伊勢本街道 相可(おうか)


  江戸時代の相可(おうか)は、大和と伊勢を結ぶ伊勢本街道と、熊野街道に抜ける熊野道が出合う宿場としてにぎわいました。
 2つの道が交わる所には「札の辻」(道標広場)と呼ばれ、「お上(かみ)」の御触書が張り出されたといいます。
 広場には「相鹿七つ井戸三乃井」があり、かつてはここで旅人や馬が喉の乾きを潤しました。

 現在、二本の道標と井戸が保存されていて、「伊勢本街道」「右まつさかみち」「左さんぐうみち」などと刻まれています。また櫛田川は水運が大変盛んで、河口部で産出された塩はこの川を遡って上流側の大石地区や飯南へ運ばれ、山林からは、木や野菜などが行き来したようです。また、室町時代には、丹生の水銀が船で運ばれて、対岸の射和では、白粉になる軽粉が作られ全国に届けられました。

 相可は伊勢本街道・熊野街道・櫛田川水運とが交錯した、水陸交通の要地であった。櫛田川を介して相可は射和と対向する渡津集落で、熊野街道・伊勢本街道の宿場町として旅籠屋・茶屋・女郎屋が発達していた。
 現在は、両郡橋によって結ばれています。

  今も残るお餅屋さん長新の「まつかさ餅」は、黒糖を使ったあんこと、米粒がのかっている独特の餅ですが、添加物が一切ないため、すぐ固くなるので、早く食べなくてはいけません。

 相可高校の前にある椋の大木の根元に千鳥ヶ瀬・西行歌碑があります。 歌碑は万葉仮名で書かれているようですが、読むすべがなく、伊勢街道旅の本の解説によると、「疲れぬる我を友呼ぶ千鳥ヶ瀬越えて相可に旅寝こそすれ」だそうです。また、そばに境界から悪霊を追い払うという塞の神が祀られています。
 大木には、藤の弦が巻きつき石灯籠とともに名所になっています。


  三重県立相可高校は、食物調理科というユニークなクラスがあり全国でも有名になるほど活躍しています。昨年は、福井県鯖江市で開催された「第4回全国高校生食育王選手権」でチームが優勝し、3連覇を達成しました。10月には、食物調理科の3人の生徒が、茨城県で開かれた「全国産業教育フェア茨城大会・全国高校生クッキングコンテスト」で、最高賞の金賞に輝きました。ほかにも9月25日(土) オーストラリアで開催された「国際高校生料理コンクール」で2年生の金丸克士・中川寛大ペアが金メダル!得点も最高点で1位でした。
 指導にあたる村林新吾教諭を中心にレシピーを紹介した本を出したり、ラジオやテレビでも活躍しています。また、近隣地域のお祭り等にも積極的に参加してお弁当やスイーツの販売をしています。多気町五桂池にあるふるさと村には、相可高校食物料理科の生徒らがつくる「まごの店」があり、すごい人気で開店から並ぶくらいの気持ちでないと食べれないようです。週末など学校がお休みにしかオープンしていませんが同校の食物調理科の卒業生らによる弁当・総菜店「せんぱいの店」が、クリスタルタウン多気ショッピングセンター内にありますので、こちらは、毎日ご利用いただけます。

相可高校食物料理科 2010年度行事報告
http://www.mie-c.ed.jp/houka/gakka/syoku/gyouji10.html#37

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伊勢本街道 足神さん


   草鞋がぶら下がっている仏足石碑がある鍬形は丹生大師への山越えの近道となっていて左丹生大師道の道標がたっている。櫛田川の清流に沿う街道の不動院の前に地元の人が「足神さん」と呼んでいるたかさ1・5m程の自然石に刻まれた仏足石碑が立っていて、その下に「経に此相を見れば千劫の重罪を滅すと言えり」裏には「天保五年乙巳春 天阿弥陀佛」と刻まれている。
 仏足跡とは釈迦の足跡のことで、仏教が広まった頃仏像の代わりにこれを拝んだ。街道を旅した人達はここを通るとき、この「足神さん」にわらじを奉納して旅の安全を祈願した。里人は今も足の病に御利益があるとしてこの仏足石にわらじをかけている。
 碑は櫛田川対岸の広瀬・永正寺の名僧天阿人によって建てられたといわれる。

