豊受大神宮 初詣


  平成24年のお正月は、穏やかな日が続いて、初詣の参拝に訪れる人が、例年より多いように感じます。外宮といわれる、豊受大神宮は、衣食住そして産業の神様ですから、事業している方は、必ず参拝してご利益をいただきましょう。

  お正月の正宮は、参拝の後、左右に二か所の出口から出ることになります。

  来年秋の御遷宮に向けて、御敷地には、白い建屋で覆われた中で、唯一神明造りという建築様式による新しい社が建てられています。今年は、御遷宮に合わせた行事がいくつか執り行われます。

  式年遷宮は、1,300年ほど前の持統天皇の御世に第1回が執り行われ、途中戦乱などにより中断もありましたが、平成25年をもって62回目となります。20年に一度、全てを新しくする事によって大神様に若々しくよみがえっていただき、益々ご神威を発揮していただけるための神宮最大の祭儀です。

平成24年に行われる御遷宮の主な行事

■立柱祭(りっちゅうさい)
正殿の建築の初めに際し、御柱を立て奉る祭で、素襖烏帽子姿の小工が4組に分かれてそれぞれの御柱の木口を木槌で打ち固め新殿の安泰を祈ります。

御形祭(ごぎょうさい)
「御形」とは正殿東西の妻の束柱ある装飾の一種で、それをを穿つ祭儀。御形は「御鏡形」とも称し、円形の図様を穿つ秘祭である。立柱祭に続いて行われます。

■上棟祭(じょうとうさい)
正殿の棟木を上げる祭儀。先ず正殿が古規通りの位置にあるかを測量する「丈量儀」があり、続いて大宮司以下が棟木から伸ばされた綱を引いて棟上げの所作をし、「千歳棟、万歳棟、曳々億棟」のかけ声と共に屋上の小工が御棟木を木槌で打ち固めます。

■檐付祭(のきつけさい)
新殿の御屋根の萱を葺き初める祭儀です。

■甍祭(いらかさい)
新殿の御屋根の葺き納めの祭儀で、甍覆などの金物を打ちます。

  正殿前の「三ツ石」は、丸石を三個を重ねた石積みですが、この石の上に手をかざすと温もりを感じて、力をいただけるパワースポットとなっています。ここは、式年遷宮の時、御装束神宝や奉仕員をお祓いをする川原大祓が行われる場所なのです。

  豊受大神の荒御魂をお祀りする多賀宮は、長蛇の列になっておりました。

  荒御魂は、御正宮に祀られている穏やかな「和御魂(にぎみたま)」に対し、活動的で積極的なはたらきをされる御魂です。新しいことを始める時や困ったことがある時に前向きな力や勇気をいただきたいと願い人がお参りするといいでしょう。
 正宮では日々生かされていることを感謝して、お願いは多賀宮でしましょう。

日本独特の人と人の心を表現する言葉に、一霊四魂(いちれいしこん)があります。

 一霊とは、「直霊」と書き「なおひ」と読みます。四魂とは、「荒魂・和魂・幸魂・奇魂」のことです。読み方はいろいろありますが、「あらみたま・にぎみたま・さきみたま・くしみたま」か「あらたま・にぎたま・さきたま・くしたま」でしょう。

 「荒魂」は、「破壊」「創造」「再生」を現し、「新魂」とも通じる。
 「和魂」は、「幸魂」と「奇魂」の性格を持ち表現される。
 「幸魂」とは、運を導き幸に転ずる力・働きを表現される。
 「奇魂」とは、人を奇跡で導き直接的に幸に転ずる力・働きを表現する。
 これら四つの性格は、「荒魂=和魂=幸魂=奇魂」の並列の存在関係です。(これは性格が同等というのではなく、その位階が、価値が同等と云う意味です。

 荒魂には「勇」、和魂には「親」、幸魂には「愛」、奇魂には「智」というそれぞれの魂の機能があり、それらを、直霊(なおひ)がコントロールしているとのことで、勇は、前に進む力、親は、人と親しく交わる力、愛は、人を愛し育てる力、智は、物事を観察し分析し、悟る力といことになります。

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年の瀬の神宮


  今日は、少し早起きをして神宮へ今年一年の感謝の参拝をしました。大晦日に一日早いですが、無事に過ごせたお礼と来年の神棚にお祀りするお札をいただきにお参りしました。師走らしいとても冷たい空気で身がしまりました。

