水屋神社に初詣


  ルート166のパワースポットの一つ「水屋神社」は、松阪市飯高町赤桶にあります。千数百年前、大和の春日大社より、天児屋根命を奉祭したのを創始とし、その後、大化四年(648)大和国三笠山から素盞鳴尊、龍神姫命を勧請。和銅三年(710)奈良、興福寺東門院領「閼伽桶の庄」となり水を奈良へ運んだようです。

  古文書の類にはこの「閼伽桶の井」の神水を二振りの桶に汲み、貞観元年(859)11月9日より春日大社への奉納を始め、天正5年(1577)の兵乱で中絶したとあります。平成14年から閼伽桶の井の神水の春日大社へのお水送りが、425年ぶりに復活しています。

  神社の名前が、水屋神社で所在地は、飯高町赤桶、特殊神事にお水取りがあり、祭神に龍神姫とすべてにわたって水との関わりがあり、神社の西方約700メートルのところには「閼伽桶(あかおけ)の井」があります。ここにお参りをして、私たちが生きるために大切なお水を司る神様に感謝をして、罪や穢れを浄化していただき、心身ともに元気になって日常生活をがんばりましょう。

   水屋神社のさざれ石は、長ざ約一・五メートル、高さ約七十センチ、幅約八十センチ、重さは約二トンあり、砂利ほどの大きさから人の頭大の石までが一つに固まつていて、神石として祀られ正月には、注連縄が新しくされています。

  境内には、大木がいくつかあり、椋の木には、裂け目に穴があって、恋人同士が穴から手をつなぐと結ばれるといわれている縁結びの大椋とされています。

  ご神木である樹齢千年を超える「水屋の大楠」は、県の天然記念物です。

  神社のすぐそばを清流の櫛田川があり、大和と伊勢の国分け伝説が伝わる「礫石(つぶていし)」があります。大和の神様、天児屋根命がいう国境に疑問をもった伊勢の神様、天照大神が、そばにあった大岩を川に投げ込んだものといいます。

   岸には、倭姫命、礫石と書かれた石碑が立っています。

  川岸の上には、和歌山街道(紀州街道)が通っていて、伊勢参宮の道であるとともに、紀州の殿様が江戸と和歌山を行き来するのに使った道で、殿様の行列が通る際は、付近の村々から人足を調達してこの峠を越えたという難所です。
 珍布峠には、昔々、伊勢の神様と春日の神様が珍しくもここで出会ったという伝説があり、険しい山道をふさぐ巨岩を削り取った切り通しの景観は圧巻です。


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