 目の前は、美しい清流の櫛田川を眺めることのできる風光明媚なところです。

  仏足石の奥にお地蔵様が綺麗に祀られています。

  自然の石に仏足が刻まれ、長い年月が経って傷んできていますが、地元の方たちによって大切に保存されているのがわかります。昔から続く伝統を絶やさず後世に語り継いでいきたいですね。

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伊勢本街道 下茅原?津留


  松阪市茅原町と多気郡多気町津留の間には、櫛田川が流れていて、赤色の津留橋が架けられています。伊勢本街道を旅する人たちから最大の難所の一つにして恐れられていたのが「津留の渡し」でした。対岸に張られたロープを伝って小船で行かなくてはならなかったようです。
 川岸にあった常夜灯や大神宮と彫られた石柱は、茅広江公民館近くと茅広江神社へ移設されています。

 伊勢湾台風で破壊された道標が再建され新しくなりました。

 かつて川の水量を見るために置かれていた「はかり岩」の切り石が、約半世紀ぶりに復元された。地元の人たちの復活を願う熱意と歴史街道を語り継ぎたい気持ちがかなったようです。「はかり岩」を見ると、今は、水量が少なく穏やかな川の流れですが、台風などで増水すると幾日も川止めとなり、先を急ぐ人々を苦しめたことを思い出させてくれるでしょう。

    茅広江神社に移設された常夜灯と愛宕灯篭、浅間灯篭


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伊勢本街道 上茅原


  松阪市茅原町の県道と旧道の分かれ道の場所には、伊勢本街道のプレートが立てられているので、街道を歩く人が間違わないように配慮されています。昔の人は、車などの交通が発達してないので、道連れを作ったり、地元の人とコミュニケーションを楽しみながら歩いたのでしょうか。もちろん雨や風日照りや体の痛みに耐えながら苦行だったとしても人それぞれ宿願が強くあったと思います。


 「伊勢本街道」は、神宮を伊勢に祀った倭姫命が大和から伊勢へ向かった際に通った道といわれており、北緯34度31分を貫くいわゆる「太陽の道」とも関連付けられることから“神意に叶う道”として西からの参宮者が多く利用した道であった。しかし、伊勢本街道は距離的に短い分、険しい山道が多くて旅人から怖いと恐れられたところが何箇所かありました。どんなに困難でも思いや願いをかなえたいと夢にまで見た神宮を目指したのでしょう。

 旧道へ行くと上茅原集落の三叉路に半分埋もれた道標がありますが、気をつけていないと見過ごしそうです。ここには、常夜灯もあったのですが、山手にある茅原神社に移設されています。この辺りは蛍が見ることもできる自然豊かな山里といった風景です。日本らしい里を保存していきましょう。

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南天の宮 柿野神社


  松阪市飯南町横野にある柿野神社は、明治42年の市町村制の時、上仁柿・下仁柿・横野・深野の旧4村が柿野村とされたことから各村の氏神が、横野の八雲神社に合祀となってできた神社で柿野神社と改名されました。7月の祇園祭りは盛大にされます。また、石垣の上には立派な拝殿と神明造りの社殿が建っています。
 伊勢本街道と和歌山街道が合流するこの地は、多くの旅人が行きかい、昔からこの境内には南天が多く自生していたので南天の宮と呼ばれているようです。



 南天は、本州の関東より西の比較的あたたかい地域の山林に自生する常緑もしくは半常緑性の低木です。真っ赤な果実が美しく、さほど横に広がらないので場所を取らず、性質が丈夫と言うこともあり、縁起木として玄関先や庭によく植えられる定番の実もの庭木のひとつです。
 柿野神社では、「難を転ずる」という吉兆から旅人や伊勢に詣でる人たちの安全を守護してきたとされています。

 境内にある高さ3メートルを超える灯篭は、国道166号沿いあたりを通っていた伊勢本街道と和歌山街道の追分になる三井商店前の三又路から移されたもので、正面に「大神宮、基壇に「横野村」と刻み右側に「天下太平 是ヨリ宮川江七里半」、左側には「五穀成就」「天保元年庚寅十二月吉辰」と1830年の造立銘があります。


  飯南町横野から小片野町下出までは、伊勢本街道と和歌山街道の重複区間で多くの旅人や伊勢詣、参勤交代の武家など往来しました。歴史を感じにそして元気をいただきに出かけてください。
  清らかな神社は、非日常を醸しだし癒してくれます。
 
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