桜満開の宣長まつり


  2012年の宣長まつりは、絶好のお花見日和になり、大勢の人が松坂城跡へ来場いただき、昨年を大幅に上回る1万人以上のにぎわいとなりました。

  山中松阪市長のあいさつでオープンし、宣長エッセイの表彰、クイーン松阪のお披露目、ステージでのパフォーマンスや国学の道を歩くイベントなど1日楽しむことができました。

  しょんがい音頭と踊り保存会の方々が、松阪の伝統を継承しています。

   今年のエッセイ最優秀賞の御招待者は、茨城県の23歳の好青年でした。テーマは、家族の絆でお父さんからの愛情あるメッセージを綴ったものでした。

      今年のクイーン松阪の3名をご紹介されました。

   シートをひいて花見見物と、美味しい料理を楽しんでいます。

   昨年2月に国の史跡になった石垣と満開の桜がとても映えます。

   松坂城跡の桜の綺麗な場所はたくさんありますが、搦手門側の入口も素晴らしい風景が見れるひとつでしょう。

  今年の桜は祭りに合わせてくれました。自然からのプレゼントに感謝です。

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来迎寺の桜たち


    松阪市白粉町にある「来迎寺」の境内の桜が満開を迎えました。

    川の地蔵さんの前にある桜と青空のコントラストがいい感じです。

 海のように作られた玉砂利に松と桜がからまり本堂が盛り上がって見えます。

          広い境内はいつもキレにされています。

    松坂城から移築されたという門の横の桜はまだ3分ほどです。

                 まさしく花盛り!!

  扉がケヤキの一枚板で二階に鐘が掛かる文政4年(1821)に竣工した一間鐘楼門を桜の花とともに見る風情。

      鐘楼門のそばのしだれ桜は、もう少し先に楽しめますね。

    本堂と元三大師堂の間の桜が咲きコントラストが見事です。

  本堂は、享保元年(1716)の松坂大火で焼失しましたが、檀家であった三井家などの尽力で再興されました。その費用は8700両にもなったといい、再興された本堂は現在、国重要文化財に指定されています。

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頭之宮は日本で唯一


  三重県大紀町大内山にある「頭之宮四方神社」は、神社名が示す通り、首より上の“あたま”に関する諸祈願に霊験あらたかなお宮として信仰を集めています。「四方」とは、東西南北の全方向をさし、広大無辺の神徳をあらわすようです。「あたまの宮」とつく神社は、日本でここだけです。

  鳥居をくぐると境内は、すっきりしていて、川の流れと大木が心地いいです。

  御祭神は唐橋中将光盛卿(からはしちゅうじょうみつもりきょう)です。平安京を造営された第五十代・桓武天皇の後裔になられる方で、境内を流れる唐子川(からこがわ)の上流の険しい岩がそびえる山の上に住まわれていました。今でもこの場所を「中将倉」と呼んでいます。

  清らかな唐子川に手洗場があり、透きとおった水が本当にきれいなんです。

  境内に書かれているご由緒によると、唐子川で遊んでいた子ども達が、1つの髑髏(ドクロ)を見つけました。土葬が当たり前だった当時、髑髏は現代ほどには日常から遠いものではありませんでした。無邪気な子ども達は髑髏を川面に浮かべ、恐れもなく遊んでいたのですが、通りがかった老人が「不浄なり」と髑髏を捨てさせてしまいました。
ところが、この髑髏こそ唐橋中将光盛卿だったのです。老人はすぐに気が狂いだし、村人に大声で語り始めました。「私は唐橋中将光盛である。子ども達と楽しく遊んでいたのに、髑髏を不浄と言って妨げるとは何事か」村人が恐れ見守っている中、老人はこう続けました。「私の髑髏をこの地に祀るならば、万民に幸福を与え、永く守護する」と。村人はこのご神託を恐れ敬い、神託のままに神殿を造営し髑髏をお祀りしました。その地こそ現在の頭之宮四方神社の鎮座地であります。この由来から当社は、日本で唯一の「頭之宮」と名乗る神社となっています。鎮座の始めは建久二年(1191)と伝えられています。唐子川は今でも清らかに流れ、ホタルが飛び交いカジカが鳴く自然の中で、伝説が息づいています。

  

