北畠神社の紅葉はお見事!


 津市美杉町上多気にある北畠神社の主神は、初代伊勢国司北畠顕能公、配祀を北畠親房公・北畠顕家公です。創建に際しては、寛永20年(1643)に北畠氏の一族とも家臣ともいわれる鈴木孫兵衛家次という人が、旧縁のこの地に祖霊を慰めるべく小祠を建てたのが最初のようです。

 このところの冷え込みで、境内と国の文化財に指定されている「北畠氏館跡庭園」の紅葉は見事なものです。拝殿の正面には、天狗の面が飾られていて霊験ある山の神様という風情です。

 北畠氏館跡庭園とは、北畠神社の神苑にある庭園です。別称として「北畠庭園」「伊勢国司居館跡庭園」など色々呼び名があります。昭和11年9月に国の「名勝及び史跡」に指定されました。この庭園の作成時期については以前は色々諸説が乱立し、南北朝時代につくられたのではないかとか戦国の時代につくられたのではないかとか主張されていましたが、現在では管領細川高国の作と決着しています。

 この庭園の総面積は約850坪で庭のジャンルとしては武家書院庭園という種類です。池泉観賞様式であるため中央部には池があり、古くから「米字池」と呼ばれ汀線が複雑に屈曲し、護岸の石にも工夫された配列がほどこされている。この石が約500年の風雨から池を守護しているのです。築山に関しては、樹齢400年以上の杉の大木が立ち並び、その山裾にひろがる枯山水もすばらしい景観を与えてくれます。また中央方面には6尺4寸の立石(孔子岩と呼ばれている。)があり、これを取り巻くようにして数十の石が並んでいます。江戸期には各石に訪れた著名人らが各々名称を付し、仁王石・達磨石・三人唐子石・船石・虎石・大黒石などが代表的なものです。現在はどの石がどの名称かは判別不可能ですが、一つの石に対して数個もの名称が付されるということはこの庭が訪れる人々にとって、忘れ得ないところだったのでしょう。この石が生存しているかと思える石組、岸石巧妙配列の池泉、巨木の生い茂る築山、これらを見ていると京都などにある庭園とはまた違う、素朴・豪放という感じがします。

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