吉野山は平安時代頃から桜が植え続けられてきました。 特に桜が数多く集まる所があり、いずれも一目千本と呼ばれ山下の北から山上の南へと順に下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれています。 植えられている桜の種類は、ほとんどが白山桜(シロヤマザクラ)であり、その数は約3万本にも及ぶという壮大な景色が楽しめます。
吉野山駅は、吉野の山をめぐる出発地です。自家用車は、下千本か如意輪寺の駐車場へ置いて歩くことになります。
近鉄、吉野線の吉野へは、大阪、阿部野橋から急行と特急が直通運転されていて、1時間15分から1時間30分で結ばれています。
近鉄吉野駅そばの吉野千本口から吉野山まで、現存する日本最古のロープウェイが運行されていてらくらく登ることができます。1929年(昭和4年)3月12日に千本口 – 吉野山間のロープウェイを建設費12万円で開業しました。近鉄特急カラーでレトロな感じです。
3月後半から4月は、桜めあての観光客で大混雑ですが、そのほかの時期は、ゆっくり散策を楽しめます。
「村上義光の墓」が吉野山にあります。村上彦四郎義光は、信州埴科の人ですが、早くから後醍醐天皇の息子、大塔宮護良親王に従って北条鎌倉幕府と戦いましたが、吉野城が落ちた、1333年(元弘3年)大塔宮の鎧兜を借りて宮の身代わりとなり、蔵王堂前の二天門の高櫓(たかやぐら)に上がり、腹かき切って果てました。この場所に、吉野の里人が祀ったといわれていて、 墓の右には、1783(天明3)年に立てられた忠烈碑があります。
和歌山県、奈良県、三重県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」、自然崇拝に根ざした日本古来の神道と百済より伝来した仏教が結びついた神仏習合思想をよくあらわしていること、神社や寺院などの建造物が自然環境と一体となって文化的景観を構成していることなどが評価され、2004年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
吉野では、吉野山、金峯山寺、吉野水分神社、吉水神社、金峯神社です。
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