瀧原宮の晩秋


  瀧原宮は、第11代垂仁天皇の皇女倭姫命が、天照坐皇大御神(天照大神)を祀る地を探すために各地を訪れた際、「大河の瀧原の国」という美しい場所があったのでそこに新宮を建てたと言われるところです。

  皇大神宮の別宮として高い格式がありますが、参拝する人はまばらで、静かに心穏やかにお参りできるのがいいです。宮域が44haと広く、後ろに山があり南面を向いていて、中を東西に川が流れていますので、皇大神宮のモデルになった形状だと言われています。

  一の鳥居からこんもりした森の中を100mほど行くと、橋があり、斎館へと続きます。神宮杉の樹齢は、200年以上のものが多く大自然が残る神域の気は素晴らしいです。


  さらに100mほど進むと、瑞垣と玉垣をめぐらす正殿が並んで建っていて、奥の方が滝原宮、手前が滝原竝宮で、ともに天照坐皇大御神の御魂をおまつりしており、瀧原宮はその和御魂、瀧原竝宮は荒御魂が祀られています。磯部の伊雑宮とともに、古くから皇大神宮の遙宮と称せられて尊ばれています。

             お参りするのは、先に瀧原宮からです。

            次に、手前に戻って瀧原竝宮にお参りします。

  両別宮の本殿は内宮に準じ、内削ぎの千木と、偶数の6本の鰹木を持つ神明作りで、萱葺である。本殿周囲には瑞垣と玉垣が配され、御垣にはそれぞれの門があり、同等とされています。

  瀧原宮の境内には、所管社が3社あり、若宮神社(わかみやじんじゃ)、長由介神社(ながゆけじんじゃ)、川島神社(かわしまじんじゃ、長由介神社同座)です。

  若宮神社には神体を入れる御船代を納める御船倉が併設されていますが、御船倉を持つ別宮は瀧原宮のみです。

  天照大神を過去に祀っていた場所を元伊勢と呼ぶが、別宮とされたのは瀧原宮だけです。宿衛屋でお札やお守りが受けられ、ご朱印もいただけます。


  背の高い杉の木とモミジの紅葉の鮮やかさにしばし立ち止まります。

  清らかな流れの頓登川(とんどがわ)の水で手を洗い口をすすいで参拝することをお勧めします。マイナスイオンいっぱいな感じ!

  神氣が強く感じることのできる瀧原宮で、悠遠のパワーを受けてください。

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