骨の発育・形成に必要なカルシウムの吸収を助けるビタミンDにはD2とD3がある。
D2はきなこなど、D3は動物性食品に含まれている。
キノコ類にはエルゴステロールが存在し、
これが紫外線照射によりプレビタミンD2となり熱異性化反応によりビタミンD2となる。
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エリタデニンの含有量の異なるシイタケ粉末の一定量をラットに食べさせ、
コレステロール値を測定結果、
エリタデニン含有量の高いシイタケほどコレステロールを下げる効果が高い事がわかっている。
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エリタデニン含有量の高いシイタケは
通常のシイタケよりも少ない摂取量で
コレステロールやホモシステインを低下させる効果が動物実験では確認されている。
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財団法人日本きのこ研究所ではエリタデニン含有量の高いシイタケ品種と
その栽培方法を開発している。
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ホモシスティンの上昇は脳梗塞の危険因子として知られているが、
ホモシスティンを直接抑える食品成分はエリタデニン以外には知られていないので、
健康食品としてのシイタケの新たな活用が期待されている。
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