潮仏様は女性の守り仏


  志摩半島の先端にある御座港の、漁業協同組合御座支所の先に潮仏様が鎮座されています。

 車を止めて100mほど歩いていきますが、鳥居と「南無石佛地蔵尊」の幟がります。

  港のすぐそばですが、釣り堀りがあって、その先に小島に松と社がある風光明媚なところです。

  潮が満ちてくると海に沈んでしまいますが、ちょうど干潮だったので、全景を拝むことができました。

  石仏様が水から下部を水に浸されることによって苦しみを引き受けてくれるので、女性の腰から下の病気を治癒してくださり、子供に恵まれたり安産に霊験あらたかなのだそうです。

  昔から海女さんたちがよく訪れたそうです。いまでもたくさんの方がお参りに訪れるところです。

  漁港近くに潮仏を歌った木俣修の句碑があります。
「志摩の津に海女が
  悲願に生(あ)れまして
 潮のもなかに いますみほとけ」

    毎年、海女漁の解禁前日の3月15日が潮仏さんの例祭の日です。

  すぐ近くには「御座爪切不動尊」があります。言い伝えによると、「弘法大師さんはその昔、志摩半島の御座においでになり金比羅山のふもとの不動の池が気にいって、壱百日の護摩を焚き落ちる滝に身を浄められて祈祷されたそうです。そして、満願の日にただ一人、無人の山には入られて大地から生えている自然石に自らの爪をもって不動明王の御像を刻まれ「吾、真言密教の神髄をこの不動明王に托せり、一心に称名する者はその苦難を救われん、仏性の尊厳を永遠に伝えんため、固く秘仏とする開扉することなかれ」と誓われました。
それから、爪切不動尊と称して絶対秘仏とされているようす。また、太子堂の裏に「撫石」があって、この石を触ってから自分の体の良くなってほしい所をさすると、御利益があるのです。受験生やキャリアアップを願う方は、頭をさすってみてください。

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秘境 風折の滝


 宮の谷渓谷の風折の滝は、紀伊山地の1000m級の山々が迫る櫛田川の上流の蓮ダムからさらに上った蓮川の水源部で、室生赤目青山国定公園一部でもあるのです。四季折々の自然を満喫できるところですが、冬は、人を寄せ付けない厳しいところです。

  登山口から、水越谷の出合までは、道が整備されていて、途中の蛇滝などの沢山の滝や豪快な渓谷の景色の写真を撮ったり、風景を楽しみながら、約1時間です。そこから、風折の滝までが難所で、大岩をよじ登ったり、川を歩いたりと道なき沢を滝に向かいます。

  勇者6人、冬の宮の谷渓谷、風折の滝を目指しましたが、雪と岩に大苦戦!

    大自然の造形美と迫力に圧倒されながら進んでいきます。

  冬の厳しい寒さで、滝には氷柱が下がっていて雪と氷におおわれてます。

  渓谷の川に歩道の橋が造られ、岩の間をくぐり抜けていきます。

  上流へ進むと雪が深くなり、約1時間で、風折の滝と高滝の水が合流する出合に着きました。道が整備されている道のりでしたが、かなりしんどいです。

  ここから、風折の滝まで、どんなに大変か想像もしていませんでした。

  出合からは、道がなく沢の岩を伝いながらの登っていきますが、大岩が行く手を阻み、凍りついた岩をロープを使ってよじ登ることになります。

  1年に1人か2人は落ちて亡くなると聞きましたが、一歩間違うとただでは済まないことを実感しました。岩だけでなく雪と氷の高い崖沿いもあるので、気を抜くととができず慎重に一歩一歩行かなくてはなりません。落ちて骨折しても、誰も背負って降りることができません。厳しい!

  出合から命がけで約1時間で、風折の滝に辿り着くことができました。そして、落差70mの滝は、氷瀑となり素晴らしい造形美を見せてくれ感動します。冬ならではのご褒美です。

        氷の大自然芸術でしょう!

