
ちりめん細工・分銅袋
今の時代の人たちが分銅という言葉をきくと、理科の実験で使った上皿天秤用の円筒形のものを思い出しませんか。
私の世代前後より少し上の方々は、かつて八百屋さんや肉屋さんで使われていた竿はかりに使う、釣鐘型の分銅を思い出す方もあるかと思います。
以前からこの分銅袋に使われている中心がくびれた形も、なぜ分銅というのだろうと不思議に思っていました。
あるときハッと気がつきました。昔習った銀行の地図記号と同じなんですね。
頭の鈍い私にしては、珍しいひらめきです。それから一生懸命調べました。
江戸時代銀貨は目方を測定してから通用価値を決めたので、その際に使われたのがこの形の後藤分銅といわれるものだったのです。
そして後藤分銅の形は江戸時代初期、すでに輸出の稼ぎ頭であった、蚕の繭を模った物だということです。驚きました。
ちりめん細工の古作には、今の時代には使われていない形状のものがデザインされいて、当時の生活の中で大切にされていたものがちゃんと取り入れられているんですね。
また新しい発見をさせていただきました。
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ちりめん細工・朝顔袋
かつては夏の軒先の定番だったアサガオも、最近ではあまり見かけなくなってしまいました。
けっこう添え木など作る手間もたいへんでしょうから、忙しい時代にそぐわなくなってしまうのも、いたし方のないことなのでしょう。
加賀の千代女の有名な句、「朝顔につるべ取られてもらい水」は、ことのほか夏の朝の情景を端的に現した名作です。
「つるべ」を見たことのない人がほとんどになってしまった今の時代には、あまりピンとこない句かもしれません。
朝顔のつるがつるべに巻きついてかわいそうなので、近くに水をもらいに行ったなんて、いかにも風流を楽しんだ時代の情景描写ですね。
暑い日に外から戻った時など、玄関先に飾られた朝顔袋が目に入れば、ひとときのヒンヤリ感が味わえそうです。
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ちりめん細工・ほおずき袋
関東の方にとっては、7月初旬の浅草浅草寺のほおずき市が印象深いかと思います。
ホオズキは実がなり始めてから落ちるまで、実に多彩な表情を見せてくれます。
淡い緑に始まって上の方から色づき始め、見事な朱色になって、最後には表皮がとれて網目状の殻が残って、中の赤い実が透けて見えるまで楽しむことができます。
この多彩な表情をちりめん細工で表現したのが、このほおずき袋です。
若い実と完熟直前の実を、うまく作品にしていただきました。
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ちりめん細工・糸巻うさぎ
先週ご紹介した糸巻人形を、うさぎにアレンジした作品です。
もともとがお猿っこのボディーそのものですが、顔を少し平べったく大きくして長い耳を付けたようです。
ちりめん細工の世界はちょっとしたひらめきと工夫で、既存の作品が新しい作品に生まれ変わることもあって、何だか楽しそうな世界に見えます。
横から見ている人間はいかにも単純に考えてしまいますが、現実はそう簡単にいかないようです。
しかし何か作品が新しく生まれた時には、喜びも大きいに違いありません。
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ちりめん細工・糸巻き人形
糸巻きを持った小さなお人形です。
ボディーはお猿っ子などと同じような形の応用ですが、糸巻きを持たせることで全く違う作品のように見えてくるから不思議です。
このお人形、お子さんが大きくなった時に、お裁縫が上手になりますようにとの願いを込めて考えたとのこと。
最近の若い人たちの中には、縫い物をしたことが無い人もいるようですから、せいぜいお裁縫のお勉強もして、ちりめん細工の技術を伝承していって欲しいものです。
小さな子供を表現するときには、顔が少し大きめのほうが可愛いですね。
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