三重県鳥羽市になっている神島は、鳥羽港から14?もある離島で、伊良湖岬からは、5?ほどで渥美半島のある愛知県ほうが近いですが、江戸時代に鳥羽藩が管理していたため、三重県の行政地域になっています。
この島が「恋人の聖地」に選ばれている理由は、NPO法人地域活性化支援センターが、「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした『観光地域の広域連携』を目的に「恋人の聖地プロジェクト」を展開していて、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを選定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信を図るとともに、地域間の連携による地域活性化を行っているからです。
また、このプロジェクトでは「非婚化・未婚化の進行」を少子化問題のひとつとして捉え、若い人々のみならず地域社会に向けて「結婚」に対する明るい希望と空気の醸成を図るための活動をしています。過疎化の進む神島の特効薬となればいいのですが…。
神島は、北緯34度32分にあり、「太陽の道」といわれる太陽信仰の東の始まりとされ、春分の日と秋分の日は、太陽が真上を通って行きます。
元旦の夜明けには、太陽をたたき落とすとか、おてんとう様の虫下しともいわれる「ゲーター祭り」が行われ、年の初めに太陽を迎える儀式、すなわち迎旦であるとも言われています。
伊勢湾の入口に浮かぶ、周囲約4km、人口500人余の小さな神島は、標高170mの灯明(とうめ)山を中心として全体が山地状で、集落は季節風を避けるように北側斜面に集まっている。鳥羽港から710円の定期船で40分ほどの船旅ですが、遠く離れた島に来た気分にしてくれるのんびりした異空間のようです。そして、三島由紀夫の小説「潮騒」で歌島のモデルになったことで有名ですね。
灯台へと坂道を登り、歩いていくと断崖絶壁になって海に落ち込むような細道を進んでいきますが、伊勢湾や向かいに伊良湖岬から渥美半島が見えて太平洋の景色がすばらしいです。この東側は、伊良湖水道で「阿波の鳴門か 音戸の瀬戸か 伊良湖度合が恐ろしや」と船頭歌に歌われ、狭くて潮の流れが速いので、日本三海門の一つと言われる昔から海の難所とされてきたところです。
神島灯台は、1909年(明治42)に灯台の建設が始まり、翌1910年(明治43)5月1日に初点灯した歴史を持ち、「日本の灯台50選」にも選ばれています。小説「潮騒」の中では、新治、初江が灯台職員宿舎(退息所)を訪ねる印象的なシーンがありましたが、その退息所は無人化に伴い撤去されていて空き地となっています。その奥に白亜の灯台が立っていて、小説「潮騒」の案内板がありますが、そこからの眺望もとてもよくて、小説の場面を彷彿とさせるものです。また、灯台についての描写は、新治、初江の前途とも重ねて描かれていて特に秀逸でした。この小説は、青山京子、吉永小百合、山口百恵、堀ちえみ等の主演により5回にわたって映画化されていますので、みなさんこの地へ来ていらっしゃるのですね。
灯台前の展望台から潮風を受けて、白波が踊る太平洋の海原を見ていると、小さなことなど吹き飛びそうな爽快感に癒されるパワースポットです。この灯台のところが、「恋人の聖地」でので、ここで愛の告白をして、カップルの写真を撮るというストーリーになっているのでしょう。親切にもカメラがセットできるようにスタンドが設置されているのが嬉しいですね。利用しない人には、景色を楽しむだけなので目障りかもしれません。
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