  冬至の前後の日の出は、宇治橋の鳥居のあいだに出てくるので、多くの人がシャッターを押していました。太陽を撮るのは難しいですね。


  宇治橋は室町幕府6代将軍の足利義教(よしのり)により架けられて以降、幕府の勢力の衰退とともに、僧侶が人々から寄付を募る勧進(かんじん)によって造替が委ねられるようになりました。
 応仁の乱などによる混沌とした時代は、神宮にも大きな影響を及ぼし、式年遷宮が滞ったため、尼僧の守悦たちが荒廃がすすむのを憂い、造営の勧進を申し出ます。再三の申し出でようやく命じられたのが社殿ではなく宇治橋の架け替えでした。

  神域では、お正月を迎える準備が整えられています。

 大晦日からお正月の参道は、歩くのも大変なほどの混雑になることでしょう。


  今日は、ゆったりと拝殿前に出て、感謝を十分にさせていただけました。

  来る年は、世界が平和で自然災害の少ない年で、餓える人たちがないよう五穀豊穣になることをお祈りしました。

  

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式年遷宮の苦難


  神宮における式年遷宮は、飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇の治世の690年に第1回が行われました。その後、戦国時代の120年以上に及ぶ中断や幾度かの延期などはあったものの約1300年にわたって行われている一大イベントです。6年ほど前から平成25年の62回の式年遷宮へ向けて行事が行われていて、現在、新社殿の建設が始まっています。

  第62回式年遷宮にあたり、全国に奉賛会が設立され、募財が行われています。今回の総予算はなんと550億円。そのうち330億円は神宮司庁が20年かけて遷宮資金として積み立てたもので、残りの220億円を広く国民から募っています。前回の平成5年の時は、380億円だったので、170億円もUPしているのはどうしてなの?

  この式年遷宮が20年に1回ということに深い意味があります。これは「伝統技術や儀式、その作法や芸能を守るための20年」なんです。たとえば宮大工さんが内宮などの正殿や御垣、鳥居なんかを作るのですが、これが100年に1回だと、前にやった人がいなくなって技の継承ができない。
 20年ごとに遷宮すれば、20才代で初参加、40才代で中核人材として参加、そして60才代で頭領として正殿建築を率いる。これを繰り返すと1300年間、伝統の技、一流の技能が承継できるということでしょう。宮大工だけじゃなく、木細工や機織り、絹作り、料理方法などなど、内部の装飾や小物もすべて作り直すわけで、多種多様な伝統技術を絶やさず次の世代に伝えることができるのです。


  式年遷宮が120年間も中断した時代がありました。室町時代の応仁の乱から戦国時代へ突入するころは、修理だけの仮遷宮を続けていたため、ご本殿の萱(かや)の屋根も腐り、千木、鰹木が地に落ち、祭典の奉仕も危険な状態になり内宮も外宮も荒廃していました。

  荒れ果てた神宮の姿を見るに見かねた僧尼・清順(せいじゅん)が、1551年(天文20年)「大神様に申し訳ない、微力ながら私が勧進したい」と申し出ました。しかし、最初、神宮は、「ありがたい申し出だが、式年遷宮は朝廷がなさること、尼僧の力を借るわけには参らぬ」と断ったそうです。
 結局は外宮が承諾し、内宮も協力を願うことになったので、尼僧たちは、か弱い女性の身で諸国を勧進して歩いたのです。その姿に感銘した天皇や織田・豊臣氏は「慶光院上人」の号や紫衣のほか、造営費3万石と、これからも先例のように遷宮をしなさいという朱印状を寄進した。これによって、遷宮は復活したのです。

 造営に使用される御用材は全て檜(ひのき)で、総材積は約8,500立方メートル(檜1万本程度)。昔は、神宮林といわれる内宮の山のものを使い、その後、大台ケ原から切り出されていましたが、現在は、木曽の山々(長野県、岐阜県)の国有林から調達されています。

  今回の第62回式年遷宮も既に心の込もった浄財が寄せられていますが、リーマンショックの経済不況や大震災のなか、氏神や神話も知らない世代に向かって遷宮の意義を説き、奉賛金を募るのは決して平易な道ではないことでしょう。未来の伊勢神宮に伝統が継がれていくことを願っています。

