癌細胞を攻撃するのは細胞性免疫が主体でその主体となるのは
ヘルパーT細胞(Th1)で、
その細胞の産生を促進する成分として
この二重鎖RNAが知られている。
この二重鎖RNAは抗ウィルス作用を示す
インターフェロンを誘導する事が報告され一時ブームを呼んだ。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0311/rna_1.html
カワラタケ由来の糖タンパクであるクレスチンは経口投与なので使用しやすいが、
レンチナンは静脈注射であり、
それを含むシイタケを食べた場合の効果は明らかでない。
レンチナンとは別の成分であるが
シイタケには微量成分として二重鎖RNA(dsRNA)が含まれている。
免疫を担当する細胞はNK細胞、マイクロファージ、T細胞などがあり、
マイクロファージは異物を取り込んで処理する働きがある。
癌細胞を直接攻撃するのはT細胞の中でもキラーT細胞で、
きのこの多糖類はこれらの免疫細胞を賦活化するといわれている。
http://www.kasugai.ed.jp/jinryo-e/jinryou-aids/j-aids/What%27s%20killerT.htm
人の体内には細菌やウィルス・癌細胞から身を守るシステムがある。
これが免疫で生まれつき備わっている自然免疫と
一度と罹った病気には二度と罹らない獲得免疫と言う二重の守備からなっている。
これらの守備網が何らかの原因で破綻すると病気になる
従ってこれらの守備網を常に強化しておく必要がある。
スエヒロタケ、カワラタケから抽出された
多糖類、糖タンパクも医薬品として用いられる。
しかしこれらは単独では効果がないとされ
レンチナンはテガフールと言う薬と併用する事で抗癌剤として用いられる。
この多糖類は癌細胞を直接攻撃するのではなく
宿主の免疫性を介して抗腫瘍効果を示すとされている。