水屋神社の水祭り


  松阪市赤桶にある水屋神社では、毎年7月31日の祇園宵宮に、二振りの赤桶を乗せた水御輿が閼伽桶の井より本社へ渡御されています。

  水屋神社のお水祭りの由来は、神社西方700mのところにある「閼伽桶(あかおけ)の井」から、清和天皇貞観元年(859)11月9日より奈良の春日大社へ奉納を始め、正月暦を創ったといわれています。


  いにしえからの行事を地元の人たちがしっかり受け継いでいます。伝統と文化の伝承を親から子供へ!


  二振りの赤桶を本殿前に奉納して、神事を行います。子供たちは、夜店のかき氷などのふるまいをいただいていました。


  水屋神社のある地域は、和銅三年(710)興福寺東門院領「閼伽桶の庄」であったようです。久保宮司さんによると、平城京などの水が汚染されていた時の神祭りのは、大和の国境となっていた赤桶から水を運んだのではなかろうかということです。また水を送ると云うことは支配地であることの確認行為でもあったとのことです。

  水屋神社の700m西方にある閼伽桶(あかおけ)の井の社殿。ここから神社まで松明をかかげ、赤桶を運ぶ行列が行われました。

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八月朔日参り


  伊勢神宮本参りは、二見興玉神社で身を清めるためのお参りから始めます。

  浜参宮は、古来から、伊勢神宮に参拝する前、また、祭典に奉仕する前には、清き渚と称される二見浦で禊(沐浴)を行うのが慣わしでした。現代では、それに代わるものとして、二見興玉神社で霊草無垢塩草でのお祓いを受けることで、禊をしたことになります。その際に使う幣は、夫婦岩の沖合700mにある興玉神石付近で採れる海草(アマモ)です。現在、神宮式年遷宮のお木曳行事やお白石持ち行事への参加者は、この浜参宮を行っています。

 今の時期、夏至の前後約4ヶ月間は、夫婦岩の間から御来光が拝めるます。

  外宮は、衣食住の神様であります豊受大御神を祀っています。天照大神が伊勢に鎮座してから約500年後に、天照大神の食事係として、丹波の国から招かれました。 今では、商売をはじめ、あらゆる産業の守り神とされています。

  正殿前の御池にかかる大石の橋は、亀の形をしていることから亀石と呼ばれています。もとは、外宮の奥の高倉山の頂上にある古墳の入口の岩であったと伝えられています。

  内宮は、夏休みということもあってか、早朝から家族連れなど大勢の人が宇治橋を渡っていきます。

  黒地に白く染め抜いた菊花紋章の馬衣で参道を歩いていく神馬に逢いました。神馬は、毎月、1日・11日・21日の三度、神職に伴われ、紫地に白く染め抜いた菊花紋章の馬衣を着け、真赤な手綱も鮮やかに大御前に見参されます。内宮と外宮に2頭ずつ皇室から牽進(けんしん)され飼育されていますが、この神馬は、厩務員さんと朝の運動中のようですね。


  「第62回式年遷宮」は、平成25年ですので、新しいご正殿造りの準備が始まりました。新殿敷地における最初の行事は、来年行われる正殿の建築の初めに際し、 御柱 ( みはしら ) を立て奉る祭りです。 素襖烏帽子 ( すおうえぼし )姿 の 小工 ( こだくみ ) が四組に分かれてそれぞれの御柱の木口を木槌で打ち固め新殿の安泰を祈ります。

  八月の赤福さんの朔日餅は、「八朔粟餅」です。「八朔」(はっさく)とは、旧暦八月朔日(ついたち)のことで、古来、新穀を贈答して祝う習わしがありました。稲の収穫を祝い、頼みごとをしたので、「たのもの節句」とも呼ばれました。

  古くから伊勢では、五穀のうち、米や粟のお初穂を神前にお供えし豊穣を祈りました。また、「朔日参り」の中でも八月一日は特に「八朔参宮」と呼び、参拝者も多く、あわ餅を食べる習わしがありましたので、この風習を受け継ぎ、粒を残して作ったあわ餅に、昔ながらの黒糖のこし餡をのせたものになっています。

  いつもの赤福と形は似ていますが、味は全く違いますが、美味しいです。

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八朔参宮?ゆかたで外宮


  伊勢神宮の外宮では、毎年8月1日に「八朔参宮」が行われます。これに合わせて、伊勢市観光協会や商工会議所が「外宮さんゆかたで千人お参り」というイベントを実施して今年で14回目です。

  八月一日伊勢では、五穀成就や無病息災を祈った『八朔参宮』という習わしがあります。古き良き風習を伝えたいと願いから、ゆかた姿で外宮さんにお参りし、夏の夜の風情にひたっていただこうという趣旨のようです。



  伊勢神宮にゆかたで、夜にお参りができるのは、この日だけです。

 参道には、灯籠が並べられ昼間と違う幻想的な雰囲気の中、進んでいきます。

  正殿の扉は閉じられていますが、提灯に明かりがともり静かにお参りすることができます。この時間は、観光客はほとんどいませんね。

  外宮正宮と月夜見宮は午後8時まで夜間参拝が可能で、闇の神宮参道や神路通を提灯や行燈の灯りで導いてくれています。

  外宮前では踊りの輪が広がり、「おいしいもん屋台」が軒を連ね、外宮前の伊勢シティープラザでは夕方より神話のジャンボ紙芝居とソプラノ歌手の歌声が響きわたっていました。


    東北大震災の応援物産が売られ、ガンバレ日本のサイン。


  伊勢市駅から外宮へ向かう「外宮参道」では高張提灯とキャンドルがゆらめき、神話ロマン白馬伝説の息づく「神路通」には竹と和紙の灯りが趣を添えます。

  暑い夏の夜は、ゆかたを着て涼む古来からの習慣をしてみるのもいいことでしょう。子供たちも楽しそうでした。

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