       氷が何重になり青く輝いています。

 風折の滝は、高滝の大水量に比べ少なく、風になびく様子からつけられた名前です。

  風折の滝から、登山口への帰路も登り以上に難所になるところがいくつかあります。慎重になりながらも滑り落ちるように降りてきましたが、約2時間かかりました。初心者コースと聞きましたが、なめてはいけません。

  紀伊山地の原生林の中を幽谷となす奇岩や美岩がある宮の谷渓谷は、奥香肌峡の絶景を見せてくれるパワースポットです。

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相津峠 感謝の丘


  松阪市飯南町相津と大台町三瀬谷を結ぶ県道710号線の最高点になる相津峠には、開通記念碑や東屋(休憩舎)、願い地蔵と日本にここだけと書かれた「感謝の丘」という公園が整備され大台方面の景色が綺麗に見えます。

  駐車場から、枕木を利用した階段を2分ほど登ると鳥居と赤い玉を祀った小さな社とともに、感謝の丘と書かかれた小公園があります。


   紅葉の美しい大台山系が一望できる気持ちいいところです。

          高速道路の紀勢道が見えますね。

 開通の記念碑と東屋が立つ峠は、通行量がとても少なく、静かなところです。

  

  安全と願いをかなえてくださるお地蔵様が峠を見守ってくれてます。

  感謝の丘のいわれを書いた碑に、日の出の礼拝に絶好の場所と書かれています。ここからの紅葉と山々は、素晴らしいと言えます。

 麓の飯南町相津の集落は、山に囲まれ清流の流れる自然豊かなところです。

  モミジの紅葉と山茶花の色合いがいいですね。また、いい匂いがします。



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朝日を待ちわびて


 夫婦岩のある伊勢市二見が浦は、初日の出を拝む場所として有名ですが、普段の早朝からも日の出を見ようと人が集まってきます。

  夏至の頃は夫婦岩の間に見える富士山の上から日が出るので、多くの人がカメラを持って撮影に来ますが、あいにく梅雨の時期でなかなか見ることができないようです。この日は、天気が良かったので、富士山が遠くに小さく見れました。

    肉眼では見えましたが、写真で富士山が見えますでしょうか。

  興玉神社の境内のピーンと張りつめた冷たい空気の朝は、透きとおった心に神々しさでありがたい気持ちにさせてくれます。


  二見の旅館に宿泊している大勢のひとが浴衣に半纏を羽織って朝日を見物に来ています。ちょっと寒いので、風邪ひかないようにしてください。

  あまり人が訪れませんが、二見興玉神社の境内社として祭神に海の守護神、綿津見大神を祀る龍宮社があります。この神は、海(龍宮)に棲む竜神といわれ、「八大龍王」の大札がかけられています。神宮の守護山の朝熊岳の山頂にも八大龍王社が祀られていて、ここと同じ北緯136度47分というのは偶然ではないと思います。是非、お参りしましょう。

早起きは、三文の得といいますが、貴重な時間をいただけたと嬉しくなります。

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弁天様のお堂


弁天様は、七福神で紅一点のマドンナですね。弁天さま、つまり弁財天は、開運、商売繁盛、弁舌、芸術、財神、延寿の神としてご利益があり崇められています。

  弁財天はヒンズー教の女神、サラスヴァティだと言われています。この方は、日本で吉祥天と呼ばれるラクシュミーと、シヴァ神の妻ドゥルガーと並んで、インドの3大女神さまだそうです。

  弁財天を本尊とする堂宇は、弁天堂、弁天社などと称されます。弁財天は市杵島姫(いちきしまひめ)と同一神としても信仰されているようで、水の神、芸術の神として民俗伝承をも含めて各地でいろいろな話が伝わっています。
 市杵島姫とは、日本神話では、須佐之男神(すさのおのみこと)の剣から生まれた宗像三女神(市杵島姫神・湍津姫・田心姫神)の一人、市杵嶋姫神ということになるのですが、ここでもやはり3女神の一人という点では、ヒンズー教と共通です。3姉妹というのは、洋の東西に関わらず、私たちは独特のイメージを持つものなんでしょうね。

  もともとのサラスヴァティが、水神、農業神であったため、弁天堂は水の側に多いものです。また、場所によっては、蛇や龍との関係も深いです。

  元来、インドの河神であることから、日本でも水辺、島、池など水に深い関係のある場所に祀られることが多く、「日本三大弁才天」と称される奈良県天川村・天河大弁財天社、滋賀県竹生島・宝厳寺、広島県宮島・大願寺はいずれも海や湖や川などの水に関係しています。江の島神社を三大弁才天に入れることもあります。

  天川村の弁財天は普段公開がなく、60年に1度の御開帳の時だけの拝見となります。その時には能楽を始め『例大祭』が行われ全国各地から観光客や信者が天川村へ参拝しますが、奈良県の紀伊山地の山深いところですすので、お参りできるだけで奇跡に近いと言えます。。天河大弁財天社は芸能関係者の信仰が多く、著名人が東京を始め全国各地からもたくさん参詣に来るところです。

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