蝶々のかたちをモチーフにした巾着です。
巾着は、小物や手回り品を収納して持ち歩くための袋の総称。
このところご紹介している厚みのない巾着は、実用の小物入れというより、お守り袋やにおい袋を入れて使っていたもののようです。
また単純に「飾り物」として理解してもいいのかもしれません。
前々から気になっていたのですが、なぜ蝶巾着もしくは蝶々巾着といわずに、胡蝶巾着と称するのか。
ちりめん細工の作品には、より具象的な形をした「蝶袋」が存在します。
蝶もしくは蝶々と、胡蝶は同義語なのでしょうか。
この私は、結構どうでもよさそうなことにこだわるのですが、どうも釈然としませんので、いろいろと物知りに聞いてみました。
胡蝶とは「胡の国の蝶」の意味であって、胡の国とは紀元前中国北方の国(現在の中国内モンゴル)のことであるとのこと。
そうしてみると、胡の国の蝶は、わが国の蝶とは姿形も違っていたのかもしれません。
ところでこの「胡」という漢字のつく名詞は、意外にたくさんあって、今思いついたものをあげてみると・・・・。
胡瓜、胡麻、胡椒、胡弓などなど、結構原産地を想像させるような名前が、次々に出てきます。
なかには胡散臭い(うさんくさい)などという言葉も、IMEでちゃんと変換されてくるところを見ると、胡の国とかかわりがあるのかどうか、興味は尽きません。
毎度のごとく横道にそれましたが、皆さんもぜひ一度調べてみてください。
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