お参りする人たちは、人形に名前と住所を書き、息を吹きかけ、からだにこすってから封筒に入れて神社に持参します。
神社に来ると境内にある茅の輪を左から八の字にくぐり本殿にお参りして人形を奉納します。
松阪神社の境内では、金魚すくいやヨーヨー釣りができ、盆踊りがおこなわれます。
八雲神社の境内では、獅子舞がおこなわれます。各社の行事が異なります。
茅輪をくぐって、これまでの罪穢れを除き、心身の清浄ならんことを祈請するので 「茅輪くぐり」ともいわれます。
神話によると、素戔嗚尊が、南方へお出になる途中、 ある所でお泊まりになろうとして、土民の蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来 (こたんしょうらい)という兄弟に宿を求められました。その時、弟の巨旦将来は 裕福な身であったにも拘わらず宿を拒んだのに対し、兄の蘇民将来は、貧しい身でしたが 尊(みこと)をお泊めし、栗柄を以って座を設け、栗飯を饗して御待遇したそうです。 その後、年を経て尊は再び蘇民将来の家を訪れ、「もし天下に悪疫が流行した祭には、ちがやを 以って輪を作り、これを腰に付けておれば免れるであろう。」と教えたことから、祓の神事に茅輪を作ってこれを くぐり越えるようになったようです。