和歌山別街道 丹生


 松阪駅から15kmほど離れた櫛田川の中流に多気町「丹生」があります。江戸時代は和歌山別街道の宿場町としてにぎわっていたところですが、歴史は古く奈良時代以前より水銀の産地として記録が残っている弘法大師ゆかりの由緒あるところです。
 丹生の街道筋には道標が点在し、かつての風情を残しています。伊勢神宮への参詣や高野詣のほか、近長谷寺、金剛座寺へと足を向ける旅人も多くあったと思われます。また、この辺りの集落には、宿屋や茶屋・酒屋・古着屋・餅屋などの商家が点在していたとされ、現在でも格子戸、切妻屋根のある民家が美しい家並みを残し、当時の面影を今に伝えています。

 丹生の大師さんといわれる神宮寺の大師堂の奥に丹生都比売(ニウズヒメ)神社があります。「丹生」とは、丹砂(朱砂・辰砂ともいわれ、水銀(Hg)の原鉱石である硫化水銀(HgS)のこと)を生ずる意味である。
  また、特殊な採鉱民としての一族丹生氏の活動と関連づけ、その植民的進出の跡とみることもできる。神社の祭神である丹生都比売は、丹砂を掌る女神であるとともに、丹生氏一族の氏神でもあったといわれる。

 唐から帰国した空海は、諸国を巡拝しここにも立ち寄ることとなった。その際、本堂(観音堂)の梁に勤操大徳創立とあるのを見て不思議な縁と感激し「すでに高野山に伽藍建立を考えているが、まずこの地に仏閣を建立し衆生をすくわん」と発願し、弘仁6年(815)に七堂伽藍を完成したと伝えられている。
 のちに大師の像は、再度の兵火にも無事免れ、今日なお霊験あらたかに鎮座している。大師堂の本尊である弘法大師像は、大師42歳の自画像で、衆生の厄除と未来結縁のために、自ら刻んで安置されたと伝えられている。

 神宮寺は、真言宗山階派の一等格の寺院で女人高野として多くの信者を集めてきました。毎月21日の例祭には近郷、近在から参詣者が訪れ、わけても春・秋の大会四季は門前や境内に露店が並び、弘法大師の慈悲にすがりたいと願う参訪者で賑わいます。諸願成就をかなえてくれる丹生大師に訪れてみては・・・。

 多気町丹生は、奈良・平安・鎌倉・室町時代、小京都といわれるほど栄えたところで、先ず感動することは、雄大でしかも壮大な山門を見上げると当時の丹生の姿が偲ばれます。山門をくぐると、四季を通じて美しい風景に包まれる境内、また格調高い古刹な建物が丘陵地に建っています。

 現在、紅葉真盛りの境内は、豊かな自然と古刹な建物が見事に調和したパワースポットでとても癒されます。今週はライトアップされた奇麗な紅葉を見に是非お出かけください。
 門前には、交流館ふれあいの館で地元のお土産が手に入り、せいわの里「まめや」は、地元で愛情をこめて、育てられた食材を使用した素朴で昔懐かしい田舎料理をバイキングで提供していて、毎日多くの、お客様が来られています。
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