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多岐原神社の氣


  皇大神宮(内宮)の摂社である多岐原神社は、すぐ下を清流の宮川が流れていて、自然豊かな静かな場所に鎮座しています。

  第11代垂仁天皇の皇女、倭姫命が、御杖代として天照坐皇大御神を奉戴して、宮川下流の磯宮を発ち、上流の方に御鎮座の地を求めて行くと、砂をも流す急流の瀬があり困っていた時、真奈胡神が出迎え、ご案内して無事にお渡しすることができました。そこで倭姫命は、そのところに真奈胡神をまつる御瀬社を祀ったと伝えられています。


 お社のまわりには巨木があり、とてもさわやかな気持ちにさせてくれます。

  社のそばのご神木は、ヒノキのようです。境内や参道はきれいに整備と掃除がされています。地元の方たちが大切にされていることがわかります。

  摂社ではありますが、伊勢神宮ゆかりがあるだけに、式年遷宮が行われるようです。社の隣に新敷地があります。瀧原宮が管理されていて、神官さんがお参りに来られているそうです。

  社前を旧熊野街道が通り、その道を150m程で宮川の三瀬の渡しに出ます。昔から人の往来があって、旅人達は、道中の安全や願い事をしてお参りしていったことでしょう。

  境内のモミジが赤く色ずき巨木とのコントラストが何とも言えずありがたい気持ちにさせてくれました。現在の多岐原神社は、寛文3年(1663)、大宮司大中臣精長によって再建されたと文献にありますので、350年の時を経ても新鮮な感じのする神社です。

 神社から宮川を挟んだ向かいにある尖った山が印象的です。「ごうど山」

   すぐそばを高速道路の「紀勢道」が通っていて橋が見えます。

  昔の旅人は、お伊勢さんから熊野詣でに行くため、宮川を渡し船に乗り、多岐原神社にお参りしてこの先の三瀬坂峠を越えて、瀧原宮そして熊野へ参拝をしました。

  今もハイキングで熊野古道を歩く方がたくさんいらっしゃいますので、親切に案内板が立てあります。

  昔の旅は、命がけといわれますが本当に大変だったとつくづく思います。

 神様をお祀りするところは、何所も気がいいですね。この多岐原神社のあるところは山に囲まれ、川が流れるとっておきの場所です。本当いい気分にさせてくれます。

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師走、朔日参り


  12月に入って、神宮神域の紅葉が見頃を迎えています。たくさんのモミジやカエデが、常緑の神宮杉や松と見事なコントラストを見せ、美しいカラーハーモニーを奏でています。

  五十鈴川の御手洗場の紅葉がとてもいいんです。カップルも楽しそう!

  内宮で一番のビュースポットは、風日祈宮橋から見る島路川とその周りの色づく木々です。新緑の季節もいいですが、ここの紅葉は、神様からの贈りもののように神秘的で感動ものです。今年は、いつもより少し遅くあと1週間後くらいでしょうか…。


 静かに流れる島路川と奇跡のように美しく紅葉する木々は悠遠なる神域。

 正宮、今日も多くの人が、天照大御神様に感謝と祈りをささげに登ります。

  2年後の御遷宮に向けて、新御敷地への階段が整備されています。

  これからの季節は、毎朝のお掃除が大変なことでしょう。広大な神域でのお仕事、本当にご苦労様です。荒祭宮の石段を丁寧に掃いていただいています。


  緑から黄色それと赤く染まっていくモミジの紅葉は、心に響きます。

        宇治橋の周りの紅葉は、ピークを迎えています。

       宇治橋から見る山が燃えるように紅葉していますね。

  素晴らしい紅葉の中を参拝した後は、赤福さんの朔日餅がお腹を満たしてくれます。12月は、雪餅。もろこし粉入りの餅生地でこし餡を包み、もち粉をまぶしてあり、うっすらと雪化粧した大地に見立てたお餅です。


  雪餅を購入すると、火の用心のお札が入っていて台所などに貼って防火に役立てられます。寒い季節ならではのお餅と気配りが嬉しいですね。

  このお餅を食べると、年の瀬も近づき慌しくなり今年も一年が終わります。いろいろありましたが、これまで無事生かされたことに感謝しなくてはいけません。

                  神恩感謝。

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