
  日本でもおなじみのバッチャン焼きは、ベトナム北部のハノイ近郊バッチャン村で焼かれる陶器です。今でも成形、絵付け、薬掛けどの行程もすべて手作業で行われていまて、独特の風合いの中に手作りならではのあたたかさ、素朴さを感じられます。

  バッチャン村の周囲は、のどかな田んぼや雑木林が広がっていますが、村の中は民家や窯場、卸問屋がひしめき合っているんです。

  ハノイ近郊には、他にも陶器を作るところがありましたが、バッチャン村は紅河のほとりにある地の利もあり、海外へも大量に輸出されてきました。

  中国陶器に見られるモチーフや色使いをバッチャン独自に取り込み、柔らかく自由な絵付けを確立してきました。 印刷の技術が持ち込まれなかったため、現在も作品一つ一つを職人の手によって絵付けされています。伝統ある釉薬や技法を継承し、陶工の才能と個性が活かされた陶器が作り続けられています。

  一番大変という作業は窯入れ作業ですが、昔ながらのビッグサイズの昇り竜に似た窯が健在です。今はほとんど使われないようですが、一度に何千も焼けるかまだそうです。

  窯の中は約1200度にまであがり、窯の外でも約100度あり、近くにいるだけで、汗が滝のように流れる暑さだそうです。

   バッチャン村の象徴の一つです!

  焼きあがるまでに最低3日かかりますが、茶碗からお皿、マグカップまで、自分の好きなものに、オリジナルの絵を描いていくことができます。

  バッチャンでは、菊やハスなど身近な自然を描いたデザインが主流で、特に「松、菊、竹、桃」は、昔からベトナムの心を代表する植物なので人気です。

  筆を使って手作業で模様が付けられるバッチャン焼は、どれ一つとして全く同じものがなく、その模様には人々の願いが込められています。
バッチャン焼き
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