こだわりの訳はといえば
今までの御地の煎茶は細くヨレた形本位で渋みが強い煎茶が主力でしたが、私が40年前に35歳のとき、静岡菊川町のある茶農家訪ねた時、 一口含んだ後味が特
殊なお茶でしたが、世の中にこんなウマイがあるのかという感じをうけました。 香り、味の芸術品といってよいのではないかという感じでした
・私は、この時、「このお茶でいこう」と決心し、伊勢でも深蒸し茶を販売することに方針をきめたのです。
新茶から飯南粥見の指定茶園のある製造工場にお願いして 「静岡では今後、深蒸し煎茶が流行から失敗してもいいから 出来上がった全製品を引き取るから
安心して作ってくれ」といささか半信半疑、ギャンブル的な気持ちで作ってもらいました。 当地の茶の芽は肉厚で深蒸し煎茶には適していて、
蒸しの行程で長時間(約140秒)高圧蒸気処理を施し、乾燥の段階で 遠赤外線で御強火焙煎し、渋み、苦みを抑え、旨味を引き出すことに成功したのです。
それから40年たった今日でも、粉の多い点を指摘されますが、よく理解していただくように説明して、味、濃度(コク)、水色のよいウマイ茶こそ
最良のお茶だという信念をもって、今日まで深蒸し一筋に売り続けた訳であります。