なし


上高地で土石流


  6月23日午後1時頃、長野県松本市の上高地に通じる県道で大雨による土砂災害が発生し、道路が寸断されました。上高地へ通じる道路は不通になった県道しかなく、観光バスなど約20台が足止めされ、観光客ら約860人が取り残されたほか、宿泊施設の従業員が300?400人いるようです。

 上高地は、明治時代にイギリス人ウェストンによって世界に紹介された、年間200万人が訪れる日本を代表する山岳景勝地です。マイカーが規制され入れないため排気ガスも少なく、整備された遊歩道から、穂高をはじめとする3000m級の山々を間近に望むことができます。日本中のアルピニストがあこがれる槍ヶ岳などの登山道の入り口の一つでもあり、観光客から大きなリュックを背負った登山客までさまざまな人が行き交い春から秋まで賑わいます。

  今回の土砂災害で孤立した人たちは、翌日になって一部歩いて脱出しました。
国土交通省松本砂防事務所の土石流の映像:http://www.shinmai.co.jp/movie/20110624_ubuyasawa/movie.php

  河童橋、梓川の流れ、焼岳など、どこを撮っても絵になる上高地。夏の観光シーズには多くの観光客や登山者が上高地に入っていけるのか心配です。


      昨年の7月上旬の雨の上高地です。

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昼下がりの多気駅


 1893年(明治26年)12月31日 参宮鉄道 津駅 – 宮川駅間の開通時に相可駅として開業した多気駅は、尾鷲方面の紀勢本線と伊勢方面の参宮線の分岐駅です。駅前には少しお店と民家がありますが、後ろは田園風景の広がるのどかなところです。

  伊勢方面と名古屋の間には、快速「みえ」号が毎時1往復運転されて便利です。南紀方面には、特急「南紀」号が4往復と普通列車が10本ほどと少ないのですが、山や海などのローカルならではの風景が楽しめるので魅力一杯です。

  1番線に停車していたキハ40形は、紀勢本線の新宮との間で運用されています。この列車の車体の色は、国鉄色である朱色でありましたが、1990年頃から随時アイボリー地に湘南色(緑とオレンジ)のラインを入れたJR東海色に塗り替えられました。


  たまたま見たキハ40 3005は、今月である6月より旧国鉄一般形気動車標準色ふうの塗装に塗り替えられていました。新しい塗装ですが、懐かしい感じがしました。

  全国でもツートンカラーの国鉄色は珍しいかもしれません。


    1日の乗降客は、そんなに多くないと思われます。

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丹生山神宮寺


  丹生大師として親しまれている神宮寺の正式名称は、「女人高野丹生山神宮寺成就院」です。774年(宝亀5)光仁天皇の勅願により、空海(弘法大師)の師である勤操大徳によって開創された、真言宗山階派のお寺さんとなっています。

  大師堂の御本尊である「弘法大師像」は、御大師様四十二歳の厄年の自画像で、衆生の厄除と未来結縁のために弘法大師様自らが刻まれたと言われています。1200年もの時をえて無事に御鎮座され、今日なお霊験あらたかであられることは奇跡としかいようがないです。

  弘仁四年(813年)弘法大師様が伊勢神宮御参拝の途中、この地を訪れた際に来山され、御自分の師の開創された寺である事を知られ、「我は高野の聖地に、真言密教の根本道場を創立する誓願を建てているが、まずこの地に諸堂を建立し、庶民の苦悩を救わん」と言われ、弘仁六年(815年)に至って七堂伽藍(不動堂・鐘楼堂・閣魔堂・地蔵堂・観音堂・薬師堂・大師堂)を建立されました。

                「観音堂」


                 「薬師堂」

        白壁の登廊もある 大師堂へ上る階段。



  真言宗の総本山・高野山が女人禁制であったのに対し、神宮寺は女性の参詣を許されていたので、「女人高野」とも呼ばれ、多くの信者を集めてきた。丹生の街を見おろす雄大かつ壮大な山門をくぐり抜けると、境内には四季を通じて美しい風景が広がります。


  同じ敷地にある丹生神社は、神宮寺とは神仏習合の歴史を物語るものでしょう。真言宗の進出先に丹生神社が多いのは、弘法大師空海は丹生都批賣命の導きで、高野山に真言密教の根本道場を創建したとされますが、丹生の神は、真言宗の守護神として崇敬されているからでしょう。弘法大師と水銀の発掘をしていた丹生族は、密接の関係だったのでしょう。


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神宮寺に睡蓮


丹生大師の池に睡蓮が開き始めました。

  この池は、弘法大師様が自らの自画像を作るために、池に姿を映したことから、姿見の池と呼ばれています。

  これから睡蓮が次々に咲きだすとカメラを持った方たちが増えてくるようです。7月末ごろまでは楽しめそうです。
 睡蓮は、睡蓮科の多年草(宿根草)です。夏の水生植物の代表的なもので、耐寒性の温帯(耐寒)スイレンと非耐寒性の熱帯スイレンがあり、いずれも土の中の地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべます。

  蓮と睡蓮は、全く別の科のようです。睡蓮は、家庭でもスイレン鉢や水をためておくことの出来る容器があれば簡単に栽培が出来ます。

  睡蓮は、世界各地に40種ちかくの原種があり、それらを元にたくさんの園芸品種が作られていて、栽培のさかんな欧米で作られた品種が、現在「温帯」「熱帯」種で、それぞれ100種以上存在しています。温帯スイレンには、赤、白、黄、ピンクの花があり、熱帯スイレンには他にも紫、青といった花があり、月下美人のように昼間ではなく夜の間に花を開く「夜咲き品種」もあるようです。これからの暑い時期は、水辺の睡蓮で涼をとり少しでも節電になればいいと思いますがいかがなものでしょうか。

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