
ちりめん細工・押し絵のうちわ
うちわに絽ちりめんの生地を貼り付け、金魚の押し絵をしたうちわです。
絽ちりめんの柄は、漁具の網が海辺に干されている様子をデザインした、涼しげな文様です。
このうちわ、ちょっと重めで実用には乏しいようですが、夏のお飾りには涼しげな様子が漂ってきて、とってもいい雰囲気です。
ところでうちわからあなたは何を連想しますか?
私は?
蚊取り線香、ビール、そして枝豆。
真夏の縁側にビールを置いて、枝豆をさかなにビールを一杯。
そして向こうには蚊取り線香の煙がほのかに漂ってきます。
うてわでゆったりとあおぎながら、ビールをぐいっ!
まあ、こんな生活が送れたら最高に幸せですね。

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ちりめん細工・えび袋
元気良く飛び跳ねるえびを模した小さな袋です。
車えびに見えたり、伊勢えびにも見えそうな姿ですが、まあ見事に作品に写した古作です。
お腹のところが袋になっていて、昔のお嬢さんは琴爪などを入れるのに使ったそうで、お琴のお稽古にえびが出てきたら、みんなビックリしたことでしょう。
ちりめん細工作品の多くは見た目の面白さとともに、人を驚かせるような遊び心が詰まっていて、それがまた見る人の心を惹きつける所以でもあります。
額角(がっかく)を大きくして、えびの特徴を強く印象付けているのも、ちりめん細工ならではの作品作りの手法です。

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ちりめん細工・朝顔袋
かつては夏になるとあちこちの家の前に置かれていた鉢植えの朝顔。もっと大掛かりになると面格子の日除けになっているものも見かけました。
こんな夏の風物詩のような風景も、最近では余り見ることができなくなってしまいました。
加賀千代女が詠んだ俳句「朝顔やつるべ取られてもらひ水」は、江戸時代からいかに朝顔が人間の生活の中に深くかかわっていたかを、俳句の中でも物語っています。
叙事的視点で見た普段身の回りに起こる情景を、叙情的な風景に変えたこの句のすばらしさは、ちりめん細工の朝顔袋にも受け継がれているような気がします。
ちりめん細工鑑賞の仕方は、見る人それぞれに違った感じ方が生まれるのも、また大きな魅力の一つです。

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ちりめん細工・蓮袋(はす袋)
この時期に見る蓮の花は暑さが加わると共に、梅雨時にも増してとても色鮮やかに感じます。
ハスの花はもともと余りきれいとは言えない「泥池」のようなところに咲いているもので、それだけに淡いピンクや白い蓮の花が余計に美しく感じてしまいます。
このちりめん細工の蓮袋は、早朝に咲き始めたばかりの花をイメージしたようで、大きく開ききっていないのが特徴。そして花弁の色も空想の世界からやって来たような色合いです。
現実世界の有様を空想の世界に置き換えて表現できるところにも、ちりめん細工の格別の醍醐味が隠れているようです。

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