石垣と紅葉がいいね!


国の史跡になった、松坂城の石垣と紅葉が真っ盛りの銀杏の木がよくあいます。

  松坂城は、蒲生氏郷公が天正十六年(1588年)この四五百森に構築した平山城ですが、氏郷公が、会津若松にお国替えになった後、二代の城主がいました。しかし、元和五年(1619年)紀州藩領となって、勢州領(松阪・白子・田丸)十八万五千石を統轄する城代が明治になるまで置かれていました。

 二の丸には寛政六年(1794年)に建立された徳川陣屋がありました。

  松坂城は北を大手、南を搦手とし、本丸・二の丸・隠居丸・季代丸・出丸・三の丸より成り、本丸・二の丸・季代丸・隠居丸・出丸には高い石垣を築き、三の丸の外郭に水堀をめぐらせて、三層の天守閣と金の間・月見・太鼓等の櫓がそびえたっていました。

  今はなき櫓や天守に思いを馳せるのもいいのですが、松阪城といえば石垣、そしてたくさんの桜をはじめとする草花、この時期は紅葉がいいですね。


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乳母山之神祭り


  松阪市小片野町の山神の祭礼は、12月の最初の日曜日です。前日から町内の世話人がお餅を作り、幟を立て、祭壇をこしらえて準備を整え山神様に感謝をします。

  20年に一度の式年遷宮が平成26年に次回行われる予定です。小片野地区では、講を組んで受け継がれており、大切に祀られています。

  2俵以上のもち米が集められ、前々日からお米をかして一晩おいて、前日に搗いて鏡餅200個と撒く餅を作る作業をします。


  昔から農民の間では、春になると山の神が、山から降りてきて田の神となり、秋には再び山に戻るという信仰があるので、収穫が終わり豊穣に感謝をすることからこの時期に祭典を行うのでしょう。農民に限らず日本では死者は山中の常世に行って祖霊となり子孫を見守るという信仰があるのと、山は農耕に欠かせない水の源であるということや、豊饒をもたらす神が遠くからやってくるという来訪神(客神・まれびとがみ)の信仰が、各地に山神を祀る風習となっているのでしょう。

  大山祇神(おおやまづみのかみ)は日本全国の山を管理する総責任者とされています。その娘が、富士山の神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)神です。

  石に掘られた山神と社に乳母山之神が境内にお祀りされています。

  今年から神主をしていただくのは、松阪市職員から本居宣長記念館を経て今年、宮司になられた中山さんです。祭壇にお米、水、塩、野菜、魚、果物そしてお餅を乗せていきます。

世話役10人と子供会の代表3人が、お祓いを受け、玉串を捧げお祈りをします。

  お祀り事が粛々と行われると、一年の無事と五穀豊穣への感謝、家内安全と無病息災の祈りを込めてお餅が撒かれます。

  地元の方がたくさん集まってきて、静かな山が今日だけにぎわいます。

  小片野の山神は、江戸期の昔から山之神であり母乳を与かる神様として祀られていました。明治になり、政令により大石神社に合祀されましたが、戦後になり戻されたようです。
 言い伝えによると、昔、子を授かったが母乳が出ずに困っていた人が、この神様に願をかけたところ、ある日、片一方の乳房に山神の化身が現れ、この谷の水で三度のご飯をするように勧めたので、そうすると、たくさんの母乳が出るようになり、立派な男の子に育ったということです。
 今でも、出産を控えた人や家族がお参りをしてお水を持って行かれます。

  山からの綺麗な水がお社の前を流れていて、手水場があります。

   乳母山之神大祭は、地区の人たちの交流の場でもありますね。


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松阪肉元祖「和田金」


  小学校の頃、和田金さんのお肉を食べれるのは、お正月だけでした。大勢の親戚と一緒に食べたすき焼きの味は今でも忘れません。

  今回、ご縁あって3階のお座敷で、網焼きと寿き焼きをいただく幸運に恵まれましたので、ご報告いたします。日本人いや世界の人に牛肉の聖地は松阪だと確信しております。その聖地である松阪人にとって「和田金」さんのお座敷で特選牛肉をいただくことは、誉れ高く、自慢になるものです。ちなみに、他にも自慢できるお店がたくさんありますので、ご案内させていただきます!

  綺麗に整えられたお部屋であっても、炭で調理されます。本物のこだわり!

  まずは、特製のたれをつけた網焼きを焼いていただきます。


  箸で簡単に切れて口に入れると、柔らかくでも弾力がありジュウシーで最高にHappy! 和辛子を付けて食べるとなおいいね!

