郡上八幡の水めぐり


  自然と人の暮らしと歴史とが風景の中で一体になっている街、郡上八幡!

  長良川最大の支流で市街地の中央を流れていて、宮が瀬橋からは川底の石が数えられるほど透きとおった水の流れと、緑の山の頂きにそびえる郡上八幡城が眺められ、新橋は渦巻く瀬めがけて子供たちが橋の上から飛び込むことで知られています。
川岸づたいに「宮が瀬こみち」という親水遊歩道があって、川風を頬にうけながらのんびり散策をするとこの町の人々の暮らしがいかに自然と一体となっているかが分かります。


      雨に煙る山城と郡上八幡ならではの水風景です。

  いがわ小径は、郡上八幡旧庁舎記念館の横にある鯉や川魚が泳ぐ豊かな用水です。 民家の裏手を流れ、夏になればスイカが冷やされオトリに使う鮎が篭に入れてあったりする光景もみれます。

  宗祇水は、町のシンボルで、環境省が選定した「日本名水百選」の第1号に指定されたことで有名になった湧水です。
ここは、由緒正しき史跡で、文明3年(1471)連歌の宗匠・飯尾宗祇が郡上の領主である東常縁から古今伝授を受けて京へ戻るとき、当時の2大歌人であるふたりが、この泉のほとりで歌を詠み交わしたところです。

「もみじ葉の 流るるたつた白雲の 花のみよし野思ひ忘るな 常縁」
「三年ごし 心をつくす思ひ川 春立つ沢に湧き出づるかな 宗祇」

惜しむ別れを清泉に託した2首の和歌が残されています。

  町なかの一服の清涼剤のような路地が、「やなか水のこみち」で玉石を敷きつめた道と水路、柳の並木、大きな家屋敷。歩いている人がみんなちょっといい顔になる小道です。

           ここでも湧水を飲むことができます!

  郡上八幡特有の水利用のシステムが水舟です。湧水や山水を引き込んだ二槽または三槽からなる水槽で、最初の水槽が飲用や食べ物を洗うのに使われ、次の水槽は汚れた食器などの洗浄に使われていました。
 市では、観光用に町のあちこちに設置して、町歩きで乾いた観光客のノドをうるおすのに一役かっています!

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