松阪駅前の日野町交差点にあるカリヨンビルは、松阪の一夜といわれる歴史スポットです。ここに新上屋跡の石碑が昭和43年に当時の吉田市長が誕生した後、ここに新上屋跡石碑が設置されました!
江戸時代の1763年の5月25日(新暦で今年は7月3日)に本居宣長と賀茂真淵が1回だけあった場所が、新上屋という参宮街道にあった旅篭でした!
カリヨンビルには、市民活動センターや松阪プラザも入る複合ビルりですが、江戸時代のこの界隈は、参宮街道と和歌山街道との分岐点があり本陣・美濃屋や馬問屋を始め旅宿が何軒もあってにぎやかなところでした。
宝暦13年(1763)5月25日、本居宣長は、松阪に宿泊していた賀茂真淵を訪ねて、彼の『古事記』研究の意志を励まされ、自らの学問の全てを教示してもらうことを約束してもらった夜のことを‘松阪の一夜‘といいます。
ビル建て替えのため、本居宣長記念館に長年保存されていた石碑が、元の場所に移転され除幕式が行われました。
山中市長をはじめ、多くの関係者が参加して無事に式典が行われました。
本居宣長記念館の吉田館長が、宣長さんと賀茂真淵さんのお話をしてされました。
宣長さんが賀茂真淵に「先生は『万葉集』しか研究なさらないのですか。私は『古事記』を読もうと思います。いかがでしょうか」と尋ねると、真淵先生は、「よいことに気づかれた。私は『万葉集』だけで一生が終わるが、あなたは若い。まず、『古事記』を読むためにも『万葉集』を勉強しなさい。学問は基礎が大事。低いところを経て高きに登れるのです。」と言われたことが残っています。
新上屋跡の石碑
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