  淡路島産のたまねぎは、甘くて、ちょっとシャリッとした食感が残る絶妙な焼き加減でいけてます。子牛が淡路島から入ってくるようなので、玉ねぎも一緒に積んでくるのかも…。

  網焼きの松阪肉と玉ねぎを堪能した次は、超有名の寿き焼の登場です。とにかく一枚の肉が大きくて立派なことにビックリです。しかも肉厚です。これでも固くならならないで、脂の甘みを感じながら食べられるのは松阪牛ならではかもしれません。


  溶き卵とこのスペシャルなお肉を一緒にいただく幸せは、言葉にならない美味しさです。世界ナンバーワンの称号に納得!

 お肉の次に野菜たちも寿き焼になります。和田金流は一緒にしないようですね。

  太めの青ねぎとたっぷりのみつば、そして人参やしいたけ、豆腐、玉ねぎたちは、みんな自己主張をしていました。ご馳走様でした。お腹も気持ちも大満足!
 松阪牛の名店からユニークなおすすめ店までご案内していきますので、次回のごちそうさまご期待ください。


  和田金さんは、松阪郊外に牧場があります。2千頭ほどの松阪牛を飼育して、子牛から育成して精肉されるまで管理され、ほとんどがお店や配送によって消費されていくようです。徹底管理の安全安心で松阪牛ブランドを作って来られました。

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  「和田金」さんは、初代の松田金兵衛氏が東京深川の料理店「和田平」へ勤めた後、1869年(明治2年)に店主からのれん分けを受け、和田平の和田と自分の名前金兵衛の金をとって、東京京橋に仕出し料理店「和田金」を開店したのが始まりです。
 金兵衛氏は、1876年(明治9年)に松阪へ帰り、1878年(明治11年)には屠牛の許可を得て牛肉店を開店しました。
 1883年(明治16年)には食肉奨励の一環として鋤焼き(すきやき)を始め、1886年(明治19年)頃には店は大繁盛し、金兵衛氏はその間も一層料理の腕を磨こうと、再三東京に出て牛肉店の見習いをしながら料理方法を研究しました。新しい肉の切り方を開発したのはこの頃で、それまでぶつ切りが常識だった牛肉の切り方を薄く大きく切ることによって一層うまみが増すことに気がつきました。
 昭和30年代までは全量を周辺農家の委託飼育でまかなっていましたが、30年後半の農機具の普及による肉牛減産の打撃を克服するため、1964年(昭和39年)に嬉野町黒野に自営牧場である和田金牧場を開設し、肥育販売一貫システムを整えました。現在の松阪牛のブランドにとって、この功績は偉大なものといえます。


師走、朔日参り


  12月に入って、神宮神域の紅葉が見頃を迎えています。たくさんのモミジやカエデが、常緑の神宮杉や松と見事なコントラストを見せ、美しいカラーハーモニーを奏でています。

  五十鈴川の御手洗場の紅葉がとてもいいんです。カップルも楽しそう!

  内宮で一番のビュースポットは、風日祈宮橋から見る島路川とその周りの色づく木々です。新緑の季節もいいですが、ここの紅葉は、神様からの贈りもののように神秘的で感動ものです。今年は、いつもより少し遅くあと1週間後くらいでしょうか…。


 静かに流れる島路川と奇跡のように美しく紅葉する木々は悠遠なる神域。

 正宮、今日も多くの人が、天照大御神様に感謝と祈りをささげに登ります。

  2年後の御遷宮に向けて、新御敷地への階段が整備されています。

  これからの季節は、毎朝のお掃除が大変なことでしょう。広大な神域でのお仕事、本当にご苦労様です。荒祭宮の石段を丁寧に掃いていただいています。


  緑から黄色それと赤く染まっていくモミジの紅葉は、心に響きます。

        宇治橋の周りの紅葉は、ピークを迎えています。

       宇治橋から見る山が燃えるように紅葉していますね。

  素晴らしい紅葉の中を参拝した後は、赤福さんの朔日餅がお腹を満たしてくれます。12月は、雪餅。もろこし粉入りの餅生地でこし餡を包み、もち粉をまぶしてあり、うっすらと雪化粧した大地に見立てたお餅です。


  雪餅を購入すると、火の用心のお札が入っていて台所などに貼って防火に役立てられます。寒い季節ならではのお餅と気配りが嬉しいですね。

  このお餅を食べると、年の瀬も近づき慌しくなり今年も一年が終わります。いろいろありましたが、これまで無事生かされたことに感謝しなくてはいけません。

                  神恩感謝。

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