大橋の交差点の八手俣川を渡ると、町屋の集落に入ります。ここには、創業100年以上という「結城屋旅館」が残っているので写真を撮りました。今は、宿泊は受け入れていないようで、4年ほど前から仕出しのみで営業しているようです。
結城屋さんの前にある、農家民宿「中屋」さんが、一軒宿として頑張っていらっしゃいます。前にある結城屋さんから仕出しを取ることもあるそうです。
伊勢本街道の山中で、奥津宿とともに山間の宿場町である上多気には、かなりの古い町並みが残されています。北へ下ノ川を経て波瀬村(一志町)へ通じる多気街道(現県道一志美杉線)と南へは和歌山街道の通る川俣谷への庄司越え(現国道422号線)の分岐する交通の要衝として賑わい、山間の宿場町ながら旅籠の数は20を数え、その繁栄は明治中期まで続いたといわれます。
南北朝時代に北畠氏の城下町として栄えた上多気は、南伊勢の都と称されていましたが、北畠氏の滅亡後には、姿形が失われていきました。現在北畠氏の居館(多気城)跡は庭園となり歴史文化財として保存公開されています。
松浦武四郎翁も嘉永6年に伊勢本街道を旅されたことが書かれています。この年はペリーが浦賀に来航して、これから日本が激動の時代を迎えようとしています。この山里は、昔も今ものどかな空間です。
伊勢本街道 上多気(町屋地区)
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