1889年(明治22)創立の吉野神宮は、後醍醐天皇を祭神としていて建武中興十五社の一社です。後村上天皇が彫ったと伝えられる後醍醐天皇の尊像を、吉水神社から奉還して創祀されました。
後醍醐天皇による建武の中興は、それまでの武家中心の社会を天皇中心の社会に戻そうとしたものでしたが、夢破れてしまいました。これは、明治維新によって江戸幕府から実権を取り戻し明治政府を樹立した明治天皇にとって意義深いものであったので、明治22年に現在の地へ吉野神宮として創祀するよう命じられました。
後醍醐天皇は、1333年に北条氏を倒して鎌倉幕府を滅亡させ京の都で幕府・摂関を廃していわゆる建武の新政を始めました。天皇専制を目指したために、性急な改革、恩賞の不公平、朝令暮改を繰り返す法令や政策、貴族・大寺社から武士にいたる広範な勢力の既得権の侵害ために多くの反発を受け、足利尊氏の反乱により、京都から吉野に逃れて朝廷を開くことになり、南北朝時代といわれるようになりました。
現在の社殿は、昭和三年の竣工で、神門は切妻造、入母屋造の拝殿があり、流造の本殿が北面して鎮座するのは、京の都を思うことからのようです。
神門は、「抱葉菊」という紋ですが、美しいけど、描くのが面倒だったようです。また、丹羽基二の『神紋』には「桜花」も神紋として使用されているとあります。桜の名所でもある吉野神宮だからでしょう。
拝殿右に並ぶ摂社には、建武中興に功績のあった日野資朝卿、日野俊基卿らの忠臣をお祀りしています。
吉野神宮のある辺りは吉野山の北端で「丈六平」と呼ばれていて、延元元年(1336)吉野朝廷(南朝)を樹立したところであります。
静かな吉野神宮境内に迫力の大鳥居が建てられています。素木造の明神鳥居で、幅6.4m高さ6.1mと規模が大きく貫や島木等を柱外に長く張り出し、笠木も大きく反っていて堂々とした外観です。
大きな地図で
癒しの旅、歴史散策、神社スポット、寺院スポット、巡礼の旅、グルメな旅
三重県松阪市白粉町357-5
TEL 0598-23-0663 FAX 0598-23-0664
癒しの旅について等、お問い合わせありましたらお気軽にご連絡ください。 highlandybb@ybb.ne.jp TEL 0598-23-0663
ヒーリングツァー ホームページ http://healingtour.jp
★☆★☆大きい写真のブログも見てください・・・
http://healingtour.blog116.fc2.com
☆★☆★☆facebookで交流しましょう! 高岡良治
http://www.facebook.com/profile.php?id=100002213764767#!/profile.php?id=10000221376476