  頭之宮四方神社は、人生の折り目、節目に加護を願う「あたまの守護神」「知恵の大神」として信仰されています。

  ご利益 ・・・

◆知恵の神様に「社業発展」「職務勉励」を祈る……「商売繁盛」「職務安全」「出世開運」
◆運転は冷静な頭と判断力で安全を誓う……「交通安全」「車祓い」
◆高齢化社会を生きるためにあたまはいつも健康でありたい ……「ぼけ封じ」「中風除け」「健康長寿」
◆受験・IT社会の守護神・試験突破……「入学試験」「就職試験」「昇進試験」「国家試験」「学力向上」
◆奥伊勢でご縁結びの願いを祈る……「縁結び」
◆四方八方に広がる御神徳に願う……「厄除け祈願」「家内安全」「方位除け」「屋敷清祓」
◆かしこく元気に育つことを願って……「安産祈願」「初宮参り」「七五三」「かん虫封じ」
◆「地鎮祭」「起工竣工祭」「神棚祓え」「店舗開店式」などの「出張祭典」

  絵馬に願いをこめて!やはり、志望校が書かれた合格祈願が多いですね。この時期は、合格のお礼のお参りにお札をかけていかれるのも目立ちます。

  本殿近くに湧く御神水は古くから「頭之水(こうべのみず)」として敬われ、毎年2月第1日曜日には「水取神事」が行われます。

  かえるの口から出ている「知恵の水」は、慶事万来・開運守護に霊験あらたかとされ、水取神事には「社業発展」「家内安全」「健康長寿」「合格祈願」「厄除祈願」などを求め、たくさんの人々が参拝されます。

  お正月には「知恵の水」を若水として汲み、この水で作ったお雑煮や正月一番茶をいただくことで一年間の無病息災を願う風習があり、四季折々、御神水にあやかり「知恵」が湧き出ますようにと参拝者が訪れ続けているようです。

  何人もの人の顔のように見える不思議な石があり、「お頭さん(おかしらさん)」と呼ばれています。当神社の由緒と深い関係のある唐子川にあった石で、御神体の「おかしら」と関係することからここに据えられました。

  頭や顔、肩や腕、その他ご自分の悪い体の快復を念じて「お頭さん」を撫でるとご利益あるということです。

  社殿に向かって右手、さながら古代の貝塚のように白と黒の石が積み上げられた「奉石所」があります。頭之宮四方神社には、古くから石を奉る風習があります。人間の「意志」は弱いことから、硬い「石」に託すことによって、意志が崩れないように、心願成就を願う伝承が今も受け継がれています。私も、受験の前にあずかり、合格後返しに行きお世話にました。感謝。

     樹齢200年以上の杉の古木が立つ気持ちのいい神社です。

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搦手門跡の紫木蓮


  春の訪れを見せてくれる木蓮が、やっと花開きました。いつもなら3月中旬には大きな花を見せてくれるのに今年は遅いですね。この木は、かつて江戸時代に松坂城の裏門にあたる搦手門があったところに植えられています。

  このあたりはお城の堀が巡らされていて、今ではその名残の小さい川が流れていて、その隣は、松阪工業高校の敷地です。この前を学生たちが通学していきますが、大きな花に気付いているのでしょうか?

  松坂城の裏門であったので、正面にお城の石垣が見え、その手前に国の重要文化財の御城番屋敷があり、石畳になっていて、懐かしい郵便ポストもたっているんです。

  木蓮の向こうに見えるのが、伝統ある松阪工業高校の赤壁校舎(せきへきこうしゃ)です。

  赤壁校舎は、明治35年(1902年)に応用化学科専攻の5年制工業学校として全国にさきがけて開校されました。当時は実験に使用する硫化水素の影響をうけ建物の塗料が黒変すると考えられていたため、校舎の外壁はすべて変色しない朱(硫化水銀)で塗られました。松阪工業高校は、この色のため創立早々から赤壁(せきへき)と呼ばれ多くの人々に親しみあいされている。この建物は、旧三重県立工業高校製図室として明治41年(1908)3月に竣工されたもので現存する唯一の赤壁校舎です。



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殿町の早桜


  松坂城の搦手門があった近くの殿町槇垣ロードにある大きな桜の老木が一番早く咲き始めました。ソメイヨシノとは違うようで濃いピンクの花が印象的です。遅れている花がこれから、どんどん咲きはじめ花盛りになる日もすぐ来るでしょう。

    夕暮れ近くの桜は、風情というか情緒があっていいもんですね。

  樹齢200年はあるのでしょうか、江戸時代から咲き誇ってきた風格を感じます。いまでも支えられながら優美な姿を見せてくれる1本の桜の木が目に留まります。

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