愛知県知多郡武豊町にある中部電力・武豊火力発電所敷地内のメガソーラーを見てきました。平成23年度運転開始を目指し開発されており、規模は7,000kW(7MW)です。太陽光発電は原子力や水力発電と同様、発電過程でCO2を排出しないため、本計画によるCO2削減量は、年間約3,400トンとなるようです。
大規模太陽光発電設備「メガソーラー発電」の導入計画が全国で始動しているようです。メガソーラーは、従来の建物の屋根などに設置するものとは異なり発電そのものを目的に建設される、言ってみれば“太陽光発電所”。発電規模は、その名の通りメガ(100万倍)Wクラスとなっています。
環境にやさしいですが、課題もあります。第1にコスト。07年時点で、太陽光で発電するためには1kWh当たり49円かかっています。原子力や石炭火力発電が同約7円、石油火力発は同約12円(という水準ですから、現状ではかなり“高くつく”のです。光を受ける太陽電池パネルが高価なのが主な原因です。
第2に「性能」面の問題。太陽光発電は夜間には稼働せず、昼間でも悪天候時には発電量が極端に落ちます。そうしたこともあって稼働率(設備利用率)は約12%と低く、例えば1000万kW規模の太陽光発電設備を整えても、発電出力にすると150万kW級の原子力発電1基分程度しかないのが現実なのです。