人口500人ほどの小さな島に、元旦未明の奇祭として知られるゲーター祭がある。「天に二つの日輪なく、地に二皇あるときは世に災いを招く。若し日輪二つある時は、神に誓って偽りの日輪は是の如く突き落とす」の古き由縁を表したとも言われていて、諸悪を払い、無事平穏な1年になるよう願いを込めた祭りです。
アワが高く上がれば上がるほどその年は豊漁だという。最後にアワは打ち落とされ八代神社に奉納されます。
「宮持」と言われるものと関係者30人ほどが集合し、大晦日夜にアワと呼ばれる輪作りからはじまり、グミの枝を束ねて荒縄で縛り、直径約2mの輪ができます。そして、その上へ上へと半紙、障子紙を幾重に巻き付けてアワが完成すのです。
200段を超える高い石段の上に鎮座する八代神社。社宝の中には、中国の鏡など興味深いものがあり、宝物の銅鏡などが伊勢神島祭祀遺物として国の重要有形文化財・考古資料に、また鉄獅噛文金銅象嵌鍬形が、国の重要有形文化財・工芸品に指定されています。考古学的に貴重なものが大切に保存されている神社です。
綿津見の神は「聞け、わだつみの声」などという本でも名前が通っていますが、海の神様です。山の神様である大山祇の神と対になっています。
神社へ上がってくる途中には、保育所があり桜が満開です。園児たちは、毎日この急な階段を昇って降りて通園しているのでしょう。ここまで来るだけで息切れしそうでしたが、途中で前を歩いていたワカメを採ってきたおばあちゃんと話しながらのゆっくり楽しく来れました。島の人は穏やかです。
定期船のりば前から伸びた道をまっすぐ進むと、時計台跡が見えてきます。昭和4年、監的哨の設置された記念に作られたもので、当時は唯一の時計台として貴重なものだったようですが、今は動物の絵が入った時計がはめこまれていて故障中でした。
「潮騒」の取材で1か月ほど神島に滞在した三島由紀夫は、当時の漁協の組合長だった寺田さんの家で生活したそうです。その前にある洗濯場は、各家に水道がなかったためここで洗濯をしていたのです。小説にも生活感豊かに表現されていて、今でも憩いの場になっているようです。
昭和28年、三島由紀夫は川端康成宛ての手紙にこんなことを書いていました。「目下、神島という一孤島に来ております。映画館もパチンコ屋も呑み屋も、喫茶店も、すべて『よごれた』ものはなにもありません。この僕まで浄化されて…。ここには本当の人間の生活がありそうです」(『三島由紀夫書簡集』)。
神宮を守る島で癒しとパワーをいただきましょう。
松阪市出身の「田村元」元衆議院議長の銅像が港にあります。
お昼ご飯に食べた定食のお刺身とさかなの煮つけが美味しかったのが忘れられません!聖地神島のゆったりと流れる時間の中でヒーリングツアーを体験してみてください。帰りの船の心地いい揺れに自然と自分でも船を漕いいたようで、鳥羽港に着いたら、心身ともすっきりです。
神島の祭り
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