松阪市飯南町峠は、伊勢本街道の櫃坂峠(ひつさかとうげ)の里です。ずばり峠という地名は、街道随一の急な山道だったということでしょうか。現在、常時住んでいる家族はないようですが、何軒かはまだ十分生活できる住居が見えます。
櫃坂峠は、本居宣長翁の紀行『菅笠日記』に登場しますが、宣長翁が大和国の榛原(はいばら)で一行に本街道越えを指示したところ、一行はこの道を通るなど考えただけでも恐ろしいとふるえあがったと書かれています。現在、仁柿峠といわれる国道368号線を今でも車で走れば、怖くなるのもわかります。特に、飯南町仁柿と峠の間は、道幅が狭く、急カーブ、急坂と気が抜けません。時には、鹿や猿などの動物を見ることができます。
快晴の朝、局ヶ岳をはじめ美しい山並みが元気をくれます。
江戸時代の徒歩主体だった時代は峠道を上り下りするだけで大変だったでしょう。峠付近には旅籠や茶屋が建ち並び小さな宿場町のようになっていましたので、旅の疲れを癒すところだったのでしょう。
山郷にも春がやってきました。満開の桜が朝日に輝く姿が何とも美しいですね。
伊勢本街道 峠
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