屋の間に職人町の案内が建てられています。その横には、境界の標。
本尊阿弥陀如来座像は国宝で、観音・勢至両菩薩像は市の文化財となっています。境内の如意輪観音様は、昔から厄除けの霊験が高いとされていて、そばには、六軒駅の列車事故で亡くなった修学旅行生の慰霊塔が立っています。
線香立てが牛なのは松阪だからでしょうか?
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