高さが8cmほどの菱餅を模した袋です。
菱餅と言えば雛祭りの雛人形の飾りになくてはならない、「つき物」の一つです。
ちりめん細工の世界でも、お雛様にこの菱餅袋や犬筥(いぬばこ)などを一緒に飾れば、立派な雛飾りができてしまいます。
菱餅の飾りやこれを模したお菓子などは、三色で彩られていますが、この色の取り合わせにもいわれがあるようです。
何かで読んだ記憶がありますが、「寒い冬の雪の下には緑の蓬(よもぎ)の新芽が芽吹き、暖かい春を迎えて桃の花が咲いている」との意味合いだそうです。
白は雪、緑は蓬の新芽、そして赤(ピンク)は桃の花を意味するものだったのですね。
そしてさらには、赤は魔よけ、白は長寿子孫繁栄、緑は健康活力を表すという説もあります。
やはりお飾りの中にも、お子様の健康と健やかな成長を願う祈りがこめられているのです。
この菱餅、袋になっているところを見ると、中にお干菓子でも入れるのでしょうか。
内緒でそっと袋を開けてお干菓子でも食べている姿は、何となくほほえましいですね。
それもお嬢ちゃまではなく、おばあちゃまやお母様だったりして…..。
この作品は、「暮らしの手作り・ちりめんの小物」(パッチワーク通信社・平成15年3月20日発刊)で紹介されています。
■□■□ 松阪ちりめんお細工物の会 作品展 ご案内 ■□■□
□日時:3月6日(土)→3月14日(日) 10:00→18:00
□場所:松阪市湊町196 優遊館きもの大藤
期間中半日体験コーナーを毎日開催。お早めにお申し込みください。
※3月11日(木)は休まず営業
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