西国三十三所めぐりは、近畿2府4県と岐阜県に点在する33か所の観音信仰の霊場をめぐる巡礼行で、現在も多くの参拝者が訪れています。
第2番目の札所は、和歌山市の紀三井寺です。
朱色の楼門をくぐると、231段の急な階段を登って境内へと向かいます。
参詣者泣かせの急坂ですが、この坂を江戸時代の豪商、紀ノ国屋文左衛門の出世にちなんで結縁坂(けちえんざか)と呼ばれています。
紀州に生まれ育った貧しいが孝心篤い青年だった文左衛門は、ある日、母を背負って紀三井寺の表坂を登り、観音様にお詣りしておりましたところ、草履の鼻緒が切れてしまいました。そこで、 困っていた彼の鼻緒をすげ替えてくれたのが、和歌浦湾に面して紀三井寺の真向かいにある玉津島神社の宮司の娘「おかよ」という娘さんでした。
文左衛門とおかよの間に恋が芽生え、二人は結ばれ、生計のために義父の出資金で船を仕立て、蜜柑と材木を江戸へ送って商売を始めました。
紀州のサクセスストリーを伝えるこの逸話が、商売繁盛、良縁成就の結縁坂として参拝者への坂のぼりの元気をくださっています。
紀三井寺の正式名は、紀三井山金剛宝寺護国院。8世紀に唐僧の為光が名草山で金色の千手観音を感得し、自ら彫った観音像を安置したのが寺の縁起で、名草山に三つの霊泉があることから紀三井山という山号になりました。
後白河法皇が紀三井寺を勅願所と定められて以後隆盛を極め、鎌倉時代には五百人を越える僧侶がいたと伝えられています。江戸時代は、紀州徳川家が治めるようになり歴代藩主が頻繁に来山し、「紀州祈祷大道場」として参拝されました。
室町時代の建築である鮮やかな朱色の多宝塔は、国の重要文化財です。
紀三井寺の寺名のもととなったとされる「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」の3つの湧き水が、紀三井寺の三井水として名水百選